そったく日記

三重県消防学校

救助科応用総合訓練佳境・救急科救急実習(救助科救助課程第24期・救急科第17期教育−古米校長奮闘記)

  
 朝夕めっきり冷え込むこの頃ですが、鈴鹿市石薬師町にある三重県消防学校では、今週は、救助科救助課程第24期教育における救助訓練がますます本格化しています。
 10月27日は、ハイブリッド車対策実習、奈良県との救助合同訓練、28日は、応用総合訓練(想定訓練)、緊急消防援助隊講義、29日は、消防慰霊祭、効果測定(実技)、30日は、事例研究発表、応用総合訓練(査閲訓練)が実施されました。31日は、応用総合訓練(校長査閲)、修了式が予定されています。
 この間、各消防本部の救助隊に講師としてご支援を頂いていることに対して感謝の意を表したいと存じます。
  
 28日の応用総合訓練(想定訓練)に触れたいと思います。低所救助と高所救助の想定訓練です。要救助者の数や置かれた状態によって救助方法や救助戦術、使用資機材などの選択が求められ、状況に応じた判断が求められます。
 低所救助では、酸素濃度等の検知によって、送風機を利用したり、救助工作車のクレーンを使って、要救助者の引揚救助を行いました。
  
 高所救助では、とび口を使って、3連梯子を支点にして、要救助者を収容した担架を安全に降ろしました。
皆、隊長の指揮のもと、大きな声を出して、素早く、きびきびした活動で訓練は適確に行われました。
  
 救助科の学生は、今後とも、様々な場面で、救急科の学生の手本となるよう、行動されることを期待します。地域住民の生命財産を守る崇高な使命を持つ消防人としての意欲と気概、こだわり「妥協しないでとことん追求する姿勢を持つこと」をもって、より一層の精進に励んでください。
  
 救急科の学生は、この間、救急隊員の資格を得るため、救急の学習や実習に励んでいます。27日は、産婦人科・周産期疾患、小児新生児疾患、28日は、精神障害、29日は、応急処置各論、30日は、心肺蘇生実技を実習・学習しました。31日は、呼吸不全、頭部外傷を予定しています。
 この間、県内各病院の医師、各消防本部の救急救命士に講師としてご支援を頂いていることに対して感謝の意を表したいと存じます。
  
 写真は、29日の応急処置各論のひとコマです。
 救急科の学生は、救助科の先輩に追いつけるよう、一生懸命に努力して。一日も早く、人の命を救うことのできる立派な消防士となってください。(HM)

 
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