ちろうのレイブル日記

2017-11-09

新井紀子氏の講演に2日連続でいってきた

2011年からAI東大の入学試験をパスできるかという「東ロボくんプロジェクト」を立ち上げている新井紀子氏のことは、最近ウォッチし始めました。

どのような研究をされている方かというのは、こちらをご覧になるのが早いでしょう。

新井紀子 TED講演
Can a robot pass a university entrance exam? | Noriko Arai


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●11月1日(水)13:30〜14:30
AIが大学受験を突破する時代の社会変化」in 国際フォーラム

日立が主催する2日間にわたるシンポジウムで、有楽町国際フォーラムにて。1時間の講演。
参加者がほぼ全員スーツで、僕はジーパンにヲタTだったから完全に浮いていた・・・
(次の日の朝にはジャレドタイヤモンド氏の講演があって聴きたかった・・)


●11月2日(木)13:30〜17:00
「リーディングスキルフォーラム−AI時代に求められる読解力」in 一橋講堂

こちらは13時30分から17時00分までガッツリと。リーディングスキルテストとはどのようなものか、どのように作成しているか、信頼性はどうか、実践報告などがありました。

例えばこんな問題がある。


「原点と点A(1,1)を通り、x軸と接する円を選べ」


これを4つ図が示されていて選択肢の中から選ぶのだけど、「通る」や「接する」という言葉と、イメージが対応させられるかどうかということが測られてしまうわけですね。僕の実感としても、僕が普段接している中学生のうち、半数近くが読み取れないような気がする。だいたい高校生でも数学の問題を解くときにろくに図を描かないから「大丈夫かよ?」と思う。

そしてその中でもやはり、大学進学実績別の(まあ偏差値ごとの、と言ってもよいでしょう)高校における、リーディングスキルテストの結果は興味深いものでした。リーディングスキルテストは基本的に、答えが文中に書いてあり、「読めばわかる」ことを答えさせている。つまり文章がちゃんと読めているかどうかを測るのだ。

これが「1.東京大学に毎年数十人送り込むような学校」だと0.95(95%)というような正答率を叩き出すのに比べて(読むだけなので当然)、「2.一応大学進学率は100%近いけど国立大学に数十人送り込むレベル」(僕の出身校くらいだな)、「3.たぶん偏差値50前後の高校」、「4.地方の動物園レベル」、という順に、てきめんに数字が下がっていくのです。それは0.50や0.40、もっとも低い数字では0.14なんていうスコアもありました。これ、4択であれば適当に選ぶ(4分の1、0.25、25%)よりも低いです。もうこれは文章を読んでいるとは言えません。まあこのクラスになると、そもそもこのスキルテストを真面目に受けていないということも考えられるのですが。



●東ロボプロジェクトから、なぜリーディングスキルテストなのか



東ロボくんプロジェクトは2011年にスタートし、地方国立大学、有名私立大学に合格するだけの結果は出せた。しかし東京大学に合格するまでには至らなかったということです。とはいえこれはむしろ想定していたことであり、そのことを確かめるためのプロジェクトだったということです。

その新井教授が、今はリーディングテストの開発に取り組んでいる。それは、AIというのは知識を詰め込むこと、計算処理能力においては、人間が足元にも及ばないほどの能力を持っている。現状でもある種のゲーム(将棋囲碁)においてはすでに人間を凌駕してしまっている。しかし、AIは文章が読めないのだという。

それはこんな例で話していました。
グーグルに「この辺りの美味しいイタリアンは?」と聞けば、すぐに検索をかけて、GPS情報を元に近くの評判の高いイタリア料理店を紹介するだろう。では「この辺りの不味いイタリアン」と聞いたら・・同じ結果を返す。そして「イタリアン以外の店は」と聞いても同じ結果を返すだろう。「以外」という言葉が分からないのだ。

問題はここからだ。つまりAIは一切文章の意味を読み取ってはおらず、文章を読む(読める)ということこそが人間の強みなのだ。ところで世の中の小学生・中学生はちゃんと文章が読めているのだろうか。そして結果は見事に、多くの子供たちが文章に書いてある内容が読めていなかったというのだ。東ロボくんは既に東大模試で偏差値60弱を叩きだしている。もともと知識を詰め込むということでは勝ち目がない中で、読む力も失っているとしたら、AIが世の中の多くの仕事を代替していくときにその人間はどうやって生きていくのだろう。





おそらく公教育に関わっている人なら「子供が驚くほど文章を読んでいない」ということはあまりにも自明だと思う。「読んでいないな」と感じるその根本には、そもそも語彙が備わっていないというのを感じます。もう本当に英単語を覚える以前の問題です。理科も社会も、単語を何かの記号のように捉えているので、覚えられるはずがない(文章中の漢字の量が、国語よりも理科・社会の方が多いというデータがあります)。これはおそらく5歳から10歳くらいのあいだに、文章(一つ一つの言葉)にしっかり向き合うということをしてこなかったからだろうと思います。


しかしそのことにどのように対応していったらいいか、僕にはわからない。少なくとも、週に1回、一コマ70〜90分程度の時間では。もちろんいずれは自分の理想を完全に体現する空間を作りたいと考えていますが(時間無制限でゴリゴリやらせる空間)、今は何も出来ていない。せいぜい、公文式の国語教材がいいんじゃないだろうかという仮説を持っているくらいです。




しかしそのことに真剣に危機感を感じ、本気で研究している人がいるんだと知って、僕は感動いたしました。本当に素晴らしいです。


勉強ができない(テストの点が取れない)って、元をたどると

学校の授業についていけず塾に通う←自分ひとりで勉強ができない←教科書が読めない

ってことなんですよね。新井教授とそのチームは「中学を卒業するまでに、中学校の教科書を読めるようにすること」を教育の課題として掲げています。中学校の教科書は、内容的に言っても、かなり広範囲に、しっかりした内容を説明しています。中学レベルだと侮るなかれ。これを十分に修めていれば博識と言えるレベルですよ。信じられないと思う方は、一度理科や社会の教科書を開いてみてください。とても面白いです。


そういうわけで、今後もリーディングスキルテストの研究を遠くから応援したいと思います。

2017-11-03

全力少女Rモチベが高い

全力少女Rのモチベが高い。

●10月4日(水)、ソフマップアミューズメント館

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●10月28日(土)、ラーメンショー

台風が近づいていて雨が続く中、毎年恒例の駒沢公園でのラーメンショーにて全力少女R!この日はKNUとの共演でした。ラーメンショーでの登場はルーラン時代から定番になっています。思えば廣川かのんちゃんと初めてお喋りして、チェキを撮ったのも去年のラーメンショーでした。1年に1回帰ってくる場所、それが駒沢公園ラーメンショーであります。

土砂降りというわけではないですが、絶えず雨が降り続いている中で30分のライブ!ライブ前は正直きつかった・・・帰りてえと思った。しかし!いざライブが始まると雨を吹き飛ばすくらい高まった。本当に今、見ていて一番興奮するエンタテインメントは全力少女Rのパフォーマンスだなと言うことを感じる。だって素晴らしいんだもの。圧倒的な楽曲のクオリティ!全力のダンス!そしてそこに廣川かのんちゃんがいること!!

物販で百晴の写真集・DVDのセットを購入すると特典券がおいしい感じ(安定のシャイニングクオリティ)だったので、さくっと購入。握手→写メを撮りに行きました。

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その後、駒沢公園駅前サイゼでアンチくんとぷりんすさんと感想戦をしました。この人たちはガチで10年前から一緒にAKB劇場に通いつめていた戦友(ルビ:とも)なので、楽しい話がたくさんできました。



●11月1日(水)、百晴生誕祭inパームス

この日は百晴22歳の誕生日当日。20時から秋葉原パームス(仮面女子カフェ)にて、百晴ちゃん生誕祭ライブが行われた。多分生誕自体は5年くらい連続で見に行っていると思うけど、パームスでの開催は3年連続。去年は仮面女子の出演があったけど、今年はスライムガールズ仮面女子候補生、全力少女Rの順。

パームスで見る全力少女Rのパフォーマンスも格別だった。特にこの日は生誕祭ですしね。途中、生誕セレモニーではケーキとヲタからのプレゼント、そして百晴父からの手紙の朗読がありました(朗読は岡崎さん)。

その文面が「妻の陣痛が始まり・・・」から始まった時には「これは・・・長い!!!」と直感しましたが、まあ岡崎さんも言っていたが、長い手紙だった、笑。とはいえ家族の愛情、そして共に活動するメンバーへの愛を感じる、とても心の温まるお手紙でした。

かのんちゃんとチェキ、また百晴とは写メが撮ってお祝いの言葉がかけられたので良かった〜♪

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●11月2日(木)、百晴麻雀

そしてこの日は池袋某所の雀荘にて百晴ちゃんが最近ハマっているというということで、麻雀大会。夜10時から朝5時まで。参加費5000円。百晴ちゃんを入れて5卓作っていたからヲタは19人かな??(それプラス、社長とスタッフとヘルプに来てた某雀荘の店長という人が一卓囲んでいたww)
百晴ちゃんはヲタと卓が囲めるようにローテーションしていき、僕も1半荘一緒にやらせてもらったけど、推しのアイドルと一緒に卓を囲むことができるとか最高の体験過ぎた。。。

そうしたらいきなり百晴ちゃんに2局連続で振り込んで(マンガン含む)、いろんな意味で死にそうになったのだけど、その後に百晴ちゃんにチンイツドラ5(10ハン倍満)を直撃し、振り出しに戻ってからは記憶がない・・・その局は普通に3位くらいで終わった。いろいろお喋りしながら打てて、不思議な体験だった・・・

この日全体の調子で言うと、というかいつも通りなんだけど、超不調から始まって、本当に愚かな打ち回しに後悔し、ところどころ好調の波が来て、まあムチャクチャだった。半荘中、一回もあがれないこともあれば、上がる時は倍満とか、まあ基本的に綺麗な役作りを目指してしまうんですね。だからトータルで言うといつも負けている。百晴からあがったチンイツドラ5(10ハン)と、チンイツトイトイ三暗刻タンヤオ(10ハン)なんてのもありました。

1回1時間で区切りの6半荘やって、1着2回、2着1回、3着2回、4着1回だった。こうやってみるとまずまずかも。


またあったら参加したい。

2017-10-18

2017年10月のヲタ活雑記

本当にあっちゅう間に月日が経っていくわけだが、いろいろなイベントに行ったり、日々勉強だったりで、これはこれで充実していると言えるのだろうか。とにかく最近あったこと、ハマったこと、面白かったことをつらつらと。


■10月1日(日)磯子まつりでスチームガールズを見てきた

神奈川県横浜市磯子にて、磯子まつりなるイベントが開催されて、まあ地元のお祭りなんだけど、そこのゲストに仮面女子が出ると言うことで行ってきた。神奈川県でも磯子はわりと近かった(つい先日の熱海はさすがに遠くて干してしまったので・・反省)。

駅を出て目の前の広い道路を封鎖して、巨大なトラックを使ったステージ。道路沿いの区役所の駐車場から役所の中から全部使って、いろんな出店が出ていて子ども達が遊べるようなブースもあり、田舎出身の僕としてはとても落ち着く雰囲気の祭りだった。そんななか、仮面ライダーのステージの後に仮面女子のステージがあった(何故か仮面つながり?)。約30分のステージが2回。非常に贅沢だった。ちなみにMCは横浜出身で浅井企画所属のヨコハマヨコハマだった。

屋外で、しかも良い天気の中で見るスチームガールズのライブは最高だった!特に一回目は爆上がりセトリで、「sexy☆rabbit」も聴けた。

めちゃくちゃカッコイイ、スチームガールズの「sexy☆rabbit」みんなも聴いてね


ベンチがあって、屋外で天気も良かったので、奮発して生誕祭とか意外では初のユニットチェキを撮ってしまった。しかも両サイドを指定できるっぽかったから、両隣はサラ・夕佳で。これなら実質セレクトチェキ。とか余計なことを言ったらえりなさんに突っ込まれてしまった(泣)。

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■10月16日(月)東京ドーム三代目J Soul Brothersを見てきた

しばらく雨が続いており、月曜は休み。秋葉原で某グループの無銭イベくらいかなあと思っていたら、某筋から、ちょうど今三代目が東京ドームでコンサートをやっている、これが某サイトで、安価で入手できるらしいという情報をキャッチして、すぐさま入手して行ってきた。こういうときは行動力が物を言います。

やっぱり今の時代を牽引するエンタテインメントの一角ですから。今だと坂グループ、ジャニーズ、LDH、じゃないですか?何だかんだ言っても。AKBガンバレ!なにより女子中学生に自慢できます。これが大人の世界や!!

これまでEXILEすら生で見たこと無かったから、このタイミングで三代目が見られたのは嬉しい!まず久しぶりにコンサートで東京ドームに入った時点でゾクゾクしたんですけどね(東京ドーム自体は2ヶ月前に大谷翔平を見に来た)。曲も大して知らないし、メンバー名も把握してなかったんだけどね。

いや〜、一言で言うと、すごかった。これだけの人数を熱狂させるエネルギーたるや。イケメンパワー恐るべし。キラッキラ、バッキバキ。特に僕の好みはオミ(登坂広臣くん)ガン(岩田剛典くん)。女子中学生曰く、リードボーカル2人で言うと、男子はオミ派が多くて、女子は今市隆二くんが好きなのらしい。それは何となく分かる気がする。とにかくカッコ良かった。格好良さをここまで突き詰めることができるんや〜と、圧巻。僕もオミを目指す。




■映画「君の膵臓をたべたい」が激烈に良かった



ええ。むろん僕もご多分に漏れず「病気でヒロインが死んで、泣ける系だよね」と高をくくっておりました。皆だってそうでしょう?だから、つい今月の始めに初めて見て爆ハマりし(同時に浜辺美波ヲタが爆誕wwww)、1週間で10回見て、「映画代出すから見に行こう」とトチ狂ったことを言い出した知人のJ氏に誘われなければ、あるいは見に行かなかったかも知れません。そうです、チケ代出してくれるって言うから行きました。そして僕は、そのようなキッカケがなければこの映画を見に行かなかった自分自身に叱咤を、この至高のエンタテインメントへ触れさせてくれたJ氏に最大限の感謝をしなければなりません。

結論から言おう。マジでこの映画を、今世紀最大の傑作だと言わなければなりません。本当に素晴らしい。今までそんなにたくさん映画館で見てきた経験はないけど、未だかつてこれほどまでに、映画を見終わって充実したという作品がありません。改めて物語の素晴らしさを思い知らされました。コミュニケ−ションや体験じゃない、SNSYoutubeじゃなくても、こんな感動がある。すっかり忘れていました。勢いですぐに小説も買ってしまいました。

映画を見て、小説を読んで、まあその順番も影響があるのだと思いますが、僕個人の感覚だと、映画の方が好きです。よろど小説が好きという人でない限り、映画を見ることをオススメします。とにかく、この最上級のエンタテインメントを、皆さんも味わって下さい。浜辺美波ちゃん、いろんな意味でハジけまくっています(可愛さという意味でも、女優としても)。

しばらく、あらゆる場面で映画版「君の膵臓をたべたい」をオススメして回るマンを遂行することにします。何卒よろしくお願いします。まだ見てない人は、DVD出てからでも良いんで、是非。



スーパーファミコンミニを買った


気付いたら予約戦争が終わっていて、完全に乗り遅れていた。だからヤフオクで買った。まとめサイトにもあったけど、そんなにプレミア付いていません。ヘタに朝から電器屋に並んで抽選券もらって、結果買えないとかやってるくらいだったら、ソッコーでヤフオクで買うことをオススメします。十分安いです。

んでもう懐かしいソフトがいっぱいで爆上がりだったわけだけれど、スーパーマリオワールドスーパーマリオカートを一通りやって、ゴエモンを少しやって、本格的にRPGをやろうと思ってFF6を7時間ほどプレイしたところで中断してしまった。FF6は計4回は全クリしているはずなんだけど、全く覚えていない&重要なシステムを全く理解していなかった&意外と難しい(簡単なんだけれども)ということが分かった。

(感じたこと)
・魔石を装備するんだけど、レベルアップ時にステータスを上げる効果があるんですね。そのシステムを全く知らなかった。これで無駄なくステータスを上げようと思ったら常に経験値を意識しないといけない、魔法を効率良く覚えるどころじゃない。ちから+2、まりょく+2優先。たいりょくは要らない。
・とはいえ、全キャラがすぐに魔法覚える&MP値がそれなりにあるのでケアルとか使い放題。
・キャラがいっぱいいて、パーティを複数作る場面があるから、まんべんなく育てる必要がある。
・エドガーの「きかい」、マッシュの「ひっさつわざ」強すぎ。この2人を使わざるを得ない。
・ティナとセリカはどちらかでOK
・ガウとセッツァーカイエン使いにくい。ダメだこりゃ

あらためて、ものすごいゲームバランスだなと思った。すごいゲームですこれは。
まだストラゴスとかリルムとかゴゴとかウーマロとか出てこない。


この動画、スーパーファミコンミニの様子が分かるからオススメ

2017-10-05

姫乃たま「職業としての地下アイドル」を読んだ

地下アイドル兼ライターとしても活躍している姫乃たまさんの新書「職業としての地下アイドル」が出版されたので、早速買ってきて読みました。




「職業としての〜」シリーズで言うと、僕が真っ先に思いついたのが村上春樹氏の「職業としての小説家」でしたが、調べてみたらこのタイトルはいろいろあるんですね。マックスウェーバーの「職業としての学問」「職業としての政治」とか。

姫乃たまさんは、僕はわりと好きでかねてからトークイベントなどにも足を運んでいます(ちなみに僕の前回の同人誌「本当によい教育を実現するための覚書」の中の最後の章で、理想的な地下アイドルのあり方として、仮面女子:桜雪ちゃんとともに姫乃たまさんをガッツリ取り上げています。その文章も今度公開しようかな)。

姫乃たまさんは、怪しくも理解されにくい、わりと新しい文化であるところの「地下アイドル」というものについて、自身が現役の地下アイドルとして実践しつつ世のなかに発信している人です。流行りのポップカルチャーの一つとして地下アイドルを語る人もいますが、どうしても現場感が欠けてしまったり、実情を捉えそこねたりしてしまうものですが(そもそも語る人自体が極めて少ないのですが)、姫乃さんの場合は自身がその当事者だけあって、説得力があります。現役アイドルアイドルヲタクへのアンケート調査をもとに分析を加えているパートでは、社会学の本を読んでいるかのようです。宮台真司先生の帯文がキラリと光ります。

アイドル本人や現場のファン達に対して、多様なインタビューを敢行し、分析しています。地下アイドル本人達はどのような思いでアイドルを始めたか、現状に不満があるか、など。そしてまた一つ一つ、一般の若者達との比較を並べることによって、アイドルとの差異をあぶり出そうとしている。これはここでしか読めないものだと思います。アイドルを志すような女の子は、自己肯定感が高かったのか、低かったのか。いじめられていたか、いなかったか。スクールカーストのどこにいると認識していたか。両親との関係は。これらはとても興味深い質問設定です。

一つだけネタバレをするならば、地下アイドルの子は、一般の人に比べて、両親から愛されていると感じている率が高かったと言うこと。身近な両親からの承認が不足しているからアイドルになるのではなく、逆に愛情をたっぷり受けて育ったからこそ、その延長で自然とアイドルを志してしまうのではないか。少なくとも僕は、両親との関係が悪いアイドルより、生誕公演に家族親族がみんなで来てしまうような、皆に愛されているアイドルが好きです。



そして本書は、「地下アイドル」という掴みどころのない(生存戦略がはっきりしていない?)世界を生きる彼女自身の成長物語としても読めます。

姫乃さん自身が壮絶ないじめを体験していたり、地下アイドル活動が軌道に乗ってきても、依頼される出演を全て受けていたらパンクしてしまって病んだり、地下アイドルをいったん辞めて東京から遠く離れたりと、いろんなものを乗り越えて、今の活動に至っていると言うことがわかります。



本書は地下アイドルの世界を語りながら、良質な自己啓発書としても本質をズバズバと突いています。現役アイドルがもし悩みがあったりうまくいかないと思っていたらその処方箋を示しているともいえるでしょう。現在の地下アイドルの世界に多少なりとも興味がある人ならば、必読の本です。

2017-10-02

キングオブコント2017が良かった(にゃんこスターが最高だった)

キングオブコントを見た。一応お笑いヲタとしてメジャーどころ賞レースもの(M-1グランプリキングオブコントR-1ぐらんぷりTHE MANZAI)は全部見るようにしている。あと特番のエンタの神様、ENGEIグランドスラムあらびき団は録画予約を忘れない限りは見ている(ある時期は唯一のネタ番組とも言ってよい「オンエアバトル」が終わってしまったのが悔やまれる。僕のお笑い好きはオンバトとともにあった)。

最近の賞レースでは去年のR-1ぐらんぷりのザコシショウ優勝が感動的だったけど、今回のキングオブコントはそれ以上の感動だった。その理由はにゃんこスターの活躍と、かまいたちの優勝。

かまいたちって関西ではレギュラー番組を何本も持っている売れっ子なんですね。関東と関西ってやっているテレビ番組が違うからそこに断絶があるよね。僕はかまいたちが昔から(鎌鼬時代から)大好きなので、テレビで日常的にかまいたちが見られる環境が羨ましい。このキングオブコント優勝を機に全国的にテレビに出て欲しい。

そして何といってもにゃんこスターが最高だった。なんでも結成して5ヶ月で、決勝進出者としては史上最速ということがプッシュされていたから、さすがに僕でもその名前を知らなかったけど、ようよう調べてみたら、元々別のユニットで活動していて、このキングオブコントにノリで出場してみて、調子良く勝ち上がっていったのでコンビで本格的にやっていこうということになったらしかった。他にも、史上最年少、史上初女性、所属フリーということが謳われていた。

男の方のスーパー3助さんは元々「アンドレ」というコンビで地下お笑いシーンで活動していて、その時からキ●ガイじみたネタをやっていて面白かった(僕の中では「虹の黄昏」と同ジャンル)。エネルギーに溢れていてめちゃくちゃ面白いのだが、いかんせんキチ●イじみているので、メジャーシーンに出てこられない。そして生で見た回数も数回だし、人柄も知らないので、そんなに好きというわけでもなかった。

その後何年か経って今年、ソニーの事務所の劇場「千川Veach Vびーちぶ」にや団ギフト☆矢野さんを目当てに見に行ったときに、初めて見たのがスーパー3助だった。(良い意味で)バカらしいフリップネタを大声でやっていて、めちゃくちゃ面白かった。何といってもエネルギーを感じた。面白いことをやってくれるという安心感があった(安心感が重要なのだ。ハラハラさせるようでは芸人として致命的)。その時、「あ〜元アンドレの人か」と思った。とにかく芸歴で言ったら充分に長いのだ。

そして女の方のアンゴラ村長は可愛い。そもそもアンゴラ村長ってなんだよ!アンゴラ共和国アフリカ南西部に位置する旧ポルトガル植民地首都ルアンダ。名前の由来が気になる・・んでアンゴラ村長ワタナベコメディスクールの出身で20期生なんですね(ちなみに僕は5期生、笑)。しばらくは暇アフタヌーンというコンビでナベプロで活動していた。その後はピンだったりユニットを組んだり、フリーで活躍していた。そして今年からインターネットマーケティング会社に就職している、とウィキペディアで読んだ。兼業芸人とは・・いやはや、現代的ですな・・何しろ早稲田大学卒ですから、学歴は充分。頭が良いはず。

以上がにゃんこスターの紹介・・・とにかく、今回のキングオブコントにおけるにゃんこスターが素晴らしかったという話。とにかく明るいネタだった。これは僕の好みなんだけど、お笑いには「底抜けの明るさ」と「ウザ面白さ」という2つの要素があると理想的なんですよね。「ウザさ」というか。なんかいい言葉が思いつかないんですけど。過剰にウザイ演技をして欲しいんですよ。そこに笑いが生まれる。松本さんは「憎たらしさ」と言っていたけど。そんな感じですかね。元祖ウザ面白いといえば、あべこうじとか、好きでした。

その意味で、ゴリゴリの、ストレートな、ウマ演技をされるとむず痒くなってしまうんですよね。。深刻な状況を作っておくのがフリになるってのはわかるんですけどね。あまり例を挙げるのは良くないけど、ぱっと思いつくのは東京03とかしずるとかかなぁ。さらば青春の光もそんなに好きじゃない(今回の居酒屋のネタは面白かった!)。もちろんそれはそれで価値があると思うのですが。その点、かまいたち山内氏のキチ●イじみたボケと、濱家氏の「ウソやろ?」「こわいこわい・・」というある種スカした感じのツッコミが僕は大好きです。そして山内氏がツッコミに回ることもできる。今回の審査員もツッコミワードを評価していましたね。ボケツッコミが入れ替わってもまた別の魅力があるってのは本当にすごい。あとジャンポケ斎藤は本当に好きです。あの演技力とウザさは最高でしょう。ジャンポケについて言えばおたけのポンコツ押しとかケンカしてるアピールは今後のジャンポケの生存戦略としてどうなんだろうと思います。同じ斎藤で、トレエン斉藤さんは底抜けの明るさがあってやっぱり好きです。とにかく、スカさず、意地悪くならず、明るく振舞うってのが僕の中の理想系なのですね(究極はますおか岡田)。


また話が逸れた。お笑いって「芸人からのウケは良いが、売れない」っていう現象がよくありますよね。めちゃくちゃ面白いんだけど、世に出ない。そりゃ世に出られないだろというなんとなく共通感覚がある。キチ●イを見せるとか。ゴリゴリの下ネタをやっているとか。あまりにも政治的なネタを扱っているとか。いわゆるアングラ芸人だ。そこまで行かなくとも、誰が見てもウケるはずなのにいるのに世に出ないというパターンがある。それは一言で言うと華がないということなのだと思います。「実力は十分あるのに地味で売れていない」という評価を受けていた人といえば、サンドウィッチマンオードリーなど、最近だとばいきんぐとかが挙げられるのではないか。これらは賞レースなどを生かして何とか乗り越えた人たち。そして乗り越えられず未だにくすぶっていたり、ひっそりと消えていった人達もいる。ザコシショウみたいに振り切ってハマることもある。スギちゃんも長年の試行錯誤を経て、あのキャラでブレイクした(ちなみにここまで全て非よしもと)。

(僕の理想とする)お笑いは、「キ●ガイ性」と「大衆性(=華)」という2つの要素を両立させなければいけない。そこに難しさがあるわけだが、方法論さえわかれば、粛々と、戦略的に、そこを狙っていけば良いのではないだろうか。そして今回それを見事にやってのけたのがにゃんこスターなんじゃないかと思うのだ。

キチガイと言ったって誰でもやれば良いってモンじゃないし、ただのバカじゃできないし、度胸もいるし、変なプライドがあってもいけないし、持って生まれたスキルのような気がする。少なくとも僕にはできない。スーパー3助さんはそれを十分持っている人だった。でもこれを大衆に届けるのが難しい。そこでアンゴラ村長の華が加わった。ある種クセのあるスーパー3助さんの爆発力を翻訳し、増幅し、分かりやすいものにした。もちろんキングオブコント決勝という最高の舞台があった。まさに化学反応だ。終わってみればこんなに分かりやすい話はない。コンビの始まり方がそもそもお試しだったから、気負わずにできたというのも良い方に影響したんだと思う。

そしてアンゴラ村長の存在はアイドルそのものだと思った。アイドルを長年見ていると、まさに持って生まれたとしか言いようがない華というものを感じずにはいられない。美人かっていうとそういうタイプじゃないけど、小さくて丸くてヲタク好み。すでにネット上では「アンゴラ村長 かわいい」という声があふれている。

アフタヌーンのネタ:けっこう面白い


そして彼女が縄跳びを長年やっていてインストラクターレベルであり、それをネタに活かしているというのも良いね。まず縄跳びってのが地味だけどニッチなところを突いている。そして、どんな人も特技があるといざというときに役に立つと言うけど、こんなに分かりやすく活かしている例もそうそうないでしょう。特にエンタテインメントにおいては、どんな特技も無駄にならないんだなって言うことの好例だと思った。やるかどうかだけなのだ。

アンゴラ村長は可愛いし、度胸あるし、何より学歴もあるので、クイズ番組でも活躍する画が見える、見えるでええええ!!!!そしてキングオブコントの翌日に、元々所属していたナベプロに、にゃんこスター2人で所属が決まったらしい。しっかしナベプロさん、恐るべき仕事の速さやなあ。




しかしこうなるとナベコメは良い女芸人(ピン?)を輩出してるよ。古くはイモトアヤコバービーだし、最近だとやしろ優(7期)、平野ノラ(13期)、ブルゾンちえみ(エンタテインメントカレッジ卒、実質ナベコメ21期)、そしてアンゴラ村長(20期)。石井てる美(11期)は高学歴キャラとしてブレイクするか!?
なーんで女ばっかりなんだろ。やっぱりアイドルの時代なのか、あるいは女の時代なのかな!?