藻類燃料「ミドリムシ」に期待

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー 担当」 です。


最近、藻類を使って燃料を作り出す研究開発が、脚光を浴びています。


藻類燃料の研究開発が始まったのは、石油ショックが契機だと云われていますが、それから数えて40年余、研究を手掛けている企業の頑張りで最終コーナーを迎えているという。


特に 「ミドリムシ」 という藻が注目を浴びており、、油脂分を多く含み、自動車のバイオ燃料を始めとして、将来はジェット燃料にも使える可能性があるという。


ミドリムシには、アミノ酸やビタミンなども含まれ、食品や化粧品の原料となるという。


バイオ燃料の主流は、トウモロコシやサトウキビであるが、食糧資源の減少や、穀物価格の高騰を招き懸念されてきたが、ミドリムシはその心配はなく、増殖技術が向上すれば無限だという。


そんな中、去る9月9日 国内企業 S社が、 ”ミドリムシの量産技術を確立した” と発表しました。


これまで開発されている、ミドリムシに比べて、増殖速度が2倍以上だという。また単位当たりの生産量は数百倍になる見通しだという。


但し、ハードルは、コスト高で、ガソリン価格に遠く及ばず、大量培養と抽出技術の確立はまだまだこれからだという。


日本は、米国、中国に次いで世界3位の石油消費国で自給率は1%に満たない。


ミドリムシによるバイオ燃料化を実現させて、燃料自給率向上の夢を早く実現してもらいたいものです。