「変わるリーダシップ」を読んで

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


日経新聞 朝刊 27頁 経済教室 コラム欄 「やさしい経済学」 に、「変わるリーダーシップ」 という記事が8回にわたって連載され、毎日興味深く読みました。


一回目は、いま日本でリーダーシップの意味が大きく変りつつあると書いています。


これまでのリーダシップは、権限や役職に付くものと考えられてきたが、「最近は権限のない人もリーダシップを発揮した方が組織全体の成果が上がる」 という考え方が急速に広がっているという。


二回目は、リーダシップは、一部の選別された人だけのエリート教育ではなく、全員が発揮した方が良いとなると、リーダシップは必須科目になるという。


三回目は、権限がなくても発揮するリーダシップは、多くの人に発揮してもらう事が期待されるが、「船頭多くして船、山にのぼる」 になりはしないか。


しかし、船頭たちが新しいリーダシップを学べば、「船が山に登ることはない」 という。


新しいリーダシップとは、正確に共有すべき目的・目標を持って、それぞれの持ち場で、重要な仕事を分担し合うことだという。


四回目は、どこでリーダシップを発揮できるかというと、「プロジェクトチーム」 だという。


「プロジェクトチーム」 は、多部門からの様々な職階の人が参加して課題に取り組みます。


そういう中で、チームリーダは、必ずしも最上位階層ではなく、権限だけでは人を動かすことはできません。


まさに、権限・役職によらないリーダシップを発揮せざるを得ない。


具体的には、リーダシップは、「目標共有」 「率先垂範」 「同僚支援」 の3つだという。


五回目は、3つの要素は、常に必要で、どれが欠けてもリーダシップと呼べなくなるくらい基本的なもの。


六回目は、プロジェクトチームの責任者は、部署の違う上位者のメンバーに動いてもらうには、権限によらないリーダシップを発揮するほかはない。


それでは横断的プロジェクトではなく、同一部署内の場合はどうか。


船に複数の船頭がいても、真の目的を話合い、分担し合えば新しい関係が生まれるという。


今は、みんなのリーダシップが不可欠の時代だという。


七回目は、リーダの役割について述べています。


  ■ 目的・目標達成に向かっているかを常に確認

  ■ 権限と責任はセットである。

  ■ 双方向のフィードバックを歓迎


最終回 (八回目) は、新しいリーダシップをとれる人が増えれば日本経済の活性化につながる、と結んでいます。


筆者も、市民団体や自治会で、代表や事務局長をいくつか努めていますが、今回のシリーズは勉強になりました。