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2010/04/29

AWS Region in Asia Pacific

Amazon EC2/S3/他がアジア(シンガポール)で利用可能になったのでレイテンシを計測してみた


昨年11月に発表されていたAmazon Web Servicesのアジア・パシフィック展開(Amazon Web Servicesが2010年上半期にアジアへ進出)ですが、とうとう本日正式に利用可能になりました。

これで、AWSでは、アメリカ東部・西部、ヨーロッパ西部に続いて4ヶ所目のRegionとなります。私を含め、多くの日本のAWSユーザが期待していたであろうアジアでのサービス展開です!

We've just opened up an AWS Region in Singapore, with two Availability Zones. The new region supports Amazon EC2 (including Elastic IP Addresses, Amazon CloudWatch, Elastic Block Storage, Elastic Load Balancing, and Auto Scaling), Amazon S3, Amazon SimpleDB, the Amazon Relational Database Service, the Amazon Simple Queue Service, the Amazon Simple Notification Service, Amazon DevPay, and Amazon CloudFront. The page for each service includes full pricing information for the Singapore Region.

Now Open: AWS Region in Asia Pacific | AWS Blog

で、↑のAWS公式ブログからの引用通り、基本的に一通りのサービスがアジア(シンガポール)でも利用可能となっています。(ただし、Amazon VPCはまだのようですね。)

Availability Zonesもシンガポール(ap-southeast)で2つ用意されていました。

上記のブログ内では、シンガポールやオーストラリア、インドの多くの主要顧客が、このシンガポールRegionへの移動を計画している旨が記載されています。(日本が含まれていないのは、今年後半に発表予定になっている、もう1つのAsia Pacific Regionがターゲットになっている、ということなのでしょうか。)


さて、こうなってくると、日本のAWSユーザの関心は、やはり国内からのレイテンシーでしょう!ということで、早速ネットワークのレスポンスタイム(RTT: Round Trip Time)を計測してみました


日本国内(OCN系)からpingを打ってみた

Amazon EC2のインスタンスをアジア(ap-southeast-1a)で稼動させて、日本国内(OCN系)のクライアントからpingを打って、RTTの値を確認してみました。


$ ping ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com
PING ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx) 56(84) bytes of data.
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=1 ttl=42 time=199 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=2 ttl=42 time=192 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=3 ttl=42 time=199 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=4 ttl=42 time=193 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=5 ttl=42 time=195 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=6 ttl=42 time=195 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=7 ttl=42 time=192 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=8 ttl=42 time=192 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=9 ttl=42 time=193 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=10 ttl=42 time=194 ms

--- ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com ping statistics ---
10 packets transmitted, 10 received, 0% packet loss, time 8999ms
rtt min/avg/max/mdev = 192.029/194.797/199.513/2.581 ms

私としても、少し予想外の結果ですが、RTTの平均値は194msecと、意外とかかっている感じで、これはus-eastと同等の数値です。(ntt.net網内経由)

ネットワークが悪いのかと思い、So-net系のネットワーク経由でも試してみたのですが、結果は190msec前後と、そう変わりません。

しかし、シンガポールのサーバ側から、"ae-5.r21.tokyjp01.jp.bb.gin.ntt.net"宛だと、80msec前後となりますが、この宛先がどこにあるのかは???・・・Tokyoっぽい感じではありますが。うーん。

以前に、シンガポールに存在するサーバに対して計測した際は、130〜150msecだったため、そのあたりを期待していたのですが、、、何か他の要因でもあるのでしょうか?経由するネットワーク?詳しい方がいらっしゃったら教えてください。(参考: Amazon Web Servicesが2010年上半期にアジアへ進出)


追記: 他、国内からのレイテンシ情報

Twitterにて、他の方が利用されている回線での情報をいただきました。ありがとうございます!

やはり、回線、ネットワーク経路によっては、70〜80msec前後でシンガポールまで到達できるみたいですね。

@namikawaさんの結果だと 190msecぐらいとのこと。手元のUCOMの回線だと80msecぐらい。やっぱり経路によってだいぶ変化する模様。これまでシンガポールへのアクセス需要はあんまりなかっただろうから、最適化されていないんだろうなぁ。ユーザ向けに使うには厳しい状況

Shinji Tanakaさんのツイート: "@namikawaさんの結果だと190msecぐらいとのこと。手元のUCOMの回線だと80msecぐらい。やっぱり経路によってだいぶ変化する模様。これまでシンガポールへのアクセス需要はあんまりなかっただろうから、最適化されていないんだろうなぁ。ユ

@namikawa シンガポールでのntt.com網内(orAWSとのpeer)がボトルネックの模様。(約110ms遅延)。ntt.comを抜けない経路だと国内から 70msくらいでAWSに到達してますね。

ykusama(@ykusama)さん | Twitterからの返信付きツイート

↑でも紹介しましたが、id:stanakaさんも以下のエントリで解説されています。(参考になります!)

その他、本エントリのコメント欄も参考になる情報ばかりです!ありがとうございます!


結論

日本国内からのアクセスを想定した場合、AWSの4つのRegionの内、現状ではアメリカ西部(us-west)が最も快適に利用できそうです

(追記: ただし、ネットワーク経路によっては、シンガポールへのアクセスが快適となる可能性があります。国内からのアクセス経路が今後最適化されることによって、変化していくものと思われます。)

尚、その他アジア圏からのアクセスを考慮した際は、もちろんシンガポールRegionへの配置が良いと思われます。


以前に日本からのレイテンシを計測した「Amazon EC2/S3/他がアメリカ西海岸で利用可能になったのでレイテンシを計測してみた」での結果とマージすると、現状では日本国内から、各RegionへのRTTの計測値は以下のような感じです。(修正: 他の方から頂いた情報を反映しました。)

us-east193〜195msec
us-west117〜121msec
eu-west283〜284msec
ap-southeast70〜199msec

追記:参考情報

2010/07時点での調査結果は以下。


ついでに、us-eastやus-westのインスタンスからも計測

参考までに他のRegionからのレイテンシも計測。妥当な感じ?でしょうか。us-westからも日本からもそれほど変わらないのが不思議な感じです。


us-eastのAmazon EC2インスタンスから
$ ping ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com
PING ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx) 56(84) bytes of data.
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=1 ttl=49 time=291 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=2 ttl=49 time=283 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=3 ttl=49 time=281 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=4 ttl=49 time=286 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=5 ttl=49 time=274 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=6 ttl=49 time=281 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=7 ttl=49 time=285 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=8 ttl=49 time=277 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=9 ttl=49 time=283 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=10 ttl=49 time=285 ms

--- ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com ping statistics ---
10 packets transmitted, 10 received, 0% packet loss, time 10630ms
rtt min/avg/max/mdev = 274.592/283.152/291.258/4.501 ms

us-westのAmazon EC2インスタンスから
$ ping ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com
PING ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx) 56(84) bytes of data.
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=1 ttl=49 time=207 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=2 ttl=49 time=207 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=3 ttl=49 time=205 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=4 ttl=49 time=208 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=5 ttl=49 time=205 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=6 ttl=49 time=206 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=7 ttl=49 time=205 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=8 ttl=49 time=204 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=9 ttl=49 time=206 ms
64 bytes from ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com (175.41.169.xxx): icmp_seq=10 ttl=49 time=204 ms

--- ec2-175-41-169-xxx.ap-southeast-1.compute.amazonaws.com ping statistics ---
10 packets transmitted, 10 received, 0% packet loss, time 9572ms
rtt min/avg/max/mdev = 204.934/206.169/208.477/1.220 ms

その他情報

価格等は以下のURLからご覧ください。


EC2のインスタンスについては、us-eastの10〜20%程度高めの設定で、us-westやeu-westと同価となります。

その他、転送量(Data Transfer)だけが少し高め(25%〜50%程度)になっています。


参考



まとめ


shushu 2010/04/29 20:09 こんにちは.オーストラリアから測ったところ,US Westの方が圧倒的に早かったです.プロバイダにもよるのでしょうけど,私の環境では一度西海岸に行ってから日本経由でシンガポールにパケットが飛んでいるようです.

rx7rx7 2010/04/29 20:50 > shuさん
ほほ〜、そうなんですかぁ。これまた意外な結果ですね・・・。
確かに利用ネットワークによって異なりはあるかと思いますが、オーストラリアからの結果も参考になります!

nakakohnakakoh 2010/04/29 23:15 私の環境だと、Sigaporeからさくらインターネットのサーバーに
pingを打ったところ90msぐらいでした。
でも自宅(nifty)からSingaporeに対してpingを打つと193msでした。
us-westからさくらインターネットサーバーだと123msぐらい
自宅(nifty)からだと123ms

tracertで見てみると、
niftyだとxe-0.amazon.sngpsi02.sg.bb.gin.ntt.netに入ったとたんpingが急激に悪くなる。
さくらインターネットはSingaporeにきても減衰しない。
プロバイダによる経路の違いがあるんでしょうね。

x-createx-create 2010/04/29 23:33 いつも有益な情報ありがとうございます。
参考にさせていただいております。

私の環境でも計測してみましたが。so-netの固定IP網で自宅からpingを打った所、188msという結果でした。ちなみにus-westからアジアへは当然ですが、同じ結果となりました(205ms前後)。
現在us-westを利用中ですが、暫くは現状のまま利用する事になりそうです。本文でも触れている「もう1つのAsia Pacific Region」に期待したいと思います。

貴重な情報ありがとうございました。

shushu 2010/04/29 23:38 >rx7さん
私はTPGというプロバイダを使っていて,US Westまでが230ms,Singaporeが400ms.知人のExetelというプロバイダだと,Singaporeまではダイレクトに行くので130msとのことです.私の会社の回線だとUS Westが160ms,Singaporeが226msでした.ちょっと微妙な感じですねー

operatoroperator 2010/04/30 00:23 通信会社の中の人です。
日本〜シンガポールの地理的なRTTは70ms-100msです。
使っている海底ケーブルに依存します。

OCNからping結果ですが、traceroute結果が貼ってあると分析しやすかったですが、
日本→シンガポール 直通
シンガポール→日本 米国経由
という非対称経路の可能性が高そうです。
シンガポール側ISPの制御が甘いのか、コスト的な問題かと思われます。

rx7rx7 2010/04/30 23:22 皆様、コメントありがとうございます!
参考になるものばかりです!

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