「Jerry Springer the Opera」
低俗で有名なJerry Springer というTV番組をオペラの手法で高尚に歌い上げてしまったミュージカル。National Theatreで大人気となった為、Cambridge Theatreに移って常設公演となり、遅れ馳せながら観にいってきました。(右上の写真はオペラ「Cenerentola」のもので「Jerry…」では無いです。)
内容は、……はっきり言ってやられました。滅茶苦茶にすごいです。オープニングで普段着の人が多数出てきて歌い始め、卑語の連発で素晴らしいオペラの合唱です。当然場内爆笑。この人達が客席前列に座ってTVショウの始まりとなるわけですが、そこから先も推して知るべし。Fワードばかりの歌詞でアリアからゴスペルまで歌い上げ、見事なタップも披露。ストーリーも、神冒涜ネタ及び下ネタ、更にブラックジョーク満載です。これは確かに子供禁止ですね。(★★★★★)
http://www.jerryspringertheopera.com/
2003年ベストミュージカル
ということで、「Jerry Springer the Opera」に決定。参りました。
他に今年観たミュージカルは、
My Fair Lady, Contact, The Phantom of the Opera, ZIPP the musical, Le Miserable, On Your Toes, Anything Goes, Chitty Chitty Bang Bang というところ。全部で9公演ですね。
2003年ベストオペラ
オペラは大した数を見てません(今年は7つ)のでベストは無し。
その中から選ぶと、Cenerentolaのポップで美しい舞台(右上写真)が印象に残ってます。
それから Hamlet*1のオフェーリアのアリアにもシビれました。狂ったオフェーリアが誰もいない自宅で幻想のパーティー客に花を配り、「水の精は孤独に水の中から、愛する人と結婚して幸せな私を羨んで歌う…」なんて歌うと、観ているこっちは当然この後オフェーリアが水死すると知っているので、グッときてしまいました。オペラってこういうベタな愛とか哀しみを表現するのに向いているのだと感じたときでした。狂乱オペラが一時代を築いたというのも納得。