お父さんのためのきゃりーぱみゅぱみゅ講座
ネットを徘徊しているとこんな暗号が。
YouTubeで世界騒然の催眠PV きゃりーぱみゅぱみゅ「PONPONPON」
http://japan.digitaldj-network.com/archives/51917868.html
現在YouTube上で再生回数うなぎ登りの90万再生。
日本エレクトロニックチャートで1位はまだしも、フィンランド、ベルギーで日本人アーティスト最高位となる首位を記録、スウェーデンのチャートでもすでにTOP10入り。
なに?人の名前?おじさん分からないよ。
きゃりーぱみゅぱみゅ?
歌手じゃなくて、モデルらしい。
近頃はやりの「読モ(どくも:読者モデル)」の中でも人気急上昇だとか。
そんな彼女が「Perfume」などでヒットを飛ばす「中田ヤスタカ」プロデュースでデビュー。
デビュー曲がYouTube再生チャート欧州の一部の国で一位。
フィンランドなんか年間何万枚で大ヒットなんだから一位なんて簡単だ、という意見は
正しいのかもしれないが、それでも一位になれたのは凄い。
当然見ず知らずの日本人が北欧でチャートを駆け上れば周辺でも話題になる。
これがどこまで広がるか楽しみではある。
個人的には中田ヤスタカって言うとPerfumeでもcapsuleでもなくゲーム「もじぴったん」の音楽担当の印象が一番強い。
あんなに耳に残るゲーム音楽なんて聞いたことがなかった。
ゲーム性とも合っているし、「あ、この曲作った人、天才だ」と思った。ことばのパズル もじぴったん大辞典 PSP the Best
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ちなみにちゃんと海外で受け入れられているんだな、と思うのがそのYouTubeの動画。
動画に付くコメントの大半は英語だし、既に大量のパロディ・カバーが投稿されている。
例えばこんなの。
何モンだ、このおっさん。凄いな。
パロディが付くのはそれだけ本家の認知度と人気がある証拠。
一番嘘のつけない部分だと思う。
戦略的には
日本での話題作りが難しく、メリットも少ない時代に海外での話題作りは目新しいし、面白い。
「海外一位」という看板に日本人は弱いので、日本戦略はむしろその後でも良い。
とはいえ早速ニコニコ生放送とかいろいろイベントやってるみたいですが。
ビデオの作りとして面白いのは雑多な環境。
この「カワイイ(kawaii)」ものを詰め込んだ作りはいかにも日本人らしい。
これは海外ではなかなか真似ができないセンス。
受け入れられるかはリスキーだが、いざ受け入れられると真似ができない分強みになる。
本人は「原宿系」といっているが、こういうセンスの評価はむしろ海外の方が高そう。
同じコンセプトは正にGwenStefaniが「Harajyuku Girl」という曲でやっていたが、
やはり海外の目線では、ここまで雰囲気は出せていなかった。
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怖い素人
この子を知ったのはとあるインタビュー記事。
(探したがその記事が見つからない。なんで読んだのか・・・)
読んで面白いと思ったのは、この子が「売れたい」とか「こうしたい」という雰囲気を感じさせないこと。
バンドマンなら「いつかは武道館」みたいなガツガツした人が多い印象があるが、そういう印象がない。
本来歌手でない、ということもあるだろうが、周りは必死に売ろうとしていても、本人は最悪売れなくても元に戻ればいいか、というような。
まぁ、冷静に考えれば読者モデルで18だからね、今ゼロになっても全然普通にそこから再スタートできる訳で。
全然焦りがない。
こういうのは敵に回すとやりにくいんじゃないかなぁ、と思う。
Puffyとかもそうだった。
コイツら何がしたいんだ、という感じの。
初期のAvril Lavigneもそんな雰囲気があった気がする。
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とにかく、AKBや韓国勢にやられて面白みのないチャートの中で、風穴を開ける新ジャンルではあると思う。
日本式で海外に出て行って、大人気になれるんだよ、という事実はすごく励みになる話なんじゃないか。
それは彼女自身だけでなく、日本のファッションや音楽のセンスが受け入れられたと言うことだし、
それをどう波及させるかが我々大人の考える事なんじゃないかと思う。
なんか、いいじゃないですか。
素人の女の子を捕まえてきて、自由に歌って踊らせたら欧米席巻ですよ。
日本にゃそんな逸材がまだまだゴロゴロしてる。
捨てたもんじゃないって話じゃないのかな。
あと、嫁がきゃりーぱみゅぱみゅに似てる、って言えって言われた・・・