平均退庁時刻午後11時

今朝の日経新聞から。

 東京・霞が関で働く国家公務員で、二〇〇七年に平均退庁時間が午後十一時以降だった職員は前年比〇・六ポイント減の八・六%だったことが十六日、複数の省庁の労組が加盟する「霞が関国家公務員労働組合共闘会議」などの調査で分かった。
 中央官庁では現在、職員がタクシー運転手から金品などの提供を受けていたことが問題化。同会議は「タクシーを利用せずに帰宅できるよう残業を減らすことが重要」としている。
 二〇〇七年の国家公務員の残業実態を同会議などが今年三月にアンケート調査、十二労組の四千六百十七人が回答した。
 残業時間を省庁別にみると、最も長かったのは旧厚生省だった。
(平成20年7月17日付日本経済新聞朝刊から)

たしかに、霞ヶ関の官庁街は深夜でもあかりが消えない不夜城が並んでますからねぇ。霞ヶ関の場合は民間企業に較べると夜が遅い人は朝も遅いらしいのですが、それでも平均が午後11時というのはかなりの長時間労働でしょう。登庁時刻が平均して10時としても13時間拘束の12時間労働、休日勤務がなくても厚生労働省が目の敵にしている「週60時間以上」になってしまいます。
それでもまあ、民間のほうはこの3日に発表された総務省「2007年就業構造基本調査」によれば週60時間以上が12.7%で0.8ポイントの増加だということですから、0.6ポイント減の8.6%というのはなかなか優れた成績といえるかもしれません。民間は遅くなってもタクシーはなかなか使えないでしょうし…。