永遠の僕たち
ついに、観に行って参りました!!!
『永遠の僕たち』
!!!ドンドンパフー!!
・・・は、古いですかね??(´v`●)
さてさて、読み通り、というか期待通りというか、加瀬亮さん演じるヒロシが良いの何のって!!!
期待通りというか、それを上回る良さでした☆
ヒーローとヒロインはレビューでも人気が割れていて。
ヒーローは共感出来ないとかの声が多く、ヒロインの透明感に救われてた・・・って話が多かったのですが。
個人的にはヒロインよりヒーローが好き。
ヒーローがあんなだから、むしろヒロインがあのキャラクターで通ることを許されている気が。
どちらかと言えば、ヒーロー、ヒロインよりも、ヒロシ含め、ヒロインのお姐さんエリザベスや、病院の先生(こちらはアジア系でしたが韓国?中国?の俳優さん)、そしてヒーローとヒロインを温かく見守ってくれる警備員さんといった脇役が素敵でしたね。
ヒーローとヒロインの役どころが少し突飛だから、脇で支えるキャラクターが良い人達じゃないと成り立たないのだろうし、支えれないのだろうな、と。
あ、勿論のことながら、これ私としては良い意味で言っておりますよ!!!
やっぱり、人って、1番大変な時には、誰か見守る人とか、支えてくれる人が欲しい、って思っちゃうものだと思うし。
反対に、今回のヒーロー含め、誰にも来て欲しくない、一人にしておいて、って思う人も居ると思うけど、そういう台詞は誰か居てくれないと、思えることでもないと、私は思ったりします。
映画は、カンヌ映画祭の、オープニング上映作品ということもあって、1時間30分と短い映画で、その分淡々と、テンポが若干早め。
本当に余計な説明も、蛇足も全て切り落としたような。
急ぎすぎ、なこともしない気もしないけれど、1時間30分に収めるなら、やっぱりこれでいいんだな、って。
でもこれで主演二人のさらっと流した3ヶ月の日々を丁寧に描いちゃうと、しらけてしまう気がするから、良いな、って個人的には思いました。
本当に、良い意味で、地味な話で。
映画の雰囲気もハリウッドっていう響きを疑うような、半透明感で。ちょっと毒気良い具合に入っているような。
北欧作品と言われた方がよほどしっくりくる感じ。
画面は、地味ではあったけど、あの淡白な感じ、個人的には大好きです。
予告編で大号泣しながら見るものかと思っていたのだけれど、主人公達にだーっと泣くことは少なく。
どちらかといえば、ぽろ、っときちゃう感じ。
ああ、でも最後のヒロシの手紙は大号泣でした。
大号泣っていっても、やっぱりさら、っと泣いちゃう感じだったのだけれど。
それでいいな、って思う。
死を題材にしたテーマで、こういう泣き方出来るっていうのも、珍しい作品だと思うし。
それはとても良いと思うし。
安直な扱い方じゃなくて。
ハリウッドの映画で、いわば、ナガサキを扱ってくれたのも、嬉しかったし。
なんていうか、もう一度観たい!!って切望するよりは。
本で言うなら、お気に入りの本棚から、気が向いて読んでみようかな、って時に引っ張り出して読む、そんな感じの。
また、ふらっと観たいと思える時に、観れたら幸せ。そんな感じ。
だから、やっぱり。DVDが出たら是非買いたい。
そしてその時も是非。
エンドロールには「デニス・ホッパーの想い出に捧ぐ」という言葉を入れておいてほしい。
映画館で、あのエンドロールを観た時の感動を、そのままにして欲しい。
主演のヘンリー・ホッパーさんも、本当に、お父様の優しい瞳を受け継いでらしたな、って思う。
目元が、そっくりで、不思議な透明感があるんだ、ってこれは私の勝手な主観。
デニス・ホッパーの息子、じゃなくてヘンリー・ホッパーその人としての演技が、素敵、って世界中が言うようになるといいな。
私は、ヘンリー・ホッパーさんも、デニス・ホッパーさんも好き。
お父様と同じく。でも別の方として。
息の長い役者さんになられるといいな、って思います。
映画館はとてもアットホームで、優しくて素敵な映画館でした。
指定席じゃなくて、チケットが整理券になっていて。
上映10分前に、開場。
それまでには集まってもらって。
整理番号順に入って、席は自由。
いわば、早い者勝ち。
で、小劇場みたいな。
とってもゆったりした映画館で。
他の映画館みたいに、すっごい階段があって、っていうのじゃなくて、ゆったりとひくーい段差で席になってて。
席はゆったりで。
机があって。
椅子は広々で、背もたれは、そのまま寝ても、腰を痛めることはないな、っていうぐらいの。
良い感じに後ろの、ゆったり。
そんでもって足元は机の所含め広くて。
私の登山のリュックと呼ばれる馬鹿デカイ鞄を置いても尚広々。
外には、ペットボトルと、紙コップの自販機もあって。
ひざ掛けや座布団も自由に使えるよう置いてあって。
びっくりすることに、飲み物はおろか、食べ物の持ち込みも自由。
ただ、上映前のアナウンスで、食べ物や飲み物の音で、他の人に迷惑がかからないように、とだけ。
完全に、客を信頼してくれてる映画館。
信頼というより、良心を促すというのかな。そんな映画館。
だから、映像でそういう注意も無い。
この上映前のアナウンスも、マイクを通しての口頭で、いいんだなあ。
予告も、最新映画の予告編とか連なるんじゃなくて、語り伝えたい映画。
つまり、今の映画のサイズにして再放送する以前の古い映画。
これがまたしっとりとしてて良くて。
何より嬉しかったのは、おそるおそる劇場の扉を開けると、ベルの音がなって。
受付の人が一言。
「永遠の僕たちですか?」と仰ってくださり。
チケットはまだですか、と確認した後、年齢確認も学生証の定時もなく、(もちろん制服だったのもあるでしょうが)1000円です、と高校生料金を。
そしてまだ時間があったので、一度外に出ようとすると、「開場は30分です。」と教えてくださり。
何と、20分後ぐらいに開場前に戻ってきたら。
「おかえりなさい。」
って言って下さった。
それがどんなに嬉しかったか。
是非是非また足を運びたい。
とても素敵な場所。
しかも映画館なのにポイントカードがあって、1回につき1ポイントなんだけれど。
5ポイント溜まるとなんと映画1回無料となる。
6回観て、1回は無料って、すごいことじゃないですか。
絶対また行こう、って。
ポイント無くても行きたい、って思うけれど。
さて、そのまた行こう、って、言った相手。
茶道部部長。
時々こっちにも来てくれるSの女王様、紅さま☆
付きあってくれてありがとう!!!
もう本当に拝み倒して無理矢理来てもらった感じだったから、ダメだったらどうしようって思ってたけど。
おかげさまでやったね、よかったね!って言い合いながら映画館をあとにしました!!!
ダメな映画は人と行くのもそれはそれで一興だけれど、誘った身でそれはつらく。
良い映画こそはひとりじゃなくて、誰かと行ってよかったね、素敵だね!って言い合いたいから。
すっごく嬉しかったよ。
主演の男の子が好みだわ、って言ってたのと。
映画館出る時に、ヒロシの手紙みたいなことを言ってくれるような人と出会いたいわ、って言ってたのがすっごい心に残ってます 笑
好みは加瀬さんだけれど、ホッパーさんも素敵よね。
ヒロシさんみたいな人に、出会ってしまえるといいよね。
ではでは、野火でした。
追記:CD、sometimesに惚れてS.R.Sのアルバム買いに行ったらアジカンのベストアルバムも出てて、思わず買ってしまった。
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KIZUNA
MONKEY MAJIKが、外務省から「震災復興発信使」<KIZUNA大使>に任命された。東日本大震災直後から、地元である仙台を中心に復興支援プロジェクト「SEND愛」を立ち上げ、チャリティーライヴを実施し、チケット売上金全額を義援金として宮城県庁に寄付するなど、継続的に支援活動を行ってきた彼らの実績が認められての任命だ。
「震災復興発信使」とは、「復興発信使派遣事業」(政治、経済、産業等の各分野でアピールできる有識者や被災地で活躍し、生の体験を発信できるNGO等に海外で講演会等を行い、高い発信能力・技量をもって復興・発展に向かう「元気な日本」を印象付ける事を目的とする事業)の一環として行われるもの。今回「震災復興発信使」に任命されたことにより、メンバー4名はカナダで無料アコースティックLIVEを開催することが決定。そのコンサートを通じて被災地での経験等を語ることで、「元気な日本」を世界へ発信していく予定だ。
震災の直後は正直音楽のことを考えれなかった。
人として当たり前のことをしなくちゃいけないと思った。
今もあの言葉が残ってる。
震災の直後。
様々なアーティストが、自分の分野で出来ることはなんだろう、って考えて。動いて。
それはとても素晴らしいことだと思う。
でも、その中で、アーティストである前に、人間として出来ることを、って、音楽活動ではなく、震災後のボランティアなんかに奔走した姿があって。
自分達はカナダ人だけれど、仙台がホームだから。って、仰ったメイナードさんが。
自分の家と向き合うのは恐いという職人さんが、他の人のことに真剣に向き合って、他の人を助けている間。
その向き合うことの出来ない職人さんの家のことを手伝ったMONKEY MAJIKさんの姿が。
KIZUNA大使。
“絆大使”じゃあないところが、ピッタリだな、って思った。
私の着メロは、今も「Headlight」