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2015-01-27 そろそろストックが尽きてきたような

「一体いつから---更新を義務だと錯覚していた?」

[][]2050年の世界―英『エコノミスト』誌は予測する


仕事関連で参考文献として買った本だったが、予想以上に面白かった。The Economist誌はもともと大好きな雑誌だが、イギリスらしい皮肉の効いた悲観的な論調が多い印象。でも、この未来予測に関しては楽観主義で一貫している。


特に前サイエンステクノロジー担当エディターだったマット・リドリーによる第二十章「予言はなぜ当たらないのか」は是非一読をおすすめする。


・今から四○年前になされた予言を見ると、悲観的な予言ばかりで、しかもそれはことごとくはずれている。

・なぜそうした予言が外れるかと言えば、理由はふたつある。ひとつは、良いニュースは目立たず、人々の記憶に残りにくいからだ。悪いニュースだけが残り相互に連関するという認知のバイアスが人間の側にあるので、そうした予言をすることが受け入れられてしまう。

・もうひとつは人間が対策を講ずることを無視しているからだ。 (p.422)


リドリーは「悲観的な予測」とそれがはずれた例として、「人口爆発(人口成長率は半減している)」「世界の砂漠化(サヘル地域は緑化が進んでいる)」「石油とガスの枯渇(石油とガスの備蓄量は増大し、近年は石油価格が下落している)」などを列挙する。共通するのは「人間は起きうる問題に対して直線的ではないものの試行錯誤を経て、なんとか対処してきている」という歴史的事実だ。


個人的に「ふむー」となった予測が次の3つ。


  1. エネルギーは今より安価になる
  2. 人間一人がそれなりの生活をするためのリソース(土地、エネルギー、資源など)はより少なくて済むようになる
  3. バイオテクノロジーも安価になり、医療での革新と、種の復活などの環境的な革新も起きうる

未来を考える際の前提として頭に叩き込んでおきたいアイデアだわ。この本読んでから長期的かつグローバルな問題に関しての悲観論者の意見はまじめに聞く気が失せている(短期的な危機にうまく対処ができない、間に合わないという事態は起こる。ここでの楽観主義は長期の話ね)。


二○五○年になっても、メディアが(どんな形態をとるにしろ)悲観論者たちに支配されているのはほぼ確実だろう。 (p.412)


この予言がはずれてくれてればいいんだが。


2015-01-26 週末に更新がないのは

読書に時間を割いているからです(震え声)。

[]世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア


社会科学としての「経営学」の主要な研究領域とその成果についてまとまった本。実は今まで日本ではこの手の本はなかったかもしれない。


この本で著者は、経営学はドラッカーなどに代表される主にケーススタディに立脚した帰納的な学問から離れ、現在では規範的な理論に基づいた仮説を立証するために統計的に設計された実証研究を実施するという演繹的な社会科学に近づきつつある(もしくはすでになっている)と主張している。本書では実際に様々な分野での「社会科学としての経営学」の研究成果が紹介されている。


例えば第6章「『見せかけの経営効果』にだまされないためには」で、紹介されているマイルズ・セイバー論文とか。この論文は「これまでの研究は回帰分析するときに交絡要因を考えてなかったよね」ということを指摘したもの。それまでは「海外展開するときは、買収するより独自資本で子会社設立したほうが業績にプラス」と言われてたわけだが、セイバーは「いや、技術力がある企業はわざわざ買収しなくて自分で子会社設立してるだけ。つまり技術力が業績のドライバーであって、資本の出所関係ないよ」ということを明らかにした。


⇛ Accounting for Endogeneity When Assessing Strategy Performance; Does Entry Mode Choice Affect FDI Survival? MANAGEMENT SCIENCE Vo.44,No.4,April 1998 PDFファイル)。


でこれが結構(ノ∀`)アチャーなのは、1998年以前の多くの回帰分析を用いた研究はこの交絡要因などの検討をどうやらしていなかったものが大半を占めるという点。医学分野で言えば「二重盲検試験をやってませんでした(∀`*ゞ)テヘッ」クラスの衝撃かもしれん。当然ながら、現在の経営学はこういったことがないように、経済学認知心理学などなどに由来する理論からスタートし、ちゃんと統計学的に問題のない実証研究手法で研究が行われているわけだが。


まだ発展途上の学問としての経営学の現在と未来がわかる面白い本。少なくとも架空のお伽話の「増補改訂版 V字回復の経営―2年で会社を変えられますか(三枝 匡)」なんかを読むよりははるかに経営という行為への洞察を得られる本だと思う。面白かった。


世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

[][]積んどくリスト(2015/1/26)間違い修正


GIANT KILLING(30) (モーニング KC)以降
【半分】30巻で止まってた。今見たら34巻まで出てるのね(白目)。
グラゼニ(13) (モーニング KC)
【半分】13巻が途中で、ここから読んでなかった。「追いかけなくてもいいかなー」とか書いてたけど、これこないだ17巻で完結したのね。頑張って読むことにする。
聖☆おにいさん(11): モーニング
【未着手】10巻までは読んでた。
フットボールネーション 4 (ビッグコミックス)
【giveup候補】3巻で止まってる。これももういいかなー
乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)
【未着手】iPhoneでしか読めない環境なのにhontoでマンガを買ったのは失敗だったか。マンガはkindleで買うべきかなー。「進撃の巨人」はkindleで買ってるしなー
坂本ですが? 1 (ビームコミックス)
【未着手】同上

プリニウス 2 (バンチコミックス45プレミアム)」は予約したぜ。あと「孤独のグルメ」の2巻も今年でるかもなのか。


⇛ <孤独のグルメ>年内に18年ぶりの第2巻出版 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース