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2009年02月02日
■[Diary]『宗教vs.国家』
- 作者: 工藤庸子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/01/19
- メディア: 新書
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フランスは政教分離が進んだ国だと言われる。第3共和制以降のフランスを語る上で重要な「ライシテ」という概念について、多彩な文学作品(『レミゼ』、『ボヴァリー夫人』、ゾラ『ルルド』)を引用しながら論じた新書。
『レ・ミゼラブル』では衛生局によって人が埋葬されるシーンがある。元々、フランスで埋葬を担当してきたのはカトリック教会であり、プロテスタント信者やユダヤ教信者は埋葬を拒否されたり、墓地の片隅へと追いやられることが多かった。それが『レ・ミゼラブル』の時代あたりから、衛生局が埋葬を担当することとなる。『レ・ミゼラブル』の中でも批判されているように、聖職者ではなく役人が埋葬を行うことは、必ずしも当時のフランス国民からは好意的に捉えられなかった。しかし、衛生局が埋葬を行うようになってからは、カトリック・プロテスタント・ユダヤ教信者の埋葬における平等性が確保されるようになったという。
『レ・ミゼラブル』の時代に既に胚胎していたライシテの理念は、第3共和制政治家ジュール・フェリーによって継承されることとなる。1880年代後半、共和派の支配が確立し、共和派は議会政治におけるローマ教皇の影響力を軽減するするために政教分離政策を行うこととなる。当時の教皇レオ13世も「ライシテ」の路線を容認することとなった。フランス革命によって訪れた市民社会においては、人々の存在は法律的・行政的に保証されるということが重要であった。宗教的行事を重視する敬虔なカトリック信者の多いフランスだからこそ、政治家は「ライシテ」の理念を掲げ、市民社会の確立に勤しむ必要があったのである。
■[Diary]『ヴィンランド・サガ6』
- 作者: 幸村誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/23
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トルフィン・アシェラッドとトルケルの血で血を洗う対決から、慈愛の王子クヌートのもとでアシェラッドとトルケルが和解し、ともにスヴェン王打倒を目指すまでを描いた第6巻。
史実ではスヴェン王の死後、王子クヌートはイングランドを征服し、イングランド・ノルウェー・デンマークの王となる。これからこの作品はどうなるのだろうか。王子クヌートと父スヴェン王というスターウォーズ的な親子の対決が描かれるのだろうか。注目したい。