フランス一人旅−ペリゴール地方の装飾洞窟

この地方の滞在日数の割には、あまり装飾洞窟や遺跡などには足を運んでいません。
じゃあなんでここの来たの?と言われそうですが、実は霊媒の力があるかたから、「あなたは前世では石を使って癒しの仕事をしていました。それはラスコー壁画のある近くです」と言われたことがきっかけでした。


それがすごく印象の残っていたのと、フランスに興味があったのでいつか旅行したいという気持ちがあったので、じゃあどこに行こうかとなったときに、ラスコーの壁画を見に行こうと思ったのでした。


実際にペリゴール地方を訪れてみて、「懐かしい、昔ここにいたに違いない!」などと感じることは全くなかったのですが(笑)、とても好きになりました。訪れた洞窟は3か所。


<ラスコー2>
1940年に、4人の少年がこの洞窟の壁画を発見したとのこと。その後、本物の洞窟は外気や多くの人の息などに触れることにより激しく損傷し、1963年以降、閉鎖される。現在は昔と同じ工程と時間をかけて書かれた模写のみ見学可能。


シーズオフのラスコー見学は、直接受け付けでチケットを購入できる。シーズン中はふもとのモンティニャックでチケットを購入しないといけないらしい。こういった情報も、『温故知新 ペリゴールの知恵袋』(http://perigord24japon.free.fr)で得た情報。私は10月2日に訪れたので、シーズンオフに入ったばかりで微妙だなと思い、事前に観光局にメールで問い合わせをしていました。助かった!

11時からの英語ツアーに参加し、終了したのは11時45分。
動物をモチーフにしたカラフルな装飾壁画。絵の染料は、赤・黄・黒など石から作ったもので、それに水や動物の脂を混ぜて塗っていたとのこと。
模写とわかっていても、何か圧倒されるような空間でした。


この洞窟を発見した少年は今も生きてるって!今度何かのイベントに来るってガイドさんが話してました。


<フォン・ド・ゴーム>
入口

ここも装飾壁画のある洞窟。こちらは本物。フランス語のツアーしかないようですが、ツアー客の一人が親切にも英語に訳してくれました。
ここの壁画が今も保存の良い状態で残っている理由は、かなり奥まっているので外気にさらされていないということと、洞窟内の温度が、1年中低音を保っていることが理由とのこと。入場人数の制限もありです。


洞窟の中では人は住んでいなかったらしいです。真っ暗で寒いから。今は見学しているので、ところどころ明かりがついているけど、確かに明かりがなかったら真っ暗だ。こんなところによく絵を描いたもんだ。

こんな初歩的なこと聞くのはどうも……と思って聞けなかったことがあります。なぜ昔の人は動物の絵を残したのか?情報の伝達?趣味?
しかし帰国して調べてみると、確たる理由というのはわかっていないらしい。ガイドさんに聞いてみれば良かった〜


<グラン・ロック>

この洞穴の鍾乳洞はすごい。ラッキーなことにツアー客がみな英語のほうがわかる人ばかりだったので、ガイドさんが英語で説明してくれた。

「ところどころ黒くなっているのはなぜだと思う?」というガイドさんの問いに、なぜだろうと考えていたら、「観光客が触ったから」とのこと。
つららみたいになってるのを棒でつついて壊した人もいるらしい。それ以来、細い網で人が触れないようになっている。

「人は住んでたんですか」と聞くと、「住んでなかった」とガイドさん。



このあたりは、洞穴や浸食によって岩が屋根の役割を果たしているような箇所がいくつもあるのだけれど、昔の人はそこをうまく利用して、生活の場にしていたようです。