2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アルチンボルド展

上野の西洋美術館でアルチンボルド展を見てきた。「司書」や四大元素の絵など、さまざまな代表作が展示されている一方、他の画家による関連する絵も展示されており、アルチンボルドがポっと出てきた変な画家というわけではなく、ルネサンスからマニエリスム…

ちょっともたついてた?『ウエスト・サイド・ストーリー』

東急シアターオーブでジョーイ・マクニーリー振付・演出『ウエスト・サイド・ストーリー』を見てきた。 両側にカーストアイアン風の建物を配したセットで、これが近づいたり離れたりして場面転換する。マリアの部屋とか洋品店の場面では、この中にベッドとか…

私は好きだが、相当クセがある〜『キング・アーサー』(ネタバレあり)

ガイ・リッチー監督『キング・アーサー』を見てきた。 ヴォーティガン(ジュード・ロウ)は兄王ユーサーを殺してイングランドの王となるが、ユーサーの息子でまだ幼児だったアーサーは殺害を免れ、ロンドンの下町に流れ着く。売春宿で娼婦たちに育てられ、自分…

つまらない歴史叙述〜『ウィッチ』(ネタバレあり)

『ウィッチ』を見てきた。 舞台は1630年代のニューイングランド。宗教心が強すぎて入植地を追い出されたウィリアムとその一家は森の近くで新しい家をかまえるが、一番下の赤ん坊サムが消えるなど不可解なことが起こりはじめる。一家はこれは魔女のしわざでは…

80年代音楽への愛、ダサさ、ちょっとしたからかい〜『怪盗グルーのミニオン大脱走』

『怪盗グルーのミニオン大脱走』を見てきた。スピンオフを入れるとフランチャイズ4作目にあたる。 80年代に子役としてテレビのスターになったが、そのあと世を恨んで悪党になってしまったバルタザール・ブラットをつかまえそこね、反悪党同盟をクビになって…

つまらなくはないが、まあ普通の宇宙ホラー〜『ライフ』(少しネタバレあり)

『ライフ』を見てきた。 宇宙空間内に設置されたラボが火星の生命体を発見し、育成に成功するが、これがとんでもない凶暴な生命体で…という映画である。 全体としてはけっこう面白く見られたのだが、『エイリアン』など古典的な作品を踏襲しすぎていてそんな…

政治的背景をふまえた日本語版〜『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』

『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』日本語版を見てきた。ビリーが前田晴翔、父のジャッキーが吉田鋼太郎、ウィルキンソン先生が柚希礼音のキャスティングだった。 イギリス版の舞台は生で一度、映画館上映でも一度見たことがあり、台本も振付も音楽…

「ナショナル・シアター・ライヴ」の記事を作りました

「ナショナル・シアター・ライヴ」の記事を翻訳で作りました。今、これについての論文を準備しているところです。

「フルーロン」の記事を作りました

日本語版ウィキペディアに印刷で使う花形装飾活字、「❦」こと「フルーロン」の記事を翻訳で作りました。

夢ナビライブで講義をしてきました

夢ナビライブで模擬講義をして、英日翻訳ウィキペディアン養成セミナー[[について話をしてきました。デモとして授業中にモスクワ芸術座版『ハムレット』]]の記事も作りました。来て下さった高校生の方々、ありがとうございました。

研究室のドアに

研究室のドアにハムレットの独白を設置しました。これで部屋にいるかどうかがわかります。

本日で今学期の英日翻訳ウィキペディアン養成プロジェクトクラスが終わりました

本日で今学期の英日翻訳ウィキペディアン養成プロジェクトクラスが修了しました。今学期は1限で登録者が少なかったのですが、9本の記事を無事仕上げることができました。学生の作った記事を直したりしてくださったウィキペディアンの方々にお礼申し上げます…

ドーヴァーの演出が凄い〜子供のためのシェイクスピア『リア王』

華のん企画の子供のためのシェイクスピア『リア王』を見てきた。前半は普通という感じだったが、後半どんどん良くなったと思う。 美術や演出はいつもの感じで、木の台と椅子だけを使い、それを組み替えたセットですべての場面を行う。最初は全員が黒づくめで…

イタリアンホルモン

自宅でイタリアンホルモンなるものを作ってもらった。バジル、ナツメグ、にんにくなどで漬けた鶏肉、鶏レバー、砂肝、ハツなどを焼いたもの。 途中まで食べて、ここに湯むきしたトマトを入れるとあっという間に本格パスタに! すごく美味しかった。おうちで…

中野の蔡菜食堂

中野の上海料理店、蔡菜食堂に言ってきた。 白切鶏。タレにつけて食べる。 ダークマター…ではなく黒酢スペアリブ。 ごま団子。こんな感じのは珍しい!

「シェイクスピアズ・グローブ」の記事を作りました

来週末の夢ナビライブの模擬講義に備えて、日本語版ウィキペディアに「シェイクスピアズ・グローブ」の記事を翻訳で作りました。当日もできれば記事を作ります。

彩の国シェイクスピア講座『アテネのタイモン』徹底勉強会で講演します

彩の国さいたま芸術劇場で『アテネのタイモン』が上演されるのにあわせて「彩の国シェイクスピア講座『アテネのタイモン』徹底勉強会」という4回のシリーズが行われることになったのですが、そこで講演します。凄い先生ばっかりで私だけなんじゃいという感じ…

人生という舞台での演技は楽しいか、楽しくないか〜『ありがとう、トニ・エルドマン』(少しネタバレあり)

マーレン・アデ監督『ありがとう、トニ・エルドマン』を見てきた。四六時中ふざけてばっかりの父親ヴィンフリート(ペーター・ジモニシェック)と、ブカレストに住んでいる娘で真面目な仕事人間イネス(サンドラ・フラー)の関係を描いた映画である。 最初はいき…

大変よくできているが、あまり好みではなかった〜NTライブ『深く青い海』

テレンス・ラティガンの『深く青い海』を見てきた。演出はキャリー・クラックネルで、既に一度、クラックネルが演出した『人形の家』を見たことある。 舞台は戦後のロンドン。ヒロインのヘスター(ヘレン・マックロリー)は夫のウィリアムから離れてテストパイ…

ベテラン名優が揃って楽しい、銀行大嫌い物語〜『ジーサンズ はじめての強盗』(少しネタバレあり)

『ジーサンズ はじめての強盗』を見てきた。 長年の親友であるジョー(マイケル・ケイン)、ウィリー(モーガン・フリーマン)、アル(アラン・アーキン)は勤めていた会社が合併してしまい、年金がパアになったことに怒って銀行強盗を計画する。ジョーは自宅を抵…

今月の連載は「対等な女を怖がる男たち〜男の幻想に逆襲する喜劇『負けるが勝ち』」です

wezzyに移行して初の連載記事は「対等な女を怖がる男たち〜男の幻想に逆襲する喜劇『負けるが勝ち』」です。扱った作品はオリヴァー・ゴールドスミスの『負けるが勝ち』で、自分より下の階級の女ばかり口説こうとする男と、メイドのふりをしてこの男をひっか…

「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」のアドレスが変わります

messyで行っていた連載「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」が、姉妹サイトwezzyに移行します。messyではセクハラを描いた広告などが出ることがあったため、社会系の連載をwezzyに移行することになったそうです。よろしくお願い申し上げます。

日本の英文学教育が抱えている問題が、はからずも…日本英文学会(関東支部)編『教室の英文学』(研究社、2017) 

献本で頂いた日本英文学会(関東支部)編『教室の英文学』(研究社、2017)を読んだ。教室の英文学posted with amazlet at 17.07.11研究社 売り上げランキング: 103,474Amazon.co.jpで詳細を見る 攻撃されがちな英文学と英語を組み合わせた大学教育について、…

年齢と訓練によって身につける人工的カリスマ〜『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(ネタバレあり)

飛行機内でマクドナルド「創設者」レイ・クロックの伝記映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』を観た。 「創設者」とカッコつきで書いたのは、実はマクドナルド1号店を作ったのはサンバーナーディーノのマクドナルド兄弟で、レイ・クロック(マイケ…

MIDWEEK BURLESQUE vol.48 -Bikini Style Day-

「MIDWEEK BURLESQUE vol.48 -Bikini Style Day-」を見てきた。前半はMani Cachyのバトンを使ったショーとM@ricaのオナニーしてる少年が女性に変わるショーだった。M@ricaのショーはとても盛り上がってはいたのだが、私はちょっと選曲があざとすぎると思って…

手話で話す中性的な殺し屋を演じるルビー・ローズに注目!『ジョン・ウィック:チャプター2』(少しネタバレあり)

飛行機内で『ジョン・ウィック:チャプター2』を見た。 のっぴきならない事情でジョン・ウィックがまた殺しの世界に戻ってくるという展開で、今回は前回ほどイヌは大きな役割を果たすわけではない。ヴィジュアルなどの雰囲気は前作を踏襲し、以前よりもさら…

アーツ前橋

表象文化論学会の大会で前橋に行ってきた。 駅前に学会歓迎のバナーが! 学会会場のアーツ前橋。展示をやっている。学会関連展示もあったが、そこは撮影禁止。 懇親会。ウズラを前にお友達と記念撮影。 へとへとでバタンキュー。

招かれた客、と思ったら…?!?!人種差別を扱ったシャープなホラー『ゲット・アウト』(ネタバレあり)

ジョーダン・ピール監督『ゲット・アウト』を飛行機内で見てきた。 主人公は白人のガールフレンド、ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の両親に会うことになっているクリス(ダニエル・カルーヤ)。クリスはローズが親に対して自分がアフリカンだということを教え…

ブリューゲル「バベルの塔」展

ブリューゲル「バベルの塔」展を見てきた。大変な混雑であまりゆっくりは見られなかったのだが、「バベルの塔」は人間の傲慢に対して教訓を描いているようで人間の技術に魅了されているようでもあり、不思議な絵だと思った。ちょっとクリストファー・マーロ…

ストラトフォード(9)少しダークで思いっきり笑える『十二夜』

マーサ・ヘンリー演出の『十二夜』を見た。 フェスティバルシアターの張り出し舞台を使い、奥には木を、前面には楽器を設置している。この楽器がくせもので、白っぽいガラスのボールを棒でこすって音を出すというもので、舞台を囲むように複数設置されていて…