鉄風 1、2巻

1話見て惚れ込んだ作品の待望の単行本発売。その一話以外読んでなかったのだが期待通り面白くなってて幸せだった。しかし隔月誌連載なのに2巻貯めて出すなよ。待ちわびてしょうが無い。

1巻中は天才であるが故の虚無感にて歪みまくりの主人公の石堂夏央がかなりトンでて、上から目線で、他人を踏み台だの、充実している人間を許さないだのと、もう最低な人格で感情移入し辛い。しかしながら、身の程を知らないバカではなく、努力できる目標を求め、結果として挫折する事すらも切望するというパーソナリティが面白い。対してライバルのブラジル帰国子女の馬渡ゆず子は常に笑顔で楽しそう。しかもモデルがヒクソン・グレイシーであろうキャラの娘で、引退した直後の男子総合格闘家の竹中をスパーで失神KOしたリンジィと同格という劇中では最上級の実力の持ち主で、圧倒的にこっちの方が感情移入しやすい。

それが2巻に進むと、ゆず子を倒すという目標を見出して努力を始めた夏央が道場に入り、師匠、同門の仲間を得て陽性に転じていき感情移入しやすくなる。
さらには前の巻では秘めた実力を侮った結果初回登場のリンジィの実力を示すかませ犬かつヒールの役どころを果たした、竹中というキャラが夏央の師匠の師匠であり、夏央の師匠からその人格を肯定され、共感をもてる存在に変化。
また、圧倒的な実力を備え、挫折も苦悩も倦怠も驕りさえもなく、ただ充実に満ちているという陽性の塊のようなゆず子が、だからこそ同じ道を努力して進む人間にとっては嫉妬、失望を振りまくエグい存在であるという事を描き、リンジィ、ゆず子サイドを逆に泰然と構える王者の立ち位置ながらヒールに転じさせている展開が熱くてテストステロンダダ漏れだった。

次の巻は空手部の伏線回収もあるようだし、未だ名前を呼ばれない二人目の格闘技部の女の子のエピソードも合わせて期待したい。

DARKER THAN BLACK -流星の双子- 第09話

予告では寄り道と見せかけて、ラスト前の転換回で、前期の主人公とラスボスが復活して今期の主人公の裏設定に触れられたお話。

OP前、「シリアスに盛り上がってきたところにギャグキャラの需要は無い」と自虐ネタを披露しつつ探偵事務所の面々登場。程々に賑やかしつつも、本筋外して丸々登板されるまでには至らなかったのは流石1クールといった感じ。猫の前世の因縁込めたメンチが笑えた。密かに懸念していた生存もできた様でひと安心。

アンバーは新録で川上とも子復活な模様。ってかOVAの予告でアンバーっぽい人いたけど関係ないのかね。
そして黒も美咲遭遇に備えてか髭剃り髪切り、コートとナイフを再装備して一期の状態へとさらに近づく。あとは力の復活展開が控えていると思うのだが、順当にゲートに接近によってか、蘇芳が絡むのか。しかし玄馬の「能力を失ったBK201は今やただのネクラなジゴロ」力説に吹いた。その状態でも契約者退ける戦闘力があるのだが、目立つのはやはりたらしスキルなのは同意。
あと、気になるのは能力を失った状態でコートは防弾性能を発揮できるのかという点。黒の着用時のみ発揮するという防弾機能は、どこにも明言無かったが、BK201の電子操作能力によるものだと思っていたので、来週あたりその予想の正否が判明しそうで期待している。

そしてED前で「母親に再会する蘇芳だが、抱きしめる母が呼びかけるのは弟の名前」という引きは強烈だった。逆にED後のパートは引きのインパクトという面ではやや蛇足かなと感じた。ただ、情報を深めて伏線としてはより強調し、パヴリ父の遺体の件とあわせて、紫苑と蘇芳の謎を提示する意図があるのだろうから、止むを得ないのだろうとも思った。

DARKER THAN BLACK -流星の双子- 第08話

Steins;Gateの合間に見てた今週のDARKER THAN BLACK。前作で何気に描かれていなかった、身近な人間が契約者になってしまった際の悲劇を担ったターニャ退場のお話。かつ作画リソースの温存回。

殊勝な心がけで蘇芳との約束を守って禁酒しつつ大食いも復活。東京に近づくにつれて前作の状態に戻っていく黒な模様。前作では、契約者の対価ではないという事は判明した黒の大食いだが、酒で代替可能でもあるようで謎は深まる。果たして説明はあるのか。

で、今回カタルシスがあったの黒のレプニーンへの啖呵。前作で人間と契約者の共存を選んだ黒に語らせる内容として感慨深い。

かつての心情を語ったりプールの水に微笑んだり、人間性見せつつあったターニャだったが、蘇芳の目前で(紫苑に)撃たれて退場。これが前回言ってた「ハンティング」なのだろう。その狙いは単に蘇芳を守るためなのか、チームの分断やそれ以外の理由もあるのか。

黒、猫に自分が殺ったと決め付けられて、ブチ切れ蘇芳は黒と別れたわけだが、そっちに自ら付いてくジュライが何気に凄い。そして水際で敵(ミチル、ターニャ)に襲われ、謎の横槍(銀、紫苑)でその敵が殺されて、それを蘇芳の仕業だと(ノリオ、黒に)決め付けられるのは二回目なのだが、これ自体に意味は無いのかね。

弦馬とレプニーンの話から銀は契約者を自殺に追い込む能力がある模様。ミチルはこれで殺ったんだろう。かつ黒もそれを知ってる様子。またOVA見ろって事でしょうね。
で、オレイユに促されアンバーの足跡を追う未咲がBパートで何か見つけたけど、よく聞き取れんかった。
今回の話の情報も合わせると、紫苑の能力は時間系っぽいのだがどうなるか。やはり川上とも子の代役といえば桑島法子なのか。

次回予告の前にEDでネタばらしな久良沢探偵事務所登場告知。来週一本息抜いてラスト突入かね。

 Steins;Gate シュタインズ・ゲート プレイ中

いやぁ面白い。
最近アイマスのために買ったけどそれ以外で使ってなかったXBOX 360を持っていて良かったと思える作品。今Chapter5中ですが、既に寝食放って没頭状態に入れる気に入りっぷり。

まだまだ伏線張ってるだけで回収出来てないしこの段階では「泣ける」要素が微塵も無いし、転回、発展はまだ先にあるであろうツカミでこのハマリっぷりは凄い。タイプムーンも、ひぐらしも、keyもツカミは割と楽しめず「早く本題に入らんかなあ」とマウスクリックしていた方なので、驚異的な相性。

上記の「トータルでは楽しめたが起承転結の起承は割と退屈」だったテキストゲーとの違いは地の文の相性。言い換えればテンポの良さとか、地の文を担う主人公の思考パターンとかが気に入るかどうかだと思う。
その点、この作品は今のところ「機関」の連呼とかルビとかウザイのは確かなのだが、付与されたハイレベルなボケとツッコミの両方のセンス、素に戻る量と質が絶妙で地の文がテンポよく読み進められて主人公に好感が持てるのが素晴らしい。
また宮野真守の、プレッシャーかけられて鳳凰院凶真の設定を維持できなかった時のヘタレ演技とか絶品。

小林ゆうの演技エロすぎなのと、ミンゴスがねらーなのを隠し切れないで所々で漏らしてしまう所とか、段々とデレてくるのも萌える。

もう10時間くらい続けているのに、コアな設定がそこそこ開示されているキャラが戦士と助手くらいであとはほとんど伏せたままなのと、公式HPに載っている10人だけのキャラで物語を機能させて終わらせそうなのにも驚いている。

DARKER THAN BLACK -流星の双子- 第07話

前期と違い1クールな事を先週の感想巡りで知って驚いたDARKER THAN BLACK

今期のテーマは「恋」(Official Fanbook189Pより)らしいので、今週もそこに注目して観てみようかなと思ったが、ジュライと銀の扱いの差を抗議した点くらいで、肩透かし。見所は当番のジュライと入っちゃってた蘇芳のガラス投げと、電撃使えんでもやっぱり殺しまくれる黒のワイヤーあたりだった。

先週のお茶くみとか、前期で銀もやってた口角を指で吊り上げるとかで、貴重な和み成分を供給してくれているジュライに焦点。3話から段々と築かれていった蘇芳との絆の確認が入った。紫苑相手には充分に満たせなかったであろう姉性を発揮する相手として、蘇芳の成長には重要な存在な模様。

また希少な前期からの続投キャラとして、前期では銀が主に担った「無いはずの意思、感情を示しはじめるドール」をジュライが担う尺は用意されているのだろうか。
ただ、前期の段階でエイプリルらを「仲間」と呼ぶ程には育っていたジュライが、その仲間を手にかけた黒に無抵抗に附いていく事に対する違和感がずっとあるんだけど、この点に触れられる事はないのかね。ただ、1話Cパートで流れた星がエイプリルのものでなくハンバーガーのものであり、エイプリルは実は存命という可能性も考えられると思うのだがどうか。

そして、父親を殺したであろう相手に同伴している蘇芳はもっと複雑かなぁと思っていたが、こちらは存命確定な模様。そして3号機関の連中の「イザナギの父親がすでにこの地に居る」という話から考えるとイザナギ=紫苑も確定っぽい。パブリチェンコの遺体は紫苑の契約能力によるものなのかね。

DARKER THAN BLACK -流星の双子- 第06話

感想書いてなかったけど観ていたDARKER THAN BLACK

黒に懐いてきて、曰くつきの女(銀)の影(観測霊)が消えた跡にすかさず蹴り入れる蘇芳萌え。

そして関わる女のほとんどをたらし込む黒さんのさすがの魔性ぶり復活に俺嫉妬。
酒止めて料理を作り始めたし、らしさ復活の連続。前作のハヴォックさんの「料理の上手い男は信用しちゃいけない。絶対に悪い奴だ」にえらく納得したのを思い出したよ。

6話目にしてついに銀が登場したが謎だらけ。なんで日本政府に捕まってんのかとか、何かミチルの能力行使に干渉してたけどそんなの出来たのか出来るようになったのか、感情が無いはずのドールがミチルに対して攻撃してきた事とか、そもそも能力と関連性のある水とはいえ攻撃に使えたのか使えるようになったのかとか、色々。まぁ外伝観ろって事ですね。商売ですねぇ。

[アニメ]コードギアス 反逆のルルーシュR2 19

久方振りに。

前回8/10放送で大量整理されてしまったかに見える主要キャラ。案の定ニーナの核もどきは日本の大地を8月第2週に抉ったわけだが、やはりガンダム00の後番組的な位置づけなのに土曜から日曜に放送時間が移動したのは流石に8/9に落とす事は回避した為なのだろうか。


ギアスの情報をすぐさま活用して、黒の騎士団を分解させるシュナイゼルは流石ラスボス候補。前回のフレイヤが放たれて浮かべた笑みは、ナナリー亡き後のルルーシュの能力低下を計算し、東京が死んで一般人も含め大量に死ぬ事があっても尚良しと判断した結果だろうし、やはり冷酷非情。
そしてルルーシュを下した後はいよいよギアスを超えコードを手にした皇帝に挑むという筋書きなんだろうが、ルルーシュの敗者復活もあるだろうしどうなるやら。

銃を向ける騎士団一同の中で唯一残ってくれる意思を示したカレンは、守るために嘘をついて突き放すが、最終的にはバラしちゃってるんで味方復帰は何とかなりそう。
そして嘘を暴露してしまったロロが自分の真実の時間を守る為に命を懸けルルーシュを逃がす。シャーリーを勢いで殺してしまった割には良い死に様をもらったボロ雑巾でしたと。

狂笑かましてるスザクとまだまだ伏線解消してないアーニャ、予告で何か槍突き付けられてるジノも目が離せない感じでクライマックス大いに楽しみだ。