「目的」 と 「手段」 

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


会社をリタイヤ―して、市民活動に転身していますが、「目的」 と 「手段」 の違いに未だに悩んでいます。


多くの企業は、適正な利益を追求 (目的) しつつ、生産活動やサービス活動 (手段) を通じて世の中に貢献しています。


企業の間では、品質や納期やコスト (手段) などで熾烈な競争を行い、それに負けた企業は利益 (目的) を上げられず淘汰されていきます。


翻って、市民活動を見てみると、「○○大会」 「○○フェア」 「○○見学会」 「○○の視察会」 「○○学習会」 などなど、毎日のようにイベントが開かれています。


これらのイベントは、全て何かの目的を持ってやっているのに、イベントの企画や、その後の片づけで疲れてしまい、そこで得られた、宣言や、知識を使って、どう目的 (市民生活の向上) を果たすかが忘れられています。


手段をやれば、目的を達成したがごとく状態が多く見られる。


目的を達成するためには、仕組みを作り、それを徹底し、実行に移し、悪いところは手直しし、また実行して行く、PDCAシステムを回転しなくてはならないが、多くの市民活動は、それをやらないのです。


要するに、お祭り (○○ 大会) (○○見学会) をやって終わりなのです。


多くの市民団体は、目的を達成するための、「仕組みづくり」 と 「その動かし方 (手法)」 が分かっていない。


また分かっている会員がいる団体でも、仕組みづくりに理解が得られず、邪魔をされて中々実現しない。


仕組み作りを提案すると、「市民活動に企業の論理を持ち込まないでほしい」 などの意見で翻弄されます。


そこに行くと、小さいながらも、何かを作って、それを販売 (あるいはサービス) し、利益を上げていくという事業を運営している、市民活動団体は、「目的」 と 「手段」 をしっかりと理解している。


事業をやって行く中で、「目的」 と 「手段」 をはっきりして行かなければ、生きて行けないからである。


多くの市民団体は、事業ではなく、活動 (イベント = 手段) をやって満足しています。


例えば、 「ごみを削減して、コストを低減し、もっと市民生活に有効な事に税金を振り向けよう」 という目的で、長年取り組んでいますが、肝心なごみが減りません。


打っている手段が有効ではないのです。 目的を果たせない手段は、変えなければなりません。


これから人口がどんどん減って行きます。


就業人口も減り、税収もドンドン減ります。


市民は、現在の 「何でも燃やしてくれるごみ行政」 に満足していますが、今のままの 「高サービス」 を続けることは無理だと思います。


どうしたら良いのでしょうか。


目的を達成するためには、取るべき手段は決まっているのですが。