一人旅11回目(15県目) 鳥取 水木しげるロード4


          妖怪神社




妖怪神社とは
2000年元旦突如出現した『妖怪神社』。
1000年の節目である2000年1月1日午前0時に落成入魂式が
挙行されました。
神社は、水木しげるロードにいる妖怪たちのふるさとして、
また妖怪達が住みやすい自然環境を守り育てるための
≪妖怪の郷≫の意を込めて造ったもの。


 御神体は、高さ3mと2.5mの黒御影石と樹齢300年の欅(けやき)を
組み合わせてあり、また鳥居は一反木綿をデザインしています。
参拝された時は是非この御神体に触れてみてください。
きっと妖怪のもつパワーでより精神的な安らぎと癒しを感じることでしょう。
21世紀は≪妖怪≫と≪人≫とのかかわり、
そして≪自然≫と≪人≫との共存を考えたい時代。
この妖怪の郷「妖怪神社」、癒しの里「境港市」を旅してみて下さい。


鳥居の『境界線』の意味が感じ取れそう。

人魂の形に彫られた石。

妖怪念力棒。摩訶不思議なパワーが願望成就の手助けに。

右上が、『御神体の目玉石』


不思議な街の摩訶不思議

その1  水木先生が「御神体の石に目玉をつけたら良い」と言われた場所から
     建立の石を運んでいる時に突然目玉石がめくれ落ちました。
     これも妖怪の摩訶不思議な力・・・!?


その2 妖怪神社界隈。いわゆる水木しげるロードでは、またまた
     2000年の10月6日にも不思議なことが起こりました。
     震度6強の地震にみまわれながら、当時80体(現在は134体)
     の妖怪ブロンズ像と周辺の妖怪の出てきそうなお店は全くと
     いってよいほど被害がなかったのです。
     その後、水木しげるロード周辺の住民(妖怪人間)たちは、
     「これも、妖怪パワーのおかげでは・・」と囁いています。




摩訶不思議その1 目玉石がこれです。

左下は、境内から外を見た様子。

右下は、ブロンズ像の在り処。
    こうしたオブジェの中に妖怪が隠れています。




左上:ろくろくび

お化け屋敷には欠かせない妖怪のひとつ、ろくろくび。
昼間は普通の女性が、夜になると首を伸ばし、
人や動物の精気を吸いとる妖怪になる。
女性の妖怪の多くは嫉妬や恨みから生まれ、
復讐するためにあらわれるが、ろくろくびの場合、
嫉妬した相手に振り向いてもらうのを、
首を長くして待っているのかもしれない。



・・・何この説明文、ときめくじゃないの///


右上:小豆はかり

けなげに小豆をはかる妖怪


かと思いきや、持っている小豆を天井にばらまき、
家人を追い出してしまうという。
最初はパラパラと遠慮がちにまいているが、
しまいには一斗(1升びん10本分)ほどをばらまくというから、
たまったものではない。家人が逃げ出した後は、
食事・酒・家さえも小豆はかりのものになってしまうという。



騙された。可愛らしい外見、最初は遠慮ガチ。
家人を追い出す。

・・・・皆様、騙されないように気を付けてください。
墓場です。


左下:百目

その名のとおり、
体中に100個の目玉がついている。
これだけ目があるため、まぶしいからか夜の古寺や廃寺にあらわれる。
人に出会うたび目玉が1個飛び出すというが、
こちらの方が驚いて目が飛び出しそうになる。


・・・そういう妖怪だったのね。
ああ、NARUTOにいたね。右腕だけだったけど。

ちなみにURLが bronze/100

素晴らしい配慮。何となく、ありがとうございます。


右下:砂かけ婆

鬼太郎ファミリーでお馴染みの砂かけ婆は、
妖怪アパートの管理人。
同じ管理人のこなき爺とは茶飲み友達。
必殺技はもちろん、相手に砂をまき動きを封じ込めてしまう。
趣味は尺八、好物は笹と、地味な感じだが、
鬼太郎がピンチの時には助けてくれる心強い仲間。

JR境線 御崎口駅の愛称になっている。




砂かけ婆(Wiki)

奈良県兵庫県に伝わる妖怪

砂かけ婆の正体をタヌキとする説と同様、小動物が人間に砂をかける
怪異は、日本全国に例が見られる。

・福岡県久留米市、愛知県、青森県津軽地方

新潟県佐渡郡でもタヌキが人に砂をかけた。

・千葉県の利根川流域動、新潟の佐渡島妙照寺

徳島県板野郡撫養町小桑島字前組

新潟県大面村(現・三条市)字矢田の翁坂




鬼太郎ファミリーの砂かけ婆(Wiki)

・公式設定では大和国奈良県)出身

・砂をかける事とビンタが得意。

・戦闘以外では妖怪医術や占いも得手である。

・髪の毛をアンテナのように伸ばし、
 目玉おやじのテレパシーを受信するという技も披露。

・短気であるが正義感が強い。

・妖怪アパートを経営しており、住処を失ったりした妖怪の面倒を見たりもする。

・ただし、家賃は余程の事情がない限り取り立てる


横断歩道

手を上げて渡る

ねずみ男に遭遇


   河童の泉


9体の妖怪が思い思い休まる、くつろぎの空間。

左下の街灯は目玉おやじの形。ここまで気づきませんでしたが、

水木しげるロードの街灯は、全部目玉おやじだったような。


右下は『ミカン色のケーブと帽子をかぶった

放尿する鬼太郎


妖怪広場内に新しく誕生した「河童の泉」。
ここで不届きにも小便をする妖怪が・・・。
な、なんと鬼太郎だ〜。
とはいってもいたずらしてるわけではありません。
コチラは泉のシンボルでもある幼少期の鬼太郎。
境港版・小便小僧です。

上:河童タヌキが杯を交わし。


この泉こそカッパの国のシンボル。
そして彼こそがカッパの国の長老の息子で名前は「かん平」。
人間の文明を取り入れるために人間界に留学に出され、
自分とそっくりな三平と入れ替わりながら、
人間の学校へと通うというストーリーが残されている。
肛門が3つあり、そこから噴射されるガスによって
超高速で泳ぐことができる。


三平をからかうのが大好きなタヌキ
。三平やカッパたちとケンカしながら、
いつも一緒に行動し、心通わせていく。
「ケンカするほど仲がよい」とはよく言ったもんだ。



左下:クロールするねずみ男


こちらの泉でも人気もん・ねずみ男の姿を発見。
横泳ぎをするねずみ男の姿はなんとも小憎らしく、
でも気持ちよさそう。ファンにはたまらない姿です。

岸涯小僧


いつも岸辺にいては、歯車(雁木「がんぎ」)のようなギザギザの歯で、
捕った魚を頭からバリバリとスゴイ音を立てて食べる岸涯小僧(がんぎこぞう)。
ちなみに彼もカッパの一種です。

さざえ鬼


30年以上も生きのびた「サザエ」が妖怪になったもの。
普段はおとなしく海中に潜んでいるが、
時々美しい女性に化けては、その気になった男性の
睾丸を取ってしまうという恐ろしい妖怪。
くれぐれも色仕掛けにはご用心。


右下:上から見つめる河童の三平悪魔君(松下一郎)


漫画「河童の三平」の主人公、河原三平(かわはらさんぺい)。
あまりにもその容姿がカッパに似ていることから、
本物のカッパに間違われ、
ついにはカッパの国へ連れて行かれるというもの。


人類のユートピア(理想郷)を実現するために、
天才的知能と魔力を尽くし戦う悪魔くん
こちらでは高さ3mの塔の窓にどっしりと腰かけ、
「河童の泉」をじっと見守っている。まさに泉の番人。


左上:小豆洗い


谷川のほとりによく現れてはトレードマークの小豆を洗う姿が。
おもしろがって近づけば、必ず水に落ちるといわれているのでご用心を。

左下:オドロおどろしい、木。


右上:隠岐へ向かう鬼太郎親子と水木しげる先生

隠岐は水木先生のルーツ。
妖怪は妖怪トンネル(台座に開けられた 穴)を通って
どこにでも自由に行き来できる



右下:見上入道

夜中、小坊主のようなものが行く手をはばむ。
ところが、見ているうちにどんどん高くなって、
さらにずっと見ていると最後にひっくり返ってしまう。
そんな妖怪に出会ったら、それは見上入道。
ただ、驚かされてばかりもいられないから、ここで呪文をひとつ伝授。
「見上入道、見越した!!」これで、ひっくり返らずにすむ。





左上:提灯小僧

人が意味もなく殺された場所に、小雨の降る夜あらわれる。
手には真っ赤に燃える提灯を持ち、
真っ赤な顔をして、歩いている人を追い越したり、
かと思うと止まって待っていたりする。
どこか人懐っこく、寂しがり屋な感じのする妖怪だ。


提灯つながりで、可愛らしい。
提灯妖怪は素晴らしい。


右上:川赤子

九州地方に出現するといわれている。
赤子の名のとおり、池や沼で赤んぼうの泣き声を出し、
人が近づくとまた別の場所で泣く。
あわてて探しまわる人の足を滑らせ、水の中に落としてしまう。
人が落ちると泣くのを止めるという、人騒がせな妖怪だ。


何処かで、赤ちゃんの様に鳴く猫がいたような。
奈良県だったかな。

・・・・もしかして、もしかして?


左下:浪小僧

静岡県に伝わる浪小僧のお話。

ある日、親指ほどの子どもが、大雨のときに陸に上がり日照りになって
家に帰れなくなったと、田仕事を終えた少年に声をかけた。
少年は子どもを海に帰してやった。
その後も日照りが続き困っていたところ、子どもが現れ、
雨乞いの名人に頼み雨を降らせてもらった。
浪小僧は雨が降るときは東南、あがるときは西南で浪を鳴らして
知らせてくれるという。それ以来、ここの人たちは
浪の音を聞き、天気予知ができるようになったという。


情けは妖怪の為ならず、ですね。



右下:ゲゲゲの鬼太郎の塔

水木しげるロードの中で最も高さの高い像。
そのてっぺん近くにいるのが、小さな目玉おやじ
地上2.3mの八雲石の上から鬼太郎を見守っている。
鬼太郎像の足元は野鳥など小動物の癒しの場としてくつろげるよう
バードバスになっていて、ゲゲゲの鬼太郎のテーマでもある、
妖怪と自然、人間の共存があらわされたブロンズ像になっている。
水木しげるロードには6体の鬼太郎がいるのでぜひ探してみて。