恐るべし中国、恐るべし深セン

今回驚いたことがあった。シンガポールからSilk Airと言う、シンガポール航空の子会社でペナンに飛んだのだが、降りる時に本を座席のポケットに忘れてしまった。どうせ暇つぶしに買った本なので、忘れたことさえも気がついていなかった(笑)。そしてペナンから香港へはDragon Airと言う、Cathay Pacific航空の子会社。チェックインカウンターで並んでいると突然「Mr.XXXX, did you forget something on the Silk Air flight?」と聞いてくる。まず、何故身分証明も見ないで私の名前が分かったのか?セキュリティーカメラの映像などから私の顔を割り出したのだろうか。
  
Dragon Airのおじさんは私のパスポートを確認すると本を返してくれた。感動してお礼を言いゲートに向かった。すると、このおじさんSilk Airからパスポートのコピーを取ってくれと言われていたのを忘れていたらしく、わざわざゲートまで来てパスポートの写真を撮った。再び硬い感謝の握手をして別れた。関係ないとは思うが、ビジネスクラスにアップグレードされていた。
  
そして深センでは、世界中心(Central Walk)近くにあるシャングリラホテル。前回のシェラトンよりさらに豪華。しかも部屋をアップグレードしてくれて、リビングが別部屋の素晴らしい部屋。なんだかついてるな〜。


  
到着したこの日は先日偶然新宿で出会ったIさん、Iさんの友達、上司の4人で香港料理のレストランへ。最近の香港料理はあまり味付けが濃くなくて、素材の味を大切にしている感じ。その後Iさんに深センの中心部を案内してもらいながらウロウロと散歩。そして生バンドが演奏する店で赤ワインを飲む。Iさんの話は聞けば聞くほど驚く。12ヶ月で12カ国旅行した。しかもすべてかなり豪華なホテルかAir BnB。レストランも妥協一切なし。ファッションセンスも嫌味ではないほどにオシャレ。写真が趣味らしく、旅行先で撮った写真もなかなか素晴らしい。文化レベルもかなり高い。どう考えてもかなりのお金持ち、しかもお金の使い方が洗練されている。
  
次の日から中国、そして深センの見方がすっかり変わった。「日本より文化的にも、技術的にも遅れている。」「バブルで儲けた人たちは『爆買い』をする成金ばかり」といったイメージがあったのだが、これは完全に私の誤解だったようだ。洗練されたオシャレな若い人たち日本食レストランで食事をして、スタバでエスプレッソを飲んでいる。年に何度も海外旅行。しかも成金趣味な場所だけではなく、インド、スリランカなどにも行き、現地人と一緒に汽車に乗ったりしている。これってバブルに沸いていた頃の東京を超えているかも。もう「日本がアジアで一番」なんて考えは古いんだろうな。

  
深セン最後の朝は近所をジョギング。途中から大雨になってしまったが、蒸し暑い天気の中逆に気持ちが良かった。FBに蠟小平の銅像の写真をアップしたら友人がタグされたのには笑ったが。。。