そこに自由があるのならゾーンニング厳格化は大歓迎

こんな記事があったわけですよ。

【主張】漫画児童ポルノ 子供に見せないのは当然
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/100323/sty1003230331000-n1.htm

私は別にゾーンニングに反対しているわけではない。
現在の法案の内容だと、やりようによっては既存の成人向けの本にも規制の手が及ぶ可能性があるため反対しているのだ。
この法案はゾーンニングを厳しくする方法を論じているわけではないと思う。

こういう子供をダシに使ったやり方は実に卑怯で汚い。

本当に子供たちを守りたいなら、なぜもっと効果的なゾーンニング環境を考えようという方向に行かないのか。
毎回疑問で仕方ない。

現在のゾーンニングと、未来のゾーンニングのあり方について検討しているとかいう話を私はあまり聞いたことがない。
議論すべきはそこではないだろうか。

二次元は実際の被害者がいないわけで、それであるならば、あらゆるすべての表現は許可されるべきだと私は思う。
このゲームに登場するのはみーんな18才以上だよ、おにぃちゃんとかいうのは、もういい加減やめにしたい。
正々堂々と認可してあげてほしい。そしてその上でゾーンニングを行ってほしい。

被害者がいないのであれば、すべての表現、あらゆる表現は自由で、その存在を認める。
だけど、それを見たくない人、(年齢的に)見せれない人には、正しくゾーンニングしましょう。が正しい姿だと信じている。

逆に言えば、見たい人はどんな表現でも自由に見れるし、いくらでも自由に表現することができる。
その自由があるならば、ゾーンニングの厳格化は大歓迎だし、むしろもっと厳しいゾーンニングをやってほしいと思ってる。

俺だって、死姦やら、肢体切断やら臓物ぶちまけなジャンルは見たくもないし、一切俺の前に持ってきてほしくないw
だけど、それが好きで仕方ない人もいるだろう。

正しいゾーンニングされているのであれば、私はそういうのが好きな人がいてもいいと思うし、存在するのも別にかまわない。
趣味思考は人それぞれだし、どんな趣味があっても誰かを傷つけたり迷惑をかけているわけではないのであれば、何の問題があるというのか。

都議会や国会議員が本当に子供たちを守りたいならば、議論すべき論点はいかに規制するかではなく、いかにゾーンニングするかになるんぢゃねーの。

余談。。。
実際のところ、ゾーンニングが厳格化されると売り上げが落ちたりして出版社は大変だと思う。。。だけど、子供を守りたい親の気持ちは痛いほどよく分かるから、それは仕方ないと思われる。このままあいまいなまま突き進んで、また何度もくるであろう規制の議論と戦いながら、なんとか幾分かの延命を続けるよりは、業界がある程度衰退するかもしれないが、より厳格なゾーンニングの元で正々堂々と商売をしたほうがいいと思う。将来のリスクがあるところには投資が集まらないような気がするから、業界的に長い目で見ていいことだと思うんだけど、実際のところどうなんだろうなぁ。。。

児ポをめぐる10年の争いはついに本丸の二次元規制までやってきた感がある。10年かけて少しづつ堀をじわじわ埋められていってついにきたかと。合戦のたびに堀を埋められる大阪城みたいな感じだったよなぁ、と。

詳しいことはよくわかんないけど、厳格なゾーンニングの元で正々堂々勝負するのが業界のさらなる発展につながると思いたいんだけどねぇ。