ちろうのレイブル日記

2016-09-24

田中秀臣先生と「ご当地アイドルの経済学」

現在、上武大学でも教鞭をとっている、経済学者でもありアイドルヲタクの田中秀臣先生の著書ご当地アイドルの経済学」について。田中先生には僕の同人誌に過去2回も寄稿していただいたり、トークイベントに呼んでいただいたりして、お世話になっている。最初のきっかけは、僕の同人誌指原莉乃に会いにいく」Twitterを経由して手に取ってくれたことだ。その後アイドル〈ヲタ〉になる方法」では「裕也とさっしー:まだ世界が定義をしらないふたり」という論考を寄稿してくれた。

記事を書いてもらったあと、お会いする機会がなかったが、初めて顔を合わせたのが2014年の池袋西口公園の肉汁ガールズの現場だったような記憶がある。その後パームスで再会し、あとはPIPの現場でお会いすることが多かった。田中先生といえば何といってもそのフットワークの軽快さと、ブログTwitter等でのアウトプットの多さが目を引く。50代という年齢を感じさせないそのバイタリティは一体どこから出てくるのかと驚かされる(いつ寝ているんだ?w)。それは本書「ご当地アイドルの経済学」の中でも遺憾なく発揮されている。

NGT48の劇場がある新潟に飛び、ノトフ氏、ピストル氏が運営する気鋭のライブ会場「東京アイドル劇場」にも足を運ぶ。先述のようにPARMSにも足を運んでいるし、昨今のアイドルが活動しているライブ会場のほとんどに既に訪れているのではないだろうか。NGT48北原里英との対談の他、現役のローカルアイドルとして、はちきんガールズ、WHY@DOLL、まなみのりさへの直接取材。またBABYMETAL丸山夏鈴、PIPに言及するなど、その対象は幅広い。そして九州で活動するQunQunの活動を元に、日本のローカルアイドルを含んだアイドル市場の規模を推計するところが経済学者の本領発揮といったところだ。そしてここで出てくる試算が大きいと見るか小さいと見るかはさておき、その大部分がアイドルに隣接して彼女たちをビジネスの対象とする人や企業に入ってしまい、アイドル本人の手に残ることはほとんどないと指摘する。これは従来の大手芸能事務所が展開するアイドルビジネスから、ガラパゴス的に変化した日本のアイドル市場をとりまく大きな問題だろう(これを解決しようとする試みが濱野智史さんが手がけたPIPだった)。ではこれからの地方アイドルはどうあるべきかということの提案もあり、全篇を通して地方再生への希望と愛が貫かれている。




こんなふうにアイドル界について精力的に発信されている田中秀臣先生ですが、僕が2015年8月に作った同人誌仮面女子の研究☆」では仮面女子はなぜ「嫌われる」のか?」という論考を寄稿してくれた。これはゲーム理論を用いながら、地下アイドル運営とアイドルのあり方を考察している他ではめったに見られないものになっています。僕はこの文章で「パレート効率」や「ナッシュ均衡」という言葉を勉強しました。そして、本書「ご当地アイドルの経済学」と通じるテーマでもあります。




僕が素人ながら経済学視点から理想的だと感じているのは、やはり仮面女子の運営です。その理由を簡単に挙げるならば


■メジャーデビューをしないという方針

メジャーデビューは広告費などで金がかかるばかりで全く儲からないと聞いたことがある。これがうまく回るのはAKBグループのように50万枚や100万枚売れることが想定される場合だけだろう。そのAKBグループにしたって、イベントとしては経費がかかるばかりの握手会を連発してようやくその人気を維持している。そして世の中はいい加減、CDはいずれゴミになる運命だという現実にもっと向き合ったほうがいい。あらゆるデータがデジタル化するこのご時勢に、CDにアイドルグッズ(物質)としての意味以上のものはないのだ。仮面女子は早くから、メジャーレーベルからCDを出さないということを宣言している。

■一点豪華主義

それどころか、2015年の1月にインディーズレーベルでオリコン1位を取って以来、インディーズですらCDを出していない。せいぜいお友達紹介特典として配るためのものを作っている程度だ。これで今のところ「オリコン1位を取った」という実績だけは永遠に残るのだから、うまく投資したものである。
このように、かけるべきところにはしっかりお金をかけている。他にも秋葉原パセラに常設劇場を構えて活動の拠点を構えていることはもちろん、秋葉原駅前電気街口に巨大看板を掲げていることなどが挙げられるだろう。ブランドイメージにダイレクトにつながるものにはしっかりお金をかけているという印象だ。あとパセラのラグジュアリー感も一役買っていると思う。なんだかんだ言ってパセラはすごいよ。

■無駄がない物販

物販が必要最低限なのがいいです。これからの時代、地球の環境やエネルギーのことを考えていかなければならないと思います。ヲタグッズとして一番安易な生写真とかを売っていないところとか本当に推せます。ヲタクは皆チェキを撮りたいので、ダイレクトにチェキ券を売る、これでしょう。チェキを餌に写真やCDを買わせるということをしない。経費もかからないし、資源を無駄遣いすることもない。エコですね。これが地下アイドル界において最も洗練された物販なのだと思います。





ご当地アイドル、地方再生という観点からは少し離れてしまったかもしれませんが、仮面女子のあり方は全国のローカルアイドルも参考にできると思ったので、書いてみました。
見栄を張って本質的でないところにお金をかけて、運営(悪い大人たち)が負債を抱えようが知ったこっちゃないですが、一生懸命身体を張っているアイドルや、真剣に応援しているヲタ達が結局不幸を感じてしまうことがあってはいけないと思います。アイドルは夢や希望、生きる喜び、活力を与える存在ですからね。


ご当地アイドルというムーブメントが起こり始めてしばらく経つが、ついにライブアイドル界の巨人であるAKBグループがその流れに参戦してきた。もちろんこれまでにも姉妹グループを各地方に作ってきたが、今回の新潟は本書の中でも指摘されているとおり、極端に人口の少ない地域だといえる。ここへきてローカルアイドル界は極まったといっていいだろう。それらの挑戦が実を結び地域に根付いていくのか、あるいは廃れていってしまうのか。それが試されるこのタイミングで出版された本書「ご当地アイドルの経済学」は、ぜひ読むべき一冊になっています。皆も読もう。

2016-09-12

桜雪「地下アイドルが1年で東大生になれた!合格する技術」についてのレポ

仮面女子アリス十番の元東大アイドル桜雪ちゃんが7月10日に上梓した本地下アイドルが1年で東大生になれた!合格する技術」を読みました。

地下アイドルが1年で東大生になれた! 合格する技術

地下アイドルが1年で東大生になれた! 合格する技術



この本では桜雪ちゃんが幼少期の様子から、小中学校での経験。地下アイドルの活動を開始する高校編、浪人編、そして東大アイドルに至るまでの道のりと、Z会の講師・根木島氏との対談が収録されています(ちなみにこの対談は、ほぼノーカット版がYoutubeにアップされているww)。

桜雪ちゃんは地元三重県の通っている小学校で合唱団を立ち上げている。これが現在の桜雪ちゃんを形作る原点となっていると言っていいでしょう。そしてまた初出場で県の代表に選ばれるなど、最初の成功体験だった。中学2年で、家庭の事情で東京への引越すことになる。入った学校は東京学芸大学附属小金井中学(偏差値67)。東京の中学では合唱部が弱小で、ただ所属するだけのような状態だった。そこで力を入れたのが、英語の選択クラスで毎年行っていた、英語ミュージカルのコンクールに出ることだった。ここで発声の基礎指導から感情の込め方まで演技指導をした。その結果、見事コンクールで優勝する。学業の方では、25%しかできないと言われる内部進学で、見事合格を果たす。

高校ではNHK東京児童合唱団(ユースシンガーズ)に所属。イタリア演奏旅行ではローマ法王の前で合唱披露、ミュージックステーションNHKなど各種テレビ番組での合唱披露など、様々な経験を積んでいます。こういうところで、将来舞台に立つための度胸が培われたのでしょう。高校2年の3月で合唱団の活動を終えると、音楽活動へのモチベーションを抱えたまま、受験シーズンに入っていく。ここから東大合格に向けての戦いが幕を開けていくわけです。


そして世の中に溢れている受験体験記と一線を画しているのが、ここで桜雪ちゃんは芸能の道も歩み始めるということです。

普通に考えたら、逆だろ!とツッコミが入るところです。つまり、勉強以外の全ての娯楽を捨てて、邪念も捨てて、寝る間も惜しんで勉強に打ち込むところだろうと。実際にそういう人は世の中にたくさんいると思います。しかし桜雪ちゃんは違った。インターネットでたまたま見つけたタレント募集の広告を見て、応募する。それが、元々音楽事務所をやっていて、これからタレントを募集して育てていきたいというタイミングのアリスプロジェクトだったということが、運命的という他ない。

桜雪ちゃんも素人なら、アリスプロジェクトも全く無名の事務所。だからこそ動き出した奇跡。普通に考えて「東大一直線娘」なんてただのネットに溢れているブログネタです。掃いて捨てられる運命です。そりゃ叩かれてしかるべきです。でも実際は、雪ちゃんも事務所も本気で、現実のものにした。これは驚くべきことです。努力の勝利ですね。今、さまざまなバラエティ番組(「さんま御殿」「Qさま」等々)に、東大アイドルとして出演を重ねていることが、それを証明しています。




これってまさに現代的というか、21世紀的あるいは2010年代という時代を表していると思う。今は2足3足のわらじを履く時代だからだ。生まれてこの方これ一本という職人的な生き方も賞賛されるべきものと言えるかもしれないが、今はやりたいことを何でもやったモン勝ちという時代ではないでしょうか。タレントとして一世を風靡する人にそういう人が増えている。古くは本業のマッサージ屋で稼いでいた楽しんごという人がいた(いなくなってしまったけど)。小説家漫画家エッセイストがタレントのようにテレビを賑わせ、お笑い芸人が絵を描き小説を書く。バラエティに引っ張りダコの林修先生は現役の予備校講師だし、厚切りジェイソンIT企業の役員だ。

そういう人が強いのだ。これは資産運用の分野で言われるリスク分散という考えにもつながる。一方がダメになっても、他方で頑張ればいい。それが思い切りの良さにつながってこれまでにない新たな魅力を生み出す。常識にとらわれていないのだ。地下アイドルだって、東京大学に通っていいのである。

特に日本人はトレードオフという考え方に支配されている。それは「一方を追求すれば他方を犠牲にしなければならない」という考え方だ。一つのことに集中するのが美徳とされている。受験生であれば、受験勉強に向けて部活を引退とか、入試が終わるまで恋愛は封印、とかね。でもそれは言い訳であり、他人がそういうことにチャレンジしていれば、失敗を願ったり足を引っ張ろうとする。だから叩かれたりするんだけどね。林修先生が、高校生で「受験のために部活をやめました」と言っている子の成績が伸びたのを見たことないと言っていました。ちなみに僕は高校時代、陸上部に所属していたのですが、受験のために部活を引退という風潮が嫌で(というか受験から逃げるためだったのかもしれない)、周りが8月で引退するなか(田舎の進学校だったもので)、秋まで自主練習を続け、秋の校内マラソン大会でぶっちぎりの優勝をしたという過去があります。それは余談ですが。

だから両立は難しいと一般的には思われている。ましてや「地下アイドル」なんて、将来性もない、社会的にも受験に比べて低く見られがちなものだ。むしろ良識ある人はやるべきではないと言うだろう。でもそれは決してできないことではない。それを現在進行形でやってのけているのが、仮面女子の桜雪ちゃんであり、その記録が本書地下アイドルが1年で東大生になれた!合格する技術」である。地下アイドル活動と、東大受験・卒業は両立できる。それを証明してしまった。

でもこの桜雪ちゃんがやってのけたことって、実は地下アイドル界にいる人間にとって恐ろしいことだと思うんだけど、皆どう考えているんだろう?だってアリスプロジェクトというほぼ毎日活動している事務所にいて、日本の最高峰の大学である東京大学に入学し、卒業までしちゃったのだから(受験期のアリスプロジェクトでは今ほどの活動頻度ではなかったといえ)。もちろん単位取得のためライブを数回休むことがあったが。ちゃんとした大学って、卒業するのが大変だったりするよ(日本の大学は海外に比べて卒業が楽って叩かれているけどね、それはレベルの高い話でさ。卒論がレポート一枚っていう大学だって存在するんだよ!)。これ以降、半端なレベルでの「学業のため活動自粛」ができなくなるのでは・・・

高校名や大学名すら明かさない自称受験生のアイドルが「受験のため活動休止」とか言ってるのとかもう、、、鼻で笑うレベルですよ。塾に通い詰め、とかね・・
これは僕昔から思っていたんだけどね、受験を理由に活動休止するなら最低限、志望校を明記して欲しい。「東京大学を目指すため」とかね。百歩譲って早慶でも良い。一万歩譲ってMARCHでしょう。そうでなければ何も受験のことなんか匂わさないで「実は、大学決まりました〜」という事後報告か、高卒を貫く、これでしょう。「大学とか行かないし」と割り切っている方がよほど潔い。ふわっ〜っとしたまま「受験頑張って〜!!」っていうのが大嫌いなんです。頑張るようなレベルじゃねえだろ!ってね。それ以前にタレント活動をどれだけ頑張っているのかと小一時間・・。私立の難関高校を受ける中学生アイドルとか、いないものかね。それがあるべき受験生アイドルの姿ダロウ!?

とまあいろいろ荒ぶってしまいましたが、桜雪ちゃんの本書はそういうプレッシャーを与えうるものになっているというのは深読みしすぎでしょうか。


教育ヲタとして、また地方出身者としては、東大を目指すきっかけについてなども興味深かったです。東大を意識したのは、東京東京学芸大附属中学に入学してからだというんですね。もし桜雪ちゃんがずっと三重県にいたらこの選択はしなかったんじゃないだろうかとか。そこには明確な地方格差があるのではないかとか。考えてしまいますね。
僕もたまにね、浪人覚悟で東大を目指すとかいう選択肢はなかったのかなあと思うわけです。考えもしなかった。東京大学なんて。異世界だと思っていた。まあ僕は名古屋大学にもエントリーできなかった人間ですけどね。


そんなわけで、わりと革命的な一冊になっていると思うので、皆さんもぜひ読んでください。

2016-08-15

坂本舞菜ちゃんステージデビュー3周年おめでとうございます

2016年8月11日にスチームガールズの坂本舞菜ちゃんと、アーマーガールズの窪田美沙ちゃんがステージデビュー3周年を迎えた。その3年間の歴史をすべて見てきたわけではないけど、その功績や努力はよく聞いているから本当に素晴らしいと思う。とくに、初代スライムガールズの結成メンバーであること、坂ちゃんはその初代リーダー、みーしゃんは初代センターだったということはよく知られている。今日は特に坂本舞菜ちゃんに関してのブログを書く。





スチームガールズに昇格したのが去年の4月で、もう一年半が経とうとしている。スチームガールズはその後もいろいろなメンバーの変遷があって今は5人で活動をしており、5人であることに安定感が出てきた昨今でありますが、その中でも坂本舞菜ちゃんの存在感は群を抜いているように思われる。もはや欠かせない存在であると言ってもいいだろう。それは仮面女子全体としても言えることである。

その魅力はなんといっても、安心していじれるキャラクター、いつでも周りを明るくしてくれる元気の良さ、ではないでしょうか。MCでもトークバラエティの場面においても、とにかく坂ちゃんに話を振っておけばいい感じに場が和むという安心感。これって誰もができることではありません。また狙ってできるポジションでもありません。プライドが邪魔をしたりしてね。とっさの瞬発力と、いつでも自分をさらけ出せるという強さが最大の武器じゃないかな。そして舞台上で見せるふざけた感じと対照的に、やるべきことはしっかりやる、礼儀を大切にするなどの真面目さが皆に知られているのがまたいいですね。最近はモノマネにも力を入れています。





似ていると言われたり、憧れだと言っている指原莉乃さんに、僕は本当に似ているなと思っていました。僕は最初、そこが面白くて推していたわけですが、月日が経つごとに坂ちゃんの魅力はそこだけじゃないと感じるようになりました。当然ですが、ほかの誰にも似ていない、坂ちゃんだけの魅力がある存在に進化していっているからです。明らかに、かつてできなかったことができるようになっていっている。今の立ち位置に慣れていったということもあるのですが、それも含めて素晴らしい成長をしているように感じます。

そんな坂ちゃんがいるスチームガールズを、これからも応援していきたいと思いました。


画像:坂ちゃんがふざけているのを見て笑う小島夕佳ちゃん
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さて、最後に、坂本舞菜ちゃんステージデビュー3周年を記念して、僕が作った同人誌仮面女子の研究☆」から坂本舞菜ちゃんに関する文章を公開したいと思います。
一年も前に書いた文章なのですが、良かったら読んでくださいね。



坂本舞菜

スチームガールズ
担当カラー:白。

誕生日:1996年10月13日
元ブラスバンド部

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【画像は3周年のときに撮った坂ちゃんとサラちゃんの2ショット】


スチームガールズ。中学生の頃にアイドルが好きになり、指原莉乃ちゃんの活躍を見て自分もアイドルになりたいと思うようになる。好きなアイドル高橋みなみちゃんと指原莉乃ちゃんで、アリス内では川村虹花ちゃんと澤田リサちゃんが推しメン。OZではリーダーでカカシを担当した。かつてはスライムガールズの初期メンバーでありリーダーでもあった。彼女を評する言葉でよく言われるのは「苦労人」というものだ。それは同期の初代ぱー研!メンバーと比べて長い研究生時代を経験していることや、アイドル候補生でありながら裏方として働いていたことをよくネタにしているのが起因していると思われる(スチガの演出でTOSにライトを当てるのが誰よりも上手い)。しかしそれは彼女の魅力を表すほんの一つの要素でしかないだろう。

 坂本舞菜ちゃん、通称「さかもと」「坂ちゃん」がこうしてメンバーピックアップのコーナーの一人目という配置になっているのはとてつもなく大きな意味がある。それはつまり、僕がアリスプロジェクトに興味を持つ最初の入口となり、この深遠なエンタテインメントへの扉を開いたのが他でもない坂本舞菜ちゃんであるということに敬意を払ってのことなのだ。

 きっかけはこうである。たまたま秋葉原の街を歩いていると、ベルサール秋葉原の前でチラシ配りをしている坂本舞菜ちゃんと遭遇した。それだけでは取るに足らないことだ。ライブアイドルの世界ではありふれている。無銭ガッツキ厨の礼儀として話しかけ(もしかしたら話しかけられたのかもしれない)、そのときに渡されたチラシに目をやった。そこに書かれていた一文が全ての始まりだった。
指原莉乃さん推し(モノマネもしています)」
くだらないと思うだろう。安易すぎると笑えばいいさ。でも僕にとってはとても無視できない重要事項だった。
「僕もさっしー好きだよ!可愛いよね!」
その当時は彼女の名前も、なんという名前のユニットに所属しているのかも、よく分からなかった。すぐにアキドラのライブを見に行った。一時間ほど前にお話したその子がいることは分かったのだが、勇気が出なくてチェキを撮りに行くことができなかった。

その後、渋谷のライブハウスで行われる対バンライブで、アリスのユニットを見る機会が続いた。そこで初めて、そのユニットがOZという名前で、その女の子がカカシ担当だと知ることになる。ちょうど時を同じくして、彼女が所属する新たなユニット「肉汁ガールズ」が始動することになったのは運命的だった。僕のアリスプロジェクトヲタとしての入口はパームスでもなく、ましてや「大つけ麺博」でもなく、池袋西口公園で行われた「肉汁祭り」と坂本舞菜ちゃんなのである。

坂ちゃんの特徴といえば、終始自信なさげなところだ。それは例えば現在のスチームガールズでの立ち位置で最後列に甘んじていることや、ライブ中のコールが相対的に少ないこと、あるいは運動が苦手というところから来ているのだろう。それも手伝ってか、いじられることも多い。アリスプロジェクト恒例のコスプレ祭りでは、大抵ネタに走ってしまう。
しかしそこにこそ、彼女の最大の魅力が隠れていると思う。いじられがちな坂本舞菜ちゃんであるが、それはそのまま「愛されている」と言い換えることができる。そのような彼女の性質は、特に「純血254話 組閣発表」などでよく表れている。スライムガールズからOZに昇格することが発表されたとき、これほどまでに皆に祝福されるメンバーがいるのだろうかと驚かれるはずである。

この社会はあらゆる場面において、集団としてより大きな成果を上げることを要求される。国家にしろ、会社組織にしろ、スポーツのチームにしろ、様々な場面はあるが、それは決して優しいことではない。ましてや女の子ばかりのアイドルグループとなれば、なおさらその難易度は増すだろう。そこではキャラクターや役割が多様であればあるほど、その共同体は強くなる。グループの中心に立って、最大規模の注目と声援を浴びる者もいれば、たとえ舞台上では目立たなくともその人がいることによって周りの空気が明るくなり、結果としてグループのパフォーマンスを向上させることに寄与する者もいるだろう。これはどちらも等しく欠けてはならない存在である。前者がスチームガールズのセンターでもある黒瀬サラちゃんであれば、後者は坂本舞菜ちゃんだ。

ある時期は、ソーシャルゲームの元気種のユーザーランキングをスクショに撮って毎日ブログに載せて感謝の言葉を綴るなど(おかげで何回も僕の名前が載った!)、ファン思いの本当に優しい子である。ただ一つ間違いなく言えることは、坂本舞菜ちゃんを推すことによって、後悔する人はいないだろうということだ。

2016-08-10

黒瀬サラちゃん20歳の生誕公演レポ

2016年8月7日、秋葉原パームスにて黒瀬サラちゃんの20歳の生誕公演が行われました。個人的には、サラちゃんの生誕公演に参加するのは去年に引き続き2回目。とにかくこの8月は、4日にセンター3周年、6日にリアル誕生日、7日の生誕祭、14日には3か所同時ワンマン、20日にはサラちゃん出演の映画「青空エール」の公開が控えているなど、イベントが目白押しだ。そんな中迎えた、1年に1回の大切な日。

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入場時に生誕実行委員からサイリウムを数本、水色のペンライト、特製のフェイスタオル(超絶ハイクオリティ)、そしてフェイスペイント用のシールが配られる。生誕前、サラちゃんの「まるちゃんになって来てください」という謎のお願いに応えるべく、サラちゃん作のキャラクタ「まるちゃん」をあしらったシールをさまざまなバリエーションで作るというこのアイデア、瞬発力。これが顔に貼ると超絶可愛くて、本当に素晴らしかったです。

スチガのステージが始まる前では、特にアリス十番のステージが印象的でした。MCでは「サラちゃんに事前に聞いた、アリス十番メンバーの直してほしいところ」をカノンちゃんが発表する。

あんな→歩き方が変
のどか→たまに無になっている
虹花→絡みがしつこい
カノン→ない
雪ちゃん→空気が読めないときがある

ということだった。これはサラちゃんらしくて面白かった!
いつも可愛がられすぎていじられているサラちゃんの逆襲といったところでしょうか。

生誕パートでは「HIGH and LOW」「Fateのあと、仮面女子メンバーが登場し、「元気種☆」「大!逆!転!」「LOVE is ALL」を披露。この日はもちろん落ちサビを担当。普段見られないだけになんとも贅沢な演出で、サラりん党としてはこの上なく高まる!そしてまた、スチームガールズだけでなく仮面女子の楽曲を中心に据えることによって、あくまでも仮面女子も牽引していきたいという決意表明でもあったのではないでしょうか。サラちゃんをお祝いするために快く出演してくれた仮面女子メンバーに絆の深さを感じました。

ケーキ、プレゼントが渡されると、サラちゃんが初めてセンターを任された楽曲「優しい風」をソロ(生歌)で披露。会場全体が、手拍子する余裕もなく聴き入っていました。見事に歌い切りました。素晴らしすぎたんで、Blu-rayでヘビロテします!

坂ちゃんからの手紙。坂ちゃんはいつもお笑いな感じでふざけてしまうのだけど、今回はしっかり準備してきた手紙ということで本当に素晴らしいものだった。坂ちゃんの、スチガ愛やサラちゃん愛に溢れた内容で、本気出してきたなという感じ。この手紙を聞いて、実は気持ちをストレートに伝えることができる子なんだなということを改めて感じました。

坂ちゃんとサラちゃんの関係といえば、僕は一昨年の坂ちゃんの生誕公演が印象に残っています。最初のMCでメンバーが1人ずつ、当時OZだった坂ちゃんとの思い出を話していったのですが、皆が努力家なところをや面白おいところを紹介していて、サラちゃんだけ「ほとんど話したことない」と言っていました。サラちゃんらしいなと思いました。その後坂ちゃんはスチームガールズに昇格し、これがこの先どんな風に変わっていくのかなとは思っていたのですが、今ではすっかりソウルメイトみたいな感じになっていて、今回の手紙はその集大成みたいなものだったと思います。元坂本推し(?)として感慨深いものがありました。

ライブ後半では「Wohhhh!!!!☆」を披露。あとでtakusutaで語っていたには、SSAバージョンをお願いしてたけど通常バージョンで残念だった、とのことだった。これも仮面女子として初めて始動した時の曲だから思い出深いのだと思います。そういえばオープニングSEもいつもと違ってて、新バージョンかと思ったら初期スチガのものだったらしい。とにかくサラちゃんの思い出や希望がたくさん詰まったライブだったのだと思う。

そして、今回の青空エールにちなんで、トランペットの披露。曲は「夏祭り」。会場全体が見守る中、ものすごく緊張したと思います。サビのワンフレーズだけで、しかも音が出なくて失敗かとなりかけていた時にもう一回チャレンジして、見事に成功させるのはさすがだと思いました。サラちゃん、もっていますね!!

最後のメッセージ。去年の生誕が、スチームガールズのメンバー、仲間に対して感謝を伝える内容だったとすれば、今回はさらにその先、仮面女子として・アリスプロジェクトを牽引するタレントとして活躍していきたいという決意表明だったように思う。特に今年の始め、前に進んでいる実感がなくて焦っていたサラちゃん。しかし「青空エール」出演の話が来てから流れが変わった。そこで「新しい自分になろう」と本気で思った。サラちゃんは奇跡が起こったとか神様がいたとか言うけど、それはこれまでずっと継続してきた地道な努力が実を結んだ結果なのだと思う。それは最近のヲタク満足度にも結果として表れています。
今の自分に全然満足していないこと、もっと上を目指していきたいということ。そして「ヲタク満足度も立ち位置も、全てが黒瀬サラが1番になりたい」という宣言。本当に頼もしく思いました。


改めて、黒瀬サラちゃんの志の高さを感じる生誕公演となりました。
生誕実行委員の方々も、本当に素晴らしい時間をありがとうございました。


日刊アイドル:仮面女子:黒瀬サラ、記念すべき二十歳の生誕祭






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セットリスト

1.HIGH and LOW
2.Fate
MC
3.元気種☆
4.大!逆!転!
5.Love is ALL
MC(ケーキ、プレゼント)
6.優しい風(ソロ)
MC(坂ちゃん手紙)
7.星たちよ☆
8.雷・アドベンチャー
9.青春宝石
10.Wohhhh!!!!☆
11.夏祭り(トランペット
メッセージ

2016-08-01

林修先生の講演会に行ってきた

8月1日、朝日新聞主催の林修先生の特別講演会に行ってきた。タイトルは「こどもの「発芽力」を考える」。今ではテレビタレントとして有名ですが、僕にとって3本の指に入るくらいのメンターです(推しメンといっても良いでしょう)。そんな林修先生を生で拝見する機会が今までなかったので、この講演会告知を見たときは高まりましたね。

事前応募の抽選で、300人の定員でどんなものかと思っていたのですが、さすがの知名度といいますか、僕は外れました(泣)。一緒に応募した友人がペアで当たったので見に行くことができたのですが。んで会場に行ってみると、想像していたより小ぢんまりとしたホール(それでも400人は入る。関係者席が50ほど)。開演20分前ではあったのですが、最後列にぎりぎり滑り込んだという感じ。こういうのって当たっても来ない人を想定して多めに当選させて、だだっ広い会場でやるのかなと思ったら、開始10分前には一つの空席もなくなって立ち見が現れ始める。段差に座る人も。そうしたら立ち見は一切認めないということで席がない人は外のモニターで見るようにと締め出されていた。まさかのパブリックビューイングwwwwww恐るべし。

林修先生、年間に300回も講演しているんだってwwwwちょおまwwwwwすげえな。その割にはなぜ今まで見る機会がなかったのだろう。くやしい。昨日は香川丸亀で講演。明日から大阪で五日間東進の夏期講習とか。タイトルの「発芽力」というのは、協賛の、岐阜県にある発芽野菜の種とかを扱っている「サラダコスモ」という企業の宣伝にかこつけたもの。良いんじゃないでしょうか。岐阜県地元だし。頑張ってほしいです。

内容は、今50代60代の人たちはうまく逃げ切れた世代、そして今高校生の子たちは本当に大変な世代だとか、10年後(だっけ?)には世の中の49%の仕事がなくなるという野村総研の試算を援用しながら暗い現状から入り、親が子どもに本当に伝えるべきことは何かという教育論に発展していきました。大体は普段のテレビでの発言や著書の中で語られることと重なる部分が多いのですが、やはり何といってもライブ感に圧倒されました。話が上手い。面白い。ちょいちょい自慢を入れつつ。

「何で親が子どもに向かって勉強しなさいとか言う必要があるんですか?」とか言い出して面白かったなあ。これ世の中の大半の親にケンカ売ってるようなものでしょ。林先生が言うには5歳までの間に「勉強は楽しい」ということを教えていれば、子どもは勝手に勉強をするようになるのだそうです。これは僕もそう思います。あと面白かったのは「子供の名前に読めない字を使ったらダメ」とか「小学生の入学時を観察したら、賢い子は賢い子の顔しているしそうでない子はそうでない顔をしている」とか「入学時に完成しちゃっているから小学校の先生は大変だ」とか「あらゆる価値は幻想だ」とか「部活をやめて成績が上がった奴なんか見たことない」とか。某評論家をディスったり某受験記本をディスったり某東大卒元都知事をディスったり縦横無尽。

0歳〜5歳までが勝負だとしたら、これはもう手遅れとしか言いようがないというか、大変なことだよなあと。すべては親なんですけどね。林先生も紹介してたけど、子供は親を映す鏡ですから。中学生くらいになったら親はもう距離を置いて見守るしかないんだと。親が先回りして成長の芽を摘んでどうするのだと。まさにタイトルである「発芽力」を活用しながら。そのような話だった。

僕は最近仕事のことでもあるんだけど個別指導塾というものに違和感を持っているので、より一層考えさせられたなあ。勉強が面白いって子供に思わせるにはどうしたらいいんだろう。僕とかこの年になって人生で初めてってくらいに勉強が面白いと思っているし、知らないことが多すぎて危機感を持っているんだけど、遅えよって話ですよね。。。教養主義とか言われるけど、逆にネットで調べれば何でも出てくるだろって態度でもいけないと思うんだよね。。。まあとにかく今は日々勉強するだけです。


そんな感じでめちゃくちゃ満足度の高い講演でした。