art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

役割

ちびちびの頃に観ていたドラマを真っ先に思い出したのだけれど、あれから、ずっと、ずっと、四六時中ではないのだけれど、頭蓋の片隅で、報道に対してドラマとは一体どんな役割があるのだろうか、なんて、考えあぐねていたり。


岸辺のアルバム』は、とても怖かったけれど、今となっては、耽美な物語に思えてしまう。
それは決して悪いことではなく、例えば、ちびちびが絵本の中のイラストの像さんに親しんだ後に初めて動物園でリアルに像を見たという感じにも似ている。
学習。
私は、学習をしているのだろうか。

それにしても素晴らしいドラマだった。
国広富之演じる少年は、いかにも山田太一が描く思春期であろう。
八千草薫の母親役も、杉浦直樹の父親役も、とても良かった。
「監督は◯◯だね?」ってすぐにわかる演出も、やりたいものだな。
表現のメッセージ性。
壮絶なのだろうな。