小田嶋隆「触らぬフェミに祟りなし」を芸術史の観点から批判する

 『新潮45』2015年11月号の「言論の不自由」特集に小田嶋隆「触らぬフェミに祟りなし」(pp. 41-46)という記事が寄稿されているのですが、この記事には演劇の研究者(及びフェミニスト)としては見過ごせないレベルの調査不足、あるいは舞台芸術の軽視があると思ったんでツイッターで連続ツイートしたところ、togetterにまとめられたようです。ひとことで言うと、この記事においては「戦争ラブな男とはHしない女たち」批判をしているにもかかわらず、おそらくちょっと舞台か美術か古代ギリシャ史のどれかをかじった人なら組織名を聞いただけでピンとくるであろう元ネタ、アリストパネスの古典的な喜劇『女の平和』に一切触れていないということをツイートしました。なお、リンク先にあるオーブリー・ビアズリーの『女の平和』の挿絵はたいへん有名なものですが刺激が強いので(!)閲覧注意です。

 「戦争ラブな男とはHしない女たち」の文化史的コンテクスト