リオ五輪 安倍と小池の閉会式。


リオ五輪、今日で終わりである。
日本は、金12、銀8、銅21、合計41。過去最多のメダルを取った。はっきり言って取り過ぎである。
疲れた。
正直言って、今日で終わりにホッとしている。
寝る時間がない。飯を食わない。それでいて、ほぼ一日中酒を飲んでいる。これ以上オリンピックが続けばヤバイな、と思っていた。

台風が関東地方へ接近している。
オリンピックの閉会式、どうなるんだ。BSへ切り替える。オリンピックはやっているのだが、バスケットの決勝戦が始まるようだ。仕方ない、閉会式、夜見ることにしよう、と諦めた。
しまった、2だEテレだと気がついたのは、閉会式が7、8割経った頃。

Eテレ、に切り替える。このような画面が現れた。
「東京で又お会いしましょう」ってことは、終わりに近いんだ。

<2020年 東京オリンピックへ>、と記されている
五輪旗の受け渡しは終わったのか。。

緑と黄のブラジル色。

赤の中のブラジル色。

確か、聖火は競技場の外にあったはずである。が、今はここに。

聖火、徐々に消えていく。

聖火は消える。

大きな緑の木のようなものが現れる。
開会式でもそうであったが、リオ五輪、緑の国ブラジルの五輪。植物そしてエコロジーということが、その根底にある。
私がライブでその模様を見たのは、終盤の30分ほど。この後少しで閉会式は終わった。

と、Eテレの映像、東京のスタジオに切り替わった。
右側の二人、400メートル個人メドレーで銅メダルを取った瀬戸大也と、かってのバドミントン「オグシオ」の潮田玲子。
今終わった閉会式のダイジェスト版をやるようだ。

すぐに「フラッグハンドオーバーセレモニー」の映像が流れた。

リオ市長からIOC会長のバッハを通し東京都知事・小池百合子へ渡された五輪旗、小池百合子は4、5回振る。

君が代の合唱が流れ、会場には大きな日の丸が映し出される。

小池百合子、左胸に手を当てる。
元防衛大臣の小池百合子、このようなポーズはお手のもの。
ところで、小池百合子、フラッグハンドオーバーセレモニーには、日本人としての勝負服で臨んでいた。鶴の刺繍がほどこされた和服。帯はゴールド。おそらく高価なものであろう。
が、雨が激しく降ってきた。小池百合子、びしょ濡れとなったそうだ。
しかし、この気持ちのいいセレモニーに立ち会えるなら、着物も帯もどうでもいいの心境であったであろう。
まさに一世一代の晴れ姿。

その後、次回開催地・東京のプレゼン映像が流れた。
まずは、ブラジルの”OBRIGADO”をはじめ、さまざまな言語で「ありがとう」の言葉を。

今や、渋谷のスクランブル交差点は、今を生きる世界の若者たちにとってはよく知られた所。
特に、バックパックを背負って日本に来るような連中にとっては。

プレゼンには「雷門に柔道」というものも出てくるが、それはごく一部。

北島康介からQちゃんの手に渡された赤いボール、村田諒太の右ストレートではじき返され、それが首相・安倍晋三の手に入る。

安倍晋三、忙しい。
「すぐにリオへ行かなけりゃ」、と言う。

渋谷のスクランブル交差点には緑のドカンがある。
ドラエモンとスーパーマリオブラザーズのマリオがいる。
このマリオ、安倍晋三なんだ。

マリオに扮した安倍晋三、東京から一瞬のうちに緑のドカンを通り地球の反対側のリオへ。
まさに一瞬。
マンガ、アニメ、ゲームの世界、私には知らないことばかり。
しかし、現在の日本が世界に誇る重要なコンテンツ。東京のプレゼン、考えた。

リオのマラカナン競技場にも緑のドカンがある。
そこからマリオの安倍晋三が出てきた。
安倍晋三、東京から緑のドカンを通って一瞬のうちにリオへ出てきた。
不思議だ、とても不思議。
しかし、こんなことをやるなんて反則ではないにしろ、少しずるいんじゃないかなー。
リオ五輪、開会式にしろ閉会式にしろ、とても気持ちのいいものであった。北京やロンドンの1/10や1/20のコストで、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
が、東京のプレゼンテーション、まったく異なる次元を示している。
世界のあちこちで物議をかもす、いや評判を取るんじゃないか。ブラジルには申し訳ないが。

応援団も日本独自なものがある。

そしてこの場面に戻ってきた。
「東京でまたお会いしましょう」。
富士山にスカイツリーがある、東京タワーがある、都庁がある。

そして、この場に戻った。
夜、改めて録画を見た。
私がライブで見ていなかったのはおそらく2時間ばかり。それを10分ほどで駆け巡ってくれたようだ。
いずれにしろリオ五輪、日本はメダルを取り過ぎた。
だから疲れた。終わってくれてほんとによかった。
閉会式は小池百合子の、いやそれ以上に安倍晋三のパフォーマンスが際立つものとなったが。