すべては夜から生まれる

sabaku_m2008-01-04

すべては、あのカフェからはじまった…。
甲斐田祐輔監督の初劇場公開作品『すべては夜から生まれる』は、二人の男が夜のカフェで出会う所から始まります。ひとりは、売れない俳優の山形。もうひとりは画家である上原。山形は、上原の妻である綾と、日常の倦怠から、埋めることの出来ない時間をやり過ごしていたあのカフェから遠ざかろうとするように、破局へと崩れ落ちていく…。
出演は、山形に西島秀俊さん、山形の恋人・優子に甲田益也子さん、綾に水沢蛍さん、上原に川口潤さん。“マジックアワー”にこだわった映像が、とても美しい作品です。音楽は、『砂の影』と同じCOMBOPIANO渡邊琢磨さんが担当していました。


『すべては夜から生まれる』には、最近では失われてしまっている〈映画の自由〉を感じる。…好きなことを好きなだけ詰めこむこと(=足し算)は必ずしも映画にとって〈自由〉とは言えない。いくつもある選択肢をあえて捨てる、つまり出来ることをあえて“しない”という独自のストイックなスタイルだからこその世界がそこにはある。井上麻子(パンフレットより)




『すべては夜から生まれる』のDVDは、アップリンクから発売されています。