09年の大卒初任給横ばい

NIKKEI NETから。

 2009年の大卒初任給は前年比0.1%増の19万8800円だったことが18日、厚生労働省の賃金構造基本統計調査で分かった。高卒は15万7800円(前年比0.1%増)。厚労省は「多くの企業はリーマン・ショック前に採用条件を固めており、景気が初任給に与える影響は少なかった」とみている。
 企業規模別の大卒初任給は、「大企業」(従業員1千人以上)が20万400円で、前年から0.7%増加。従業員100〜999人の「中企業」は19万9100円(前年比0.2%減)、従業員10〜99人の「小企業」は19万2600円(同0.9%減)だった。
 大企業を100として大卒初任給を比較すると、中企業は99、小企業は96でいずれも前年から低下しており、厚労省は「特に小企業は大企業との格差が広がっている」としている。
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1G18024 18112009&g=K1&d=20091118

初任給は典型的なポイント賃金ですから、それが横ばいということはまさに「ベアゼロ」ということになります。まあ、今春の春闘の結果からしてもそんなものかという印象です。
面白いのが規模間格差で、所定内賃金でみれば小企業は大企業の80〜90%、賞与を含めれば8割を下回る、などと一般的にいわれているわけですが(たとえばhttp://www.jtuc-rengo.or.jp/roudou/shuntou/2007/shuukei_bunseki/07sangyou_kakusa.html)、初任給はそれに較べてかなり小さな差にとどまっています。当然ながら初任給は新規入職者に適用されるわけですので、世間相場がかなり影響しているということなのでしょう。

日記

政権交代天下りはダメですよーってことで、閣議決定にそって厚生労働省独立行政法人役員の公募を行うそうですが、その中に労働政策研究・研修機構監事(非常勤)1名が含まれています。勤務条件は「非常勤(週2日程度)、給与:291万6千円」とのこと。おおー、週2日で年俸290万なんていいじゃん。応募してみようかな、とか思わず一瞬思ったりもしましたが。

独立行政法人労働政策研究・研修機構 監事(非常勤)
【公募対象ポストのミッション、求められる人材のイメージ】
当機構は、国の労働政策に直結する労働事情・労働政策についての調査研究、厚生労働省の労働関係職員等に関する研修を実施する機関である。
今回公募する監事は、こうした機構において、業務の運営状況、法令・規程等の実施状況、予算の執行状況及び決算状況等が適正かつ効率的に行われているかどうか監査を行うポジションを担う者であり、法令、財務状況や決算状況の監査、労働に関する調査研究及び人材育成に精通し、リーダーシップに優れ、人格高潔な高い倫理観を有する人材を求めている。
http://www.mhlw.go.jp/general/saiyo/dokuhou_jil.pdf

人格高潔な高い倫理観を有する人材か。あかんわ、こりゃ。