2011年映画ベスト10


 今年観た映画はトータルで67本でした。
 年内までに、『宇宙人ポール』や『ゴーストライター』、『リアル・スティール』を観る予定なので順位変動があるかもしれませんが、いままでに観た映画ベスト10を発表しちゃいます。



第1位『ソーシャル・ネットワーク
 当ブログ評→呪いの言葉が解除される日はくるのか?
 答え:いつかくる
 フェイスブックの送信ボタンの前でマークが逡巡するカットが今年のベストです。




第2位『ファンタスティックMr.FOX
 当ブログ評→本性を取り戻せ
 キツネとしてどうあるべきか、という実存主義的テーマをコミカルに描いたがウェス・アンダーソンの私的ベスト。
 キツネを「人間=私」に置き換えてみると、ぐっと身近な存在に。
 Mr.Foxが憧れていたオオカミは、何の象徴だったんでしょう。やっぱり「ありたい私の姿」かな?



第3位『ミッション:8ミニッツ』
 人生の最も美しい瞬間の映像化。
 人生を何度も繰り返すうちに人生における最も大切な学ぶという展開が、美しさをより際立たせています。



第4位『冷たい熱帯魚
 当ブログ評→未成年からの脱出
 同監督の『愛のむきだし』より断然こちら。
 でんでんの圧倒的に間違っている行為と、反論しがたい発言に苦悶しました。
 「人生ってのはな、痛んだよ!」という吹越充の血を吐くようなセリフも忘れられません。


 
第5位『127時間』
 当ブログ評→必然的に起きた正しいこと
 ピノキオの伸び過ぎた鼻がポキッと折れるだけの話。
 にもかかわらず、「I need your help!」と叫ぶ主人公に感動してしまうのは、ジェームズ・フランコの演技と演出のおかげ。
 黄色く濁ったアレをごくごく飲むシーンとか、生き延びるための描写もスゴかった。



第6位『マネーボール
 当ブログ関連評→知識を思考の棚にしまおう
 続・呪いと解除の物語。
 長年、呪いに苦しみ続けているスカウトマン・ブラピが見物。
 経験や直感を武器にしている保守的なスカウトマンに、統計学で対抗しているのも面白いです。



第7位『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』
 X-MENシリーズの最高傑作。
 はじめてX-MENを面白いと思いました(笑)



第8位『スーパー!』
キック・アス』のヒットガールを越えた衝撃(参考:11にして「大人」のヒットガールの衝撃)。
 エレン・ペイジのアレな行為にはオロオロさせられました。



第9位『モテキ
 当ブログ評→ゴーストバスターがやってきた
 久保ミツロウによる、そげふ
 破壊だけではなく、いつまでも決断実行できない幸世の成長が見れたのもよかったです。



第10位『メガマインド』
 当ブログ評→バイキンマンが負け続け、アンパンマンが勝ち続けるわけ
「キャラは振る舞い方で決まる」を描いた佳作。
 悪側の視点を物語の始発点としているのは新鮮。
 正義・悪という単純な図式を越えるために人間の二面性を描いており、意外性と深みが出ていました。



 来年も豊作でありますように!


ファンタスティックMr.FOX [DVD]

ファンタスティックMr.FOX [DVD]

冷たい熱帯魚 [DVD]

冷たい熱帯魚 [DVD]

スーパー! スペシャル・エディション [DVD]

スーパー! スペシャル・エディション [DVD]

モテキ DVD豪華版(2枚組)

モテキ DVD豪華版(2枚組)

MEGAMIND: Ultimate Showdown (輸入版:北米・アジア) - PS3

MEGAMIND: Ultimate Showdown (輸入版:北米・アジア) - PS3