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Making of Ryukoku-cha

2013-10-04

陸前高田合宿レポート(4回生)〜気仙茶編 (2)

奥田君のレポート

9月10日

 午前9時前、BRT脇の沢駅の近くの菊池会長宅に集合。

 気仙茶の会の小野さん、前田さん、学さん、小野寺さんと合流する。

 今日の作業は、気仙茶の草取りが中心となった。

 まず一つ目は、菊池会長の家の裏にある苗木の畑。

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 初めて行く場所であったが、苗木は順調に育っている。

 雑草の広がりがかなり進んでいたため、草取りをし、茶の木へ栄養が行き渡るための道筋を作るようにした。

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 まず、全員で手分けをして、茶の木の根元付近にある雑草を取り除き、わらが茶の木にかぶさるようにした。

 畝の間にある雑草もできるだけ抜き、かぶせるようにした。



 作業は午前中で終わり、次に、昨年9月の合宿の際に行かせてもらった小友町の茶畑に行き、作業を行った。

 以前来た時は、津波の被害からの応急処置として台切りの作業を行ったが、今日見た茶の木は、以前はほとんど枝だけだった状態から葉が生えており、しっかりと育っている姿が見られた。

 茶畑の付近はまだ雑草だらけで、ここの草取りは3回生に任せることになったので、私たちは目印となる竹の棒を刺し、周りにひもを括り付け、茶の木の場所が分かるようにした。

 作業を終えると、さらに場所を移動し、また初めて行く茶畑へと向かった。

 そこは、かなりの量の雑草が生い茂っていた。

 主に素手でつる草やワラビなどを徹底的に抜く作業を行なったが、特にアドバイスを受けたのは、茶の葉に光があたるようにすることを心がけるということだった。

 生い茂った草によって茶の樹に光が当たらない状態になっていたので、この作業で全体が見えるような状態に近づけていった。

 完璧な状態に近づけるまではまだまだだったが、かなり全体が見えるようになり、きれいな状態にすることができたと思う。


 作業を通して見えたのは、一年前と比較して、少しずつではあるが前進し続けている姿だった。

 他のメンバーとは時間の共有量や作業時間などは劣ってしまうが、その中でも目に見えて変わっている姿を見ることで、「津波から立ち上がるために力を尽くしている気仙茶の会の人たちとともにこの場所で同じようにして気仙茶の復活への一助となっていきたい」という想いで、今日一日を取り組めたと思う。

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 あの巨大な津波を受けた茶畑であっても、止まること無く成長を続けている姿。

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 長部地区から米崎町に移植した樹からも新しく出てきた枝。

 現地の人の気仙茶を生かし続けていきたいという想いと、気仙茶自身の再生力が重なり合っているからこそ、成長を続けることが出来ている。

 気仙茶の会のパワーが周りに波及することによって、気仙茶復興という一つの目標に向かって前進できていることを感じられた。


 9月14日

 この日は、米崎町の茶畑で作業を行なった。

 朝の9時頃に高田病院近くの茶園に集合し、菊池会長、小野さん、そしてNICEのメンバー3人と合流して作業を開始。

 主に茶の木の間に生えている竹を刈り取る作業を行なった。

 竹は細いものから太いものまで様々あったが、基本的にはのこぎりを使って刈り取っていく。

 太いものになると力がいるのと、切ったあとに倒れて茶の木を傷つけてしまう恐れがあるために、2人〜3人がかりで注意深く切っていった。

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 畑の中にある大きな柿の木の枝に阻まれることが度々あり、運び出すのにも協力しながら慎重にやっていたが、息を合わせることでスムーズに刈り取り・運び出し作業を行なえた。

 NICEの方たちとも力を合わせることができた。

 お互いにのこぎりの扱いに慣れていない部分もあったので、アドバイスをし合いながら、どのようにすればうまく切れるかを試行錯誤しながら進めていくことができた。

 作業を終えた茶畑は、竹がすっきりと無くなり、見違えるようになっていた。

 ただ、大きな茶木の奥には、まだ小さな幼木がたくさんあり、その周辺にもたくさんの竹があったので、まだまだ自分たちが刈り取れたのはほんの一部だというのを感じた。

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 茶の木を見ていくと、所々にお茶の花があり、実も多くついていた。

 2日間の中でいくつかの茶畑で作業を行なってきたが、それぞれの畑ごとに成長スピードは違うものの、少しずつ育っていることを実感できた。

 特に津波をかぶったにも関わらず、それに負けることなく育っている茶の木の底力には驚かされた。

 気仙茶の会の方たちが常にこれらの畑と向き合っていることに応えるかのように、どんどん成長している。

 作業を終えた後、前田さんから6月に摘み取った茶葉を頂いたので、持ち帰って家族とゆっくりと飲もうと思う。



 夕方からは、気仙茶の会の皆さんと、京都の日本茶インストラクターの方々を交えての食事会が開かれた。

 私たちのテーブルでは、伊藤さんの話が中心になっていたが、その中で村上さんがお話しされていたことが印象的だったので、書き留めておきたい。

 村上さんは前田さんのことについて話されていたが、

「前田さんの活動こそが気仙茶の魅力を伝えていくことの本質」

ということをついていたと思う。

「前田さんが淹れる気仙茶を飲むと心が温かくなる、穏やかな気持ちになれる」、心を込めて淹れる気仙茶には様々な人が集まってくる。

 「心を込めて淹れる」ことによって、味の良さを超えた愛情などが伝わり、気仙茶の良さを直接伝えているのではないかと考えさせられた。

(文責:奥田)




田辺君のレポート

 会長宅の気仙茶の苗木の除草作業は、可愛らしい苗木であったが、花を咲かせているものもあり、小さいながらも生きて前に進もうとしているのだなと感じた。

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 南山城村の木野製茶園では刈り落としてしまうので、お茶の花を実際に見たのは初めてであった。

 この苗木が大きく育ち、立派な茶園になり、その茶を摘んで飲む。

 考えただけでもほっこりすることである。

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 気仙茶の除草作業は、かなりやり応えのある作業である。

 しかし、この地道で過酷な作業がお茶にとってはとても重要で欠かせない、手を抜けない抜いてはいけない作業である。


 午後には、去年の9月の合宿時に台切りの剪定作業をした津波で塩害を被った小友町の茶園に向かった。

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 あんなにも短く切ったため、とても心配していたが、生い茂る雑草の中から元気なお茶の芽が日光を求め伸びている姿をこの目で見た時、安心した。

根が伸び、その地面から新しい芽が力強く生えていた。

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新たな一歩を踏み出した新しい芽を除草作業で間違って刈ってしまわないように、目印を立て、その周りを囲う。

 この茶畑の作業が、代々ゼミ生が関わり続け受け継がれ、いつか立派に再生した茶の木になり、またお茶を飲めるようになることが今から楽しみである。

これからも、毎年毎年経過を見ていきたいと思う。



 別の日の作業では、茶の樹に隣接していた竹を払い、作業しやすくするための作業を行った。

 この竹払いの作業は、気仙茶の畦畔茶園でしか経験できないのではないか。

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 竹を切る作業は初めてであったが、切ることよりも、切った後、支えることがとても大変であると身を持って実感した。

 また、切る際も、少しずつ竹の切り口を浮かさなければ、鋸が挟まり、上手く切れない。

 小野さんや会長など手慣れた方々は簡単に切っており、「小さい頃によくやってたから」とできて当然という姿は、大人として、男としてとても格好良かった。

 普段経験できないいろいろな作業を経験できるのが、気仙茶の作業のよいところだと感じた。

僕は伊達ゼミでの活動を通して、目上の方々と一緒に同じ作業をし、そこで自分の知らない知識を身につけることができ、成長したと強く思った。 



 日本茶インストラクター協会京都支部の林屋和男さん、辻三和子さん、伊藤明子さんたちとのお食事会の時、とても印象深かったのは伊藤さんの言葉だ。

 「一般家庭でのお茶の淹れ方で一般的に非常識であるが、その非常識の中にも非常識なりの常識があるのではないか」という言葉。着眼点がすごくおもしろいと思った。

 一つの観点から物事を見るのではなく、自ら疑問に思い違った観点から物事を見る。

 そのことで、見えなかったものが見えてくる。

 ゼミ活動を通して、とても大事だと気付かされ、常に意識して行動してきたが、改めてこれからも違う観点から物事を見る事ができる大人になろうと思った。

 ここまで色々と経験でき、自分が成長できるのも、菊池会長をはじめ、前田さん、佐藤さん、小野さん、村上さんら気仙茶の会の方々のご協力があってこそ、なので、いつかは恩返しをしたいと思う。



・作業以外で感じたこと

 今回はBRTや徒歩の移動であったため、今までの合宿とは違い、違う視点から陸前高田を見ることができたと思う。

 車で移動するのでは見えてこなかった地理的なことが、徒歩では把握できる。

 気仙川で釣りをする方が多くいることや、BRT竹駒駅近くのガソリンスタンドの人が気さくで声をかけてくれるなど、新鮮な面がたくさんあった。

 またその反面、信号が無いために道路を横断する際に危険を感じる場所や、右折する際にダンプなどの対向車や歩行者に注意を払わなければならない危険な場所もあり、歩行者にはかなり危険を伴うだろうと感じた。

 信号機の必要性を改めて実感。

 車に乗らない子供やお年寄りも多いため、なるべく早く信号機を設置して安全に外を歩けるようにほしいと感じた。

歩いての移動や普段とは違った視点から移動をすれば、もっと知らない良いところや改善すべき点に気づくのではないか。

今回で4回目の陸前高田訪問であったが、まだまだ知らないことがたくさんあると実感した合宿であった。

今度訪れた時は、そういう面を気にしながら行動したいと思う。

(文責;田辺)


【参考】

・2011年5月の訪問時の様子はこちら

・2011年9月合宿の作業風景はこちら

・2012年2月合宿の様子はこちら

・2012年9月合宿の作業風景はこちらこちら

・2013年6月合宿の作業風景はこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちら

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