本田由紀『若者と仕事』

若者と仕事―「学校経由の就職」を超えて

若者と仕事―「学校経由の就職」を超えて

学校新卒者の職業への移行は各国で困難な課題とされてきたわけですが、90年代以降の「超氷河期」において、我が国でも顕著な問題として意識されはじめたように思います。その原因としては企業業績の悪化、デフレによる人件費負担の増大、さらにバブル期の「採り過ぎ」の反動などが大きく、これらが改善されれば状況は大幅に改善されるでしょうが、いっぽうでこの「超氷河期」のなかで、我が国における「学校から職業への移行」の構造的な問題点もあきらかになったといわれます。この本は、「学校経由の就職」をめぐる諸問題を検証し、それにかわる移行のしくみを提案しています。

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