難しい本を読む


最近、茂木健一郎の「脳と仮想」を読み直した。


脳と仮想

脳と仮想


で、そこから小林秀雄の「考えるヒント」を読み出し


新装版 考えるヒント (文春文庫)

新装版 考えるヒント (文春文庫)


そこからさらに西田幾多郎の「善の研究」にたどり着いた


善の研究 <全注釈> (講談社学術文庫)

善の研究 <全注釈> (講談社学術文庫)


行き帰りの電車の中で読んでいったんだけど、結局「善の研究」は難しすぎて今は断念。


休日とかに、ゆっくりと読み直したい。


で、今日家を出る時に本を持ってくるのを忘れてしまって、駅の本屋で買ったのが茂木健一郎の「脳を活かす勉強法」


脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」

脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」


結局、毎回のごとくビジネス書に戻ってきてしまったんだけど、普段無意識でやっていることをあらためて意識することができて結構発見が多かった。


その中でまず書きたいのが、読書の重要性。
さらに言えば、適度に難しい本を読む重要性。


第5講の『茂木健一郎の「読書のススメ」』に書いてある、『少し難しい内容の本を読むことが、脳に快楽を与える』という部分。


本文を引用すると、

勉強と同じように、読書においても、楽をすることは脳にとってあまりうれしくないのです。苦しいことに挑戦し、それを克服できた時の喜び、それこそが脳にとっての一番の快楽です。


自分がこの快楽を感じたのが、小林秀雄の「考えるヒント」を読んでいる時だった。


本の構成が、最初が難しくて最後がちょっと簡単になっているということもあるかもしれないけれど、あの難解な文を読み進めていくうちに、なんとなくわかるようになってきた時には、ちょっとした快感を覚えていたかもしれない。


特に、小林秀雄は大学入試の現代文で取り上げられていたときにかなり苦戦していたこともあって、それがさらに快感を増す要因になったかも。


こうやって、ちょっとずつ快楽をガソリンにして本を読み進めていったら、いつかは膨大な知識が溜まっているかもしれない。



とりあえず、今はビジネス書を離れて今まで読んだことのない本をどんどん読みたい。


特に、自分の名前の由来にもなっている、司馬遼太郎の本を。


その理由については、また今度。