非電化冷蔵庫 仕上げ、ついに完成へ

いよいよ「電気を使わない冷蔵庫」の自作も最終段階です。


これまでに、本体とフタは作りました。


次は、本体の外装。

断熱機能のある「銀シート」でくるみます。

夏はこの銀シートが強烈な太陽光を跳ね返してくれます。


この後に水袋をセットしますが、そうすると一気に重くなるので動かせなくなります。

なので、ここまでできたら冷蔵庫を実際の配置場所に移動します。


そして、水袋のセット!
ホースやジョウロを使って傘袋に水を入れます。

この日は作曲家の秋山桃花さんがヘルプしてくださいました。

初・ワークショップ参加者! ・・・というより、サポート要員。

水袋の作業は思った以上に手間がかかったので、貴重な戦力でした。感謝!!


さて。この水袋こそが、これが「保冷庫」ではなく、「冷蔵庫」となる所以です。


冷蔵庫の中身の熱が、トタンを通じて水(袋)に伝わり、それが熱対流を生みます。

温かい熱は上の方にたまり、夜中にフタを開けておくと放射冷却によってたまった熱が星空のかなたに飛んでいく・・・。


そうして、中身が冷えていきます。


だからこの水袋はとても重要なのです。


僕の息子(4歳)も水運びを手伝ってくれました。


壁側面だけではなく、底面にも水袋をセットして、冷蔵庫の底に落とします。



あとはフタを付けていきます。


まずは枠。



次に中フタ。

夜中はこのプチプチでできた中フタを閉じておきます。



そして上フタ。



最後の仕上げで、白いペンキで塗装。

見た目をよくするだけでなく、雨による防腐という点でも必要です。

また、白は光を反射するので、夏場の過熱対策にもなります。

息子も一緒に塗ってくれました。
あらぬところを塗りはしないかと、ヒヤヒヤ・・・。



さぁ、これでついに完成しました「非電化冷蔵庫」!!


早速、野菜を入れてみました。


これにてミッション完了!


・・・

とはなりません。


今後、この冷蔵庫製作のワークショップをしていきたいと思っていますので、

冬本番の今、「外気が氷点下でも凍らないこと」を確認しないといけません。


そこで、断熱がどの程度機能しているのか調査するために、

冷蔵庫の内と外に温度計測機を置きます。

これで24時間の変化を観測できるようになります。


この冷蔵庫の性能についてはまた後日レポートしますが、


とりえあえず、無事年内に完成して何よりです!