最近の経済状況と私について

新聞の大見出しが毎日、株の暴落と為替の円高、企業の倒産・再生・吸収、銀行の貸し渋り、人員整理、就職灘、格差拡大などの言葉が連日踊っています。世界経済がどの様な原理で動き、金融がどんな役割を果たし、日本いや身近な生活とどう関連しているのか本当の所、私自身が良く理解していないことに最近、気付きました。今年から自分の家計・収支や資産などについて、自ら全体を把握し、将来計画を初めて考え始めたからであります。具体的には短期間での自学自習で、余剰資金の一部を「投資信託や株に投資した」が、半年で見事に予測を裏切り、先が全く分からなくなった事であります。全て、為替が100〜110円/ドル、各国の金利差が±10%以内、景気の変動が小さく安定しているとの簡単な条件下で、5〜10年後に3〜5%の配当・利回りを期待して、進められるまま投資しました。良くボケでもなく、配当・利回りを年金生活の目減り防止くらいの軽い気持ちで決めた事でしたが、大変な実質の目減りと成り、先は不透明です。グローバル化した「金融システムの恐ろしさ」を実感したのは、個人としては初めてで、今まで一度も遭遇した事が無かったからです。このような経験がない事が幸せなのかどうかは分かりませんが、今は理解不足が残念です。この様な金融面で苦労している人達は本当に大変だと今更ながら思いました。でも、昔に人間が貨幣を考えだした時からこの様な不安定な変動は予測され、研究・経験していたが、余りにも複雑なシステムと人間の欲が絡み合い、更に金融の原理と仕組みの情報が詳しくオープンにされていないことから発生しているように感じました。これからは物の値段や価値を決めていくプロセスと結果は、人間や組織の過去の積み上げは認めても、透明性を更に高めていくしかないと思いました。残念ながら、今まで持っている曖昧さは少なく成っても、人間が携わる以上、永久に不安定さは無くならないが小さくしていける希望を捨てない事と再認識しました。失敗は早く、小さいほど本当に良いのかどうか、教育の面から、今後考えていきたいと思います。