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高槻市議会議員 高木りゅうたの「原の畑からこんにちは」

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2018-12-05 第三者委員会の検証だけでは不十分

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※先日市内のギャラリーで開催された沖縄の彫刻家、金城実さんの個展で展示されていた陶板「大阪西成風景 飲み友達『物は相談よー』」

◆4日、12月議会の初日に大阪北部地震の災害対応と寿栄小学校のブロック塀事故の第三者委員会の答申と市の対応について報告があり、質疑を行いました。

◆ブロック塀事故を調査した第三者委員会は報告書のなかで

・倒壊はブロック塀内部の施工不良=手抜き工事が主原因(施工業者はすでに解散しており聞き取り等を行なっていない)

・しかし適切に法定点検を実施していたとしても(実際は点検がされておらず、市もそれを見逃していた)ブロック塀の倒壊が完全に防げるものではない

・・・などと結論付けています。

そもそも何のために安全点検をしているのかわからなくなるのですが、この結論だとどこに責任の所在があるのかはっきりしません。

◆報告書には、市職員の聞き取りから、過去に二校の小学校プールのブロック塀で、劣化が見つかったため、

撤去してフェンスに改修した事例が判明したとありました。

昨日の質問で、二校は柱本小と郡家小ということがわかりましたが、いつ、どういう経緯でどんな劣化が見つかり撤去したのかについては答弁がありませんでした。

寿栄小のプールのブロック塀が建てられたのは1974年頃です。

柱本小は1973年、郡家小は1974年と、同じ時期にプールが建てられています。

寿栄小と同時期に建てられたプールのブロック塀が、二校とも劣化が原因で撤去しているのですから、

寿栄小のプールのブロック塀も同様に劣化していると予見できたはずです。そこで何らかの対応ができたのではないでしょうか。

二校のブロック塀が寿栄小と同じく手抜き工事や内部不良で撤去されていた可能性もありますが、市は詳細を答弁しませんでした。

また第三者委員会もこの点について調査、検証をしていません。

◆法定点検でブロック塀の危険性を見抜けなかったとしても、他の要素や事象から市や点検をしていた業者がブロック塀の内部不良に気付く機会はなかったのか。

過去、地震によるブロック塀の倒壊事故が全国的にいくつもありましたが、

市に劣化したブロック塀に対する危険性の認識がなかったのか、あったのに何もしなかったのか・・・。

◆5年前には11の小中学校で耐震改修工事をしていたところ、校舎の壁の鉄筋が設計図書よりも少なく配置されていた手抜き工事が判明し、

市は追加で予算を組んで対策工事を余儀なくされたことがありました。

この当時も調査委員会を作り、報告書が提出されています。

報告書では1970年〜80年は学校の建設ラッシュで工事が適切に行われているかのチェックができていなかった可能性がある、と

指摘されていましたが、まさしく同じ時期に建設された寿栄小も同様に、手抜き工事が見過ごされたと推測できます(寿栄小のプールの設計図書は断面を示すもの以外は残されていないため、工事の詳細が不明)。

5年前の鉄筋不足問題の調査では、当時、工事の監理にあたっていた元市職員への聞き取り調査を行っていました。

しかし、今回の調査では「あまり意味がないだろう」という理由で同様の聞き取り調査をしていません。

本当に事故原因の究明や責任の所在を明らかにしようという意志があるのか、疑問です。

調査委員会は立ち上げた段階で10月末には答申を出すとおしりを切っていました。

◆昨日はこの質疑のあと「事故を重く受け止める」として市長や教育長らの給与を減額する条例改正案が提案されました。

しかし私たちの会派は

「9月議会で市はブロック塀事故の質問に対し、第三者委員会の調査を理由にしてほとんど答弁を拒んだ、やっとさきほど質疑ができたばかりだが、第三者委の報告には不明な点もあり、さらなる検証が必要である。市は第三者委の報告書が出て、給与減額をして、これでひと区切り、と考えているのだろうがあまりに形式的な進め方だ」と批判し、給与減額の条例案に反対しましたが、条例案は賛成多数で可決されました。

◆市と遺族はすでに(民事で)和解をしています。

しかし警察の捜査もまだ終わっていないはずですし、

これでおしまい、とはならないと思っています。

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