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I 慣性という名の惰性 I Twitter

2015-04-21 インプットばかりしてると

「アウトプットのやり方忘れるんですよね」

「悪循環だな」

「」

[]英エコノミスト誌のいまどき経済学


メディアが「経済学」を正面から取り上げている稀有な本。日本でやるとひどいことになるケースが多いが、そこはさすがThe Economist、へんなバイアスがかかることなく、理論と現実、成果と課題についてバランスよくとりあげている。


本書は2部構成。経済学の過去から現在を見る1部と、これからの経済学を見通す2部。


第1部:経済学とはいったい何?

  • 1章:経済学の基本をめぐる議論:ここでは景気、GDP、貧困といった概念について、「何をどう測定するべきなのか」を論じている。この議論って実はすごく大事で、「貧困」が何を指しているのか、どういう状態のことをいうのかを定義(共有)しないまま議論してても意味ないよねー、と。そして数値化の限界も認めつつ、でもやるしかないだろと前を向いた内容。素晴らしい。
  • 2章:経済はどのように成長するか:成長理論分野についての様々な成果をまとめた章。人口、制度、技術、政策、交易といった様々な要因がどのように経済成長に関係するのかを幅広く扱っている。
  • 3章:マクロ経済のマネジメント−財政政策と金融政策:リーマン・ショック以降のデフレ回避のための各国の政策をマクロ経済学の観点から整理。日本ではおなじみの論点がならぶ。ただ日本ではこの手のちゃんとした整理はあまりお目にかからなかったんだけど。
  • 4章:ミクロ経済学万物の経済学:最近の行動経済学(さらには神経経済学)の知見を活かして、以前は経済学の対象とは思われていなかった分野への進出をまとめた章。「経済学帝国主義」と揶揄されることもあるらしいが、いいぞもっとやれ(経済学部出身)。

第2部:欠陥と処方箋−経済学の未来

  • 5章:経済学の失敗:なぜバブルを事前に食い止められなかったのか、金融危機を防ぐような制度設計はできないのかといった点に関しての経済学批判。「批判」だよ、「否定」じゃないよ。
  • 6章:進化しつつある分野:統計学手法適用することで社会科学でも「実験」と同様の検証ができるようになったよ!とか、インセンティブ設計の進歩凄いんすよとか、脳科学を応用した神経経済学の話とか。ビッグデータとかも一応ね。経済学の未来は明るいよ!世界はまだパレート最適ではないんだよ。よかったね!(おい)
  • 7章:新進気鋭の経済学者たち:「俺達売れる前からクルーグマンとかレヴィットとか評価してたんすよねー」

The Economistの中の人はちゃんと経済学が分かってるからいいよなあ。日本のメディア業界の経済学への無理解はちょっとひどいから羨ましい。いい本。




英エコノミスト誌のいまどき経済学

英エコノミスト誌のいまどき経済学

2015-04-20 最近ディスプレイでPDFのレポートを大量に読んでます

[][]積んどくリスト(2015/4/20)


前回更新したのが2/5だったのか(白目)。


脱・店舗化するリテール金融戦略: バンクからバンキングの時代へ
【givup候補】「Bank 3.0」の邦訳版で、原著が出版されたのは2012年10月。この手の本の宿命ではあるが、論点(ま、目次のことだ)以外は出版された瞬間から時代遅れになる運命なので、目次を吟味することに専念。
経済学者、未来を語る: 新「わが孫たちの経済的可能性」
【読了】「きちんとした書き手が予想する未来図」的な本をここ数ヶ月かなりの数読んだんだが、総じて皆「楽観的」に未来を考えているのが共通してて面白かった。「人類今までもたくさん問題を起こしてきが、それに対処してきたからこそ今がある」というスタンス。破滅論本を手にとって時間を浪費するようなことは今後ないだろうな。そのうちログに書く。
経営戦略全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)
【半分】いまだ停滞中。オフィスに持ってきたら見事に積んどく化。持って帰るか(ため息)
その問題、経済学で解決できます。
【読み始め】後回し。
21世紀の貨幣論
【読み始め】面白いけど後回し。
21世紀の資本
【未着手】ちょっとこのリストからは外すかな
英エコノミスト誌のいまどき経済学
【読了】ミクロ、マクロ双方の論点と成果、そして展望が集められてていい感じ。特に第7章の「新進気鋭の経済学者たち」の章は要チェックではないだろうか(なんでだ)。ここに日本人の名前があると嬉しいんだけどねえ。
それでも金融はすばらしい: 人類最強の発明で世界の難問を解く。
【giveup候補】半分は読んだんだけど、まあいったんリストからは外そう。
金融は人類に何をもたらしたか: 古代メソポタミア・エジプトから現代・未来まで
【giveup候補】これもリストからは外す。
ミクロ経済学の力
【giveup候補】リストから外すことに決定。
数学ガール ガロア理論 (数学ガールシリーズ 5)
【あと少し】後回しかなー。
無限の始まり:ひとはなぜ限りない可能性をもつのか
【読み始め】後回しだなー。
確率の出現
【読み始め】後回しよなー。
ハドリアヌス帝の回想
【半分】ぼちぼち。
エドノミクス~歴史と時代劇で今を知る
【未着手】まあそのうち。
日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―(新潮選書)
【読み始め】読みだすと早そうな気もする。
ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)
【読み始め】電車の中候補。ぼちぼち。
屍者の帝国
【読み始め】なかなかまとまった時間がないなあ。
数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学
【未着手】twitter経由でたまたま著者ブログ『数学の言葉で世界を見たら』 大栗博司のブログ)に行き当たってその場でポチった。まだ届いてない。
HARD THINGS
【未着手】TechCrunchで見かけて。自分のポジションだとあんまり関係ないけど、マネジメント論的な話に関しては、机上の空論よりはマドルスルー体験談のほうが最近刺さるので。
霞ヶ関から眺める証券市場の風景 -再び、金融システムを考える-
【未着手】以前雑誌の「金融法務事情」の連載をちらっと読んだことがあった記憶が。現役行政官としては破格の語り口で印象に残ってたんだろう。本屋で見かけて買った。ぼちぼち読むつもり。

リストから外れたのは「シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」」とかかな。リストに載らずにそのままログになった本も何冊かあるのか。


あと、洋書を4冊ほど並行して読んでるけど、これはまあ仕事だしなあ。