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Making of Ryukoku-cha

2016-02-17

陸前高田合宿レポート (5)

坂井 友紀

 「陸前高田合宿に行く」と私の家族に言うと、「何をしに行くの?がれき撤去?」と言われました。

 そうではなく、仮設住宅を訪ねると言うと、「まだ仮設住宅があるのか?」と驚かれました。

 私にとって、このことはとても衝撃的なことでした。

 東日本大震災から5年近く経った陸前高田は、当時のニュース映像で流れていたがれきなどはなく、かさ上げ工事や新たな住宅地の建設がなされていました。

 至る所で大型トラックが走り、町を歩くのは少し危険です。

 私は、まだ他の人よりはゼミを通して陸前高田のことを知っているかもしれません。

 けれども、ニュースで陸前高田の今の状況を報じられることは少なくなっているため、私の家族のように、あまり知らない人が大勢いるのかもしれません。

 まずは、陸前高田の今の状況を知ってほしい。

 実際に陸前高田を訪れて、さらに強く思いました。



 かなり急で長い坂を上った先に、私たちがお世話になる高田一中の仮設住宅があります。

 高田一中は高台にあり、町の様子がよく見渡せました。

 海は見えませんが、低地には建物がなく、かさ上げ工事を行っていました。

 川は見えたので、ニュース映像で見たように川の水が逆流したのだと思います。

 こんなところまで津波は襲ってきたのだということがわかり、想像すると怖くなりました。

 また、中学校のグラウンドには仮設住宅がありグラウンドは使えないために、中学校の野球部が隅っこで練習していた姿がなんともいたたまれなかったです。

 彼らは私たちに律儀に挨拶をしてくれました。

 こちらもなんだか気が引き締まりました。

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 高田一中から見た風景


 一中の仮設住宅では、朝9時前からラジオ体操があります。

 ゼミ生が参加すると、

 「こんな大勢いると、やりがいがあるっぺ!」

とうれしい言葉をかけてくださりました。

 朝から活動的で元気な方が多いと感じました。

 ラジオ体操と踊りが終わり、住人の方々とお話をしていると、震災の話をしてくださりました。

 ある方は、妹夫婦を亡くされていました。

 また、ある方は、その日着ていたジャージが亡くなったお父さんのものであるとおっしゃっていました。

 一見元気そうに見える方たちでしたが、心のうちには悲しみが潜んでいるのだと思いました。

 また、会ってすぐの私に悲しいお話をしてくださったのには、とても驚きました。

 震災を経験していない、遠く離れた関西に住む私たちだから言いやすかったのかもしれません。

 ただ、そのような話をしてくださったにもかかわらず、私はただただ相づちを打っているだけでした。

 仮設住宅に着いて早々、「傾聴」の難しさを思い知らされました。

 事前学習で「傾聴」について学んだときに、難しいことだと思っていましたが、予想以上に何もできない自分がいました。



 今回、私たちはいろいろな企画を考えましたが、私はがんづき作りに携わっていました。

 がんづきとは、「雁月」と書き、元々は農作業の合間に食べられたおやつです。

 各家庭で味も異なり、仮設のおばあちゃん曰く、祝い事などにも作っても良いものだそうです。

 がんづき作りの企画は2日目でしたが、1日目にも「ちょっとだけ作ってみよ」と言われて作りました。

 そのとき、私たちは材料を用意をしていなかったのですが、その旨を伝えると。「家から持ってっけろ」と用意していただきました。

 いろいろしていただいたありがたさと、私たちの計画が狂ってしまうという焦りとが同時に私を襲いました。

 世話好きなおばあちゃんが、ここにはたくさんいるみたいです。

 そういうところを見ると、なんだか自分のおばあちゃんを思い出しました。

 本当に仮設のおばあちゃんたちには、まるで孫のように私たちに優しく接していただきました。




 2日目のがんづき講習会では、昔ながらのがんづきの作り方を教えていただきました。

 がんづきは、材料も家にあるようなものばかりで、作り方の手順も簡単なものです。

 ですが、生地がどのくらいの混ぜ具合か、蒸し加減の塩梅などは、さすが地元の方にはかなわないなと思いました。

 いちおう、陸前高田に行く前に、私たちでがんづきを作って、がんづきはどういう味なのかを知っていったのですが、本場の味は、本当にふわふわで、美味しかったです。

 今回のがんづき作りに向けて、どうやら仮設の方々も何回か試作を行っていたそうです。

 私たちが陸前高田に来ることを前々から楽しみにしてくれていたのかも、と思うと、本当にうれしかったです。

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 2日目のがんづき講習会の様子




 1日目に、仮設住人のAさんから手編みの苺の「たわし」をいただきました。

 Aさんには「たわしだ」と言われましたが、こんな素敵なものを「たわし」として使えないです。

 汚れをこするものにするのがもったいないです。

 一編み一編みに、Aさんの優しさがにじみ出ていました。

 さらに、1日目の時点でゼミ生全員分がないとわかると、次の日に全員分作ってきてくださいました。

 本当にAさんの心遣いには頭が上がりません。

 とても可愛らしいものだったため、私は、仮設住宅を訪れた2日間、名札と一緒にぶら下げていました。

 Aさんは、どうやら、仮設を訪れた人にはいつも手編みのものをプレゼントしているようです。

 ほかの住人の方もご存知のようで、「これはAさんからもらったの?」と聞かれました。

 後からわかったことですが、Aさんは、当時5歳だったお孫さんと旦那さんが津波に遭われ、今も行方不明だそうです。

 Aさんは、お孫さんにランドセルも背負われてやれなかったと悔やんでいました。

 私が小学生にあがるとき、おばあちゃんにランドセルを買ってもらいました。

 それからも、中学、高校、大学、成人と、いつもおばあちゃんはプレゼントをくれました。

 きっとAさんも、孫の成長を何よりも楽しみにいていらしたのだと思います。

 また、ある日突然、最愛の人たちがいなくなると考えると、恐ろしくて仕方ないです。

 私以外のゼミ生も、仮設住宅の方々や今回の合宿でお世話になった方々から多くの贈り物をいただきました。

 自分が悲しい体験をしてつらいときに、こんなにも人に優しく接していられる自信がありません。

 自分のことで精いっぱいになってしまう気がします。

 心温まる素敵な心遣いに、本当に感謝しています。

 ありがとうございます。



 一中仮設の住人のうち、約半数の方が夏までに仮設住宅を出て行ってしまうそうです。

 新たに高台へ住宅を再建したり、公営住宅に住まわれたりと、復興の兆しが見えてきました。

 しかし、これで終わりではありません。

 移転後も引き続き、連絡を取ってお会いしたいと思います。



 冒頭にも述べましたが、まずは陸前高田の今の状況を知ってほしいと思いました。

 一回訪れただけでは、私もまだまだわかっていないことの方が多いです。

 だから、何度も訪れること、続けることに意味があるのだと考えています。

 私たちに会うことを楽しみにしてくれている方もいらっしゃることがわかり、なおさら陸前高田を訪れる必要があると感じました。

 関西に住む私たちが、陸前高田に行くことはなかなか容易ではありません。

 次に行くのは今年の夏です。

 陸前高田に行く貴重な機会を、一回一回大切にしたいと思います。

 これからも、被災地に、被災者に、復興に、寄り添い続けたいです。

2016-02-07

陸前高田ゼミ合宿 2/7【速報】

2月7日(日)快晴

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一中仮設の朝はラジオ体操と東京音頭から始まります。

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チラシを持って仮設住宅まわり

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「雁月」講習会

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がんづきは「雁月」と書きます。

秘伝のレシピ公開!ほんの一部ですが...。

本当のノウハウは秘密です(笑)。

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とっても美味しそ〜な雁月の出来あがり〜

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芋煮づくり講習会

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学生たちが下ごしらえ。

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味付けは皆さんで

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芋煮、雁月、おにぎりで食事・交流会!

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仮設住宅の訪問活動をしている司法書士の方にも合流していただきました。



食後には踊りで交流

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松岡修造さん似の方も...

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最後に記念写真

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中村区長さんをはじめ皆さんに「2日間、お世話になりました!また9月に来ます!」とごあいさつ。

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鶴亀鮨さんで「ご苦労さん会」

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毎年恒例の「ナイアガラの滝シャワー」で歓迎していただきました!

美味しいお寿司を堪能しました。

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ご馳走様でした!

2016-01-25

陸前高田から「ゆべし」と「がんづき」の豪華セットが到着 !

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いよいよ2月5日〜8日の陸前高田ゼミ合宿が近づいてきました !

今回の合宿では、高田一中仮設住宅の集会場で、

 地元住民の方から「ゆべし」や「がんづき」の作り方を教えてもらって、みんなでワイワイ作って、みんなで美味しくいただこう !

という催しを企画しています。

 「教えてもらう」とはいえ、「ゆべし」や「がんづき」のことをなんにも知らないまま高田に行くわけにはいきませんし、私たちが言い出しっぺの企画なので「他人まかせ」にするわけにはいきません。

 せめて、私たちなりの「試作」(みたいなこと)をして準備しイメージを膨らませてのぞむ必要がある、と考えました。

 そこで、仮設住宅自治会の方に相談したところ、

「ガンヅキはすぐに出来ちゃって面白くないし、各家庭で味も作り方もちがってて意見がまとまらないから(笑)、ユベシやっぺし !」

「ユベシさ大学に送ってやっから、まず みんなで食べてけろ〜 !」

となりました。

 先ほど、大学に到着しました。

 ありがとうございます !


【参考】

 ゆべしについては、気仙茶の会のHPに、とても面白い記事があります。こちらです。

 ゆべし、奥が深いですね〜。

 ちゃんと勉強してから陸前高田に行くべし !


【補足】

 このブログの右側には「カテゴリー」というコーナーがあります。

 このたび、2011年で止まっていた「お茶スイーツ」の記事の歩みを復活させました。

 震災後、「上品な甘さ」とか「ヘルシー」だとか「京都の抹茶を使った....」なんて呑気なことを考える気にもならず、「そんなこと、どうでもいいじゃないか」と思っていたのですが、5年近くたった今、少し違った角度から考えられるようになったからです。

 「お茶スイーツ」コーナーを復活させたからといって、「東北の雁月を京都で販売しよう」とか「抹茶味の雁月を被災者とコラボで開発しよう」などといった、「支援」を隠れ蓑にした、打算めいた「はからいごと」は一切考えてはおりません。念のため。

 ただただ、陸前高田の「自給的暮らし」「家庭ごとに味や作り方が微妙に異なる食文化」ってステキだな、と再評価したいのです。

 (とはいえ、雁月や味噌玉、ナベヤキなどのお話を女性陣から伺っている時に頻繁に登場する「おっかない姑」「姑に厳しく叱られた」話は、私自身、まだ、「なんと封建的な家族関係なのか」「女性解放が遅れている」「ぜんぜん『甘く』ないじゃないか」「東北には民主化が必要だ」などと思ってしまいますが。)

2011-10-03

新宿高島屋「大学は美味しい!!」 最終日

 9月26日(月)、小学館「大学は美味しい!!」5日目・最終日の様子をアップします。

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 最終日なので、幹事長自ら茶摘み娘に変身! 

 疲れも極限に達していますが、気合いれてお客さんをゲットします!


 大学が英語版のリリースを作ってくれました! 

 日本語版のリリースはこちらです。



 以下は、学生の感想です。

 「高島屋での販売は、今回で2度目だったので、前回に比べると、わからない時どこに聞けばいいか、温度チェック、禁止事項など、ちょっとしたことですが、落ち着いてできたと思います。

 ただ、準備の段階から、個数チェックの数え忘れをするなど、私個人のミスでみんなに迷惑をかけたことが多くありました。

 集中力のなさだと反省しています。

 販売では、なんば店の時と比べると、お客さんの反応が全然違うことに驚きました。

 新宿店では、お客様の足を止めるのが難しかったように思います。

 『雫』に関して、足を止めてくれるお客様は、『毎年、京都のお茶を取り寄せているの』という方が多くいました。特に一保堂さんの名前をよく聞きました。

 あと、『お抹茶だけは販売していないの』とお尋ねになるお客様も。

 一人のお客様に対して、一煎目と二煎目の2つを飲んでもらい、色・味の違いをみていただくと、こちらも説明しやすくなりましたし、効果がありました。

 今回は、試飲のお茶が本当に美味しかったので、説明もうまくできました。

 お茶を淹れてくれたみんなに感謝しています。

 私はまだ上手に淹れたことがないので、ちゃんと練習したいと思います。

 今回も個数が合わず、その日の売上計算、毎晩のミーティングで改善策を立てるなど、とくに幹事長は本当に大変だったと思います。

 負担を減らすどころか、迷惑をたくさんかけてしまいました。

 8人という限られた人数の中で、また、6日間ほとんどゆっくり休む暇もありませんでしたが、無事に1日も休むことなく、やり遂げられました。

 自分の機転の悪さにも改めて気づくことができ、いい経験ができた6日間でした。

 本当にありがとうございました。」(Oさん)


【後日談】

 毎日新聞が10月21日夕刊(東京版)で記事にしてくださいました。こちらです。

 ありがとうございました。

2011-09-29

新宿高島屋「大学は美味しい!!」 4日目

 9月25日(日)、小学館「大学は美味しい!!」4日目の様子をアップいたします。

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今日もがんばってます !

 

 私たちのブースの向かいの茨城大学さんをご紹介します。

【茨城大学】

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 「ぬく森BAUM 湯苺」

 農薬の使用を抑えるため、お湯をかけて育てた「湯苺」を使用。 

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 めちゃめちゃ個性的なキャラクターです!

 コスプレをしているのは、教育学部の学生さんです。

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湯苺あみ

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 ん....とうがらし?

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 こたかちゃん

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 「ぬく森BAUM」は外人さんに大人気!

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