湖北・長浜逍遥(8) 輿志漏神社。
木之本地蔵院から戻った駅の売店に、このようなポスターが貼ってあった。
「観音の里めぐり」と記されている。
長浜、観音の里である。売りだしている。「観音の里」を。昨年紹介したが、東京の上野にもショールームを構えた。「びわ湖長浜KANNON HOUSE」、という施設を。
長浜の中でも特に木之本のあたりには観音さまが多い。寺ばかりじゃなく、お堂や洞といったところにもさまざまな観音さまがおわす模様。
この日の私は、古橋というところにある己高閣と世代閣という建物を訪れるつもりである。
廃寺となった寺、また無住となった寺にあった観音さまや仏さまを収容しているところである。
1時すぎ、古橋というところでバスを降りた。こういう標識が出ている。
私は、この己高閣と世代閣に行く。
しかし、すぐ目の前に現れたのは神社の鳥居。
輿志漏神社の一の鳥居。:
輿志漏神社、こういう神社である。古い。
参道を進む。
二の鳥居。
向こうに建物が。
進む。
神社とは少しテイストが異なる建物。
こういうもの。
さらに前へ進む。
小ぶりでバランスのいい建物が目の前に。
こういう説明書きがある。
その鈴をじゃらんと鳴らし、孫娘と孫坊主の行く末の幸せを祈念した。
脇社を通して玉垣の向こうの本殿の方を見る。
来た道を戻る。
それにしても一の鳥居をくぐって輿志漏神社に入って以来、人影はまったくなかった。誰ひとり会う人はいなかった。
物音もなかった。予定外の輿志漏神社、ただ静寂の神域を歩いていた。
この後は、観音さまのおわす己高閣と世代閣へ行かねばならない。