ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

人間の「尊厳」ってなんでしょう?

ロゴスの小径へようこそ。


よく、尊厳を守る、なんて聞きますが、



尊厳って何か、説明出来ますか?




私は出来ませんでした。
わかっているようでわかっていなかった。


ある日突然
お子さんに聞かれて答えに困る前に、
ロゴスの小径を一読ください!(笑




さて知っているようで説明できない
「尊厳」。
しかしこれが、人として
あるいは命よりも大事な唯一のものだったんです。


尊厳を守る、とは


簡単に言うと

人を手段として使わない

ということ。




手段として使われるのは、「もの」です。
ハサミや、電車、傘…

皆、なんらかの手段として使われるものです。


人間を「もの」として扱うのが
一番許されないことなんです。

と言ってもまだピンと来ませんね。



例えば

代理母の問題。

あれがなぜ倫理的にいけないとされているのか。

神が許さないから…ではなく(笑)

代理母を引き受けるのがたいていは貧しい女性であり、
金銭のために労働として、ただ子供を産むための 手段 として使われてしまう

ということが
人間の尊厳を守れないからです。

そう考えると
今日は終戦の日

あの信じられない、特攻という酷い行為も

なぜいけないのか、

他に戦争で命を落とした人はたくさんいるのに
なぜ特攻がこうも
最悪の事態、として扱われるのか。


それは

人間を、手段としてだけ使っているからです。
つまり人間を「もの」として扱った、

人としての尊厳を失わせたからです。


そして

貧しい人
弱い人
差別を受けている人

そういう人が


最後に直訴できるよりどころが

尊厳

なんです。


もっと身近なところでは

旦那さんが奥さんを、手段として使う場合。


リモコンとって
飯つくれよ


これはまったくの「手段」
だけですよね
ただし根底に愛情があれば別と先生はおっしゃっていましたがw



ちなみに
手段に、目的が一緒になっている場合はいいそうです。

つまり
同じリモコンをとる、でも自分も見たいなら
手段と目的が一緒になっているので問題ない、
という感じでしょうか


熟年離婚、なんて騒がれて
いまさら理由はなんだろうとか言われていますが

尊厳にかかわる問題だからなのではないでしょうか。



この問題、機械のように働かされる労働者の問題なんかにも
直結しますね。

者をつくる手段としての人間。
目的が同じならいいのですが

例え賃金と引き換えでも
心が病んできます。


ところでこの 尊厳 と言う言葉
近年では意味も知らずに間違った使い方もされているそうです。

まあ、言葉って変わって言っちゃうものではありますが・・・



ちなみにこの 尊厳 という概念、
哲学者のカントがいなかったら
世界にまだなかったかも知れない概念です。

近年では人間だけでなく
動物の尊厳についても考えられていて

だから動物実験反対、などの声があがってきているんですね。

ちなみに昔(キリスト教の時代)は
神が創りたもうた人間 以外のものには尊厳などないので
人間だけが一番偉い、とされてきてしまったのですが。

(動物も人も同じとしたブッダの教えは、
だから素晴らしいのです。
ただし女性は下、とされていたので女子は動物以下ですがw)


こういうことって
知らなくても生きていける。でも
知ってる人がこの世にはいて
自分は知らないで生きてきたことが恥ずかしい。


あなたの尊厳は、守れていますか?守っていますか?




いかがでしたでしょうか。
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