極上文學シリーズ人間椅子/魔術師@全労済スペースゼロ


極上文學シリーズは11作目だけど私は今回で2作目。
前回は、4作品目の梶井基次郎の「Kの昇天〜或はKの溺死」でその耽美な世界にどっぷり嵌りました。
今回は江戸川乱歩!!
オープン舞台をひと目みて、もうゾクゾクっ、乱歩ワールドがすでにそこにありました。
開演前からピエロのような具現師たちが客席に繰り出し、いろいろとパフォーマンス。
あちこちで笑いが。
Kの時は青がメインカラーだったけど、今回は赤。
サーカスのような雰囲気で、でもやはり重厚感のある陰の部分もはっきりと意識した演出はオールメンキャストたちの独特の色気も手伝って、妖艶で怪奇でもありました。
途中、余興コーナーもあってサービス満点!!
決しておどろおどろしいだけじゃない、キャストたちとのアットホームな場面も設けていて心憎い演出でした。
ラストのラストは舞台とは思えないくらい美しい、残酷なシーンであっぱれ!!
気品漂う不思議な極上文學シリーズにこれからも期待です。