Robert Ludlum's THE BOURNE CONSPIRACY

ご存知マット・デイモン主演の大ヒットスパイ映画ジェイソン・ボーン・シリーズのゲーム版です。
海外レビュー(http://www.360gameszone.com/?p=3494)で概要は知っていましたが、カオス館での店頭試遊台が購入の決め手になりました。
ジャンルとしてはTPSのアクションシューターとなりますが、私的な印象としては、『音ゲー』に近いかもしれません。
最近のアクションゲームには大概に実装されている「画面に表示されたボタンをタイミング良く押すと華麗な演出で敵をやっつけられる」システム(ゴッド・オブ・ウォーのCSアッタックとかね)。それにかなり特化したゲームです。
故に、連続で華麗に(ボタン押しが)決まったりすると、これがもう異常に気持ち良い。ビルからビルへ飛び移り(これもボタン押すだけでOK)出会い頭の敵を曲芸的な格闘で組み伏せる、映画で見せてくれたシーンの再現に成功しているわけですから。(ただし、ボタンを押し間違えるとボーン、フビルから転落死、とか悲しい結果になりますがw)
また、TPSなのに『格闘』にかなりの重きを置いているのもボーン・シリーズらしく好印象。(その分シューターとしては噂通りかなり凡庸w)だから、例えばエイミングが苦手な人はスプリント(RBボタン)で敵の只中に飛び込んで得意の格闘で制しちゃうのもアリです。たとえ銃を構えてても接敵すると格闘戦が優先されるのも、製作者の「ボーン・シリーズは格闘が売りだろ?」というとても分かった台詞が聞こえるようでニヤケますね。勿論、銃撃が必須なシーンもありますが、それは上記のボタン押しの代替行為的な意味合いなので、シビアじゃありません。(少なくとも序盤は)
そして一番重要なのが、『敷居が低い』。メインの格闘は、それこそ格闘ゲームライクなテクニックは求められず(ある程度ダメージを与えればボタン押し華麗技でキメ)、英語で作戦指示がわからなくてもYボタンを押せば目的地や標的が表示される。こまめにチェックポイントがあるので、万が一死んでも気軽にリトライ可能。うん、これは短時間のストレス発散にピッタリかもしれない。
最後に何気に素敵なのが、BGM。これが映画と一緒なんですよ。もう、あのストリングス主体のテーマが聞こえてきただけで血が滾ります。


残念なのは、takoyanさんも感想(http://takoyan.12.dtiblog.com/blog-entry-425.html)で言ってるとおり、ジェイソン・ボーンの3Dモデルがマット・デイモンじゃないこと。製作者は今作を起点にしたフランチャイズ展開を考えているようで、あえてマット・デイモンら出演陣の肖像権を獲得しなかったそうですが、マットの一見暗殺者に見えない心細げな雰囲気とのギャップが良かっただけに、ゲーム内ボーンが精悍系なのが残念だ。


あと、海外レビューによるとカーアクションもイマイチらしいのですが、実際どうなのかな。ボーン・シリーズは「〜スプレマシー」のカーアクションが凄まじかっただけに、そこがイマイチだとちょっと残念。でももしゲーム内容が「〜アイデンティティ」のみなら、まぁ、いいか。因みに、現在は記憶喪失前のボーン最後のミッション中。もうじき記憶をなくしちゃうんだろうなぁ・・・なんか映画が観たくなってきたぞw