Hatena::ブログ(Diary)

Commentarius Saevus このページをアンテナに追加 RSSフィード




電子書肆 さえ房」開業!電子書籍『共感覚の地平』を無料公開中

2016-11-13

『夏の夜の夢』+『二人の貴公子』でアテネの夜と昼〜明治大学シェイクスピアプロジェクト『Midsummer Nightmare』

| 『夏の夜の夢』+『二人の貴公子』でアテネの夜と昼〜明治大学シェイクスピアプロジェクト『Midsummer Nightmare』 - Commentarius Saevus を含むブックマーク 『夏の夜の夢』+『二人の貴公子』でアテネの夜と昼〜明治大学シェイクスピアプロジェクト『Midsummer Nightmare』 - Commentarius Saevus のブックマークコメント

 明治大学シェイクスピアプロジェクトMidsummer Nightmare』を見てきた。『夏の夜の夢』と『二人の貴公子』を組み合わせるというものである

 2階建てのセットで、階上の左上には楽器がセットされている。奥の上には太陽と月を模した絵がかけられており、これは雲で隠せるようになっていて、前半の『夏の夜の夢』の時は太陽、後半の『二人の貴公子』の時には月を隠しておくことで、全体をアテネの夜と昼の物語としてつなげるようになっている。衣装洋風のものだがけっこう色合いなど気を遣っていて、女性衣装がとくにキャラに似合うよう工夫されていたと思う。

 前半はふつうの『夏の夜の夢』で、まあ笑えるところはけっこうあるが、そんなに目新しいというわけではなかったように思う。最後職人たちの芝居の場面はいったんカットされて、後半『二人の貴公子』が終わった後にシーシアスとヒポリタ、ヘレナとディミートリアス、ハーミアとライサンダーさらに『二人の貴公子』で結婚が決まったパラモンとエミリア(+牢番の娘夫婦)の婚礼の祝いの出し物として上演される。

 『二人の貴公子』は、普通の上演方法で見たのは今回が初めてなのだが(翻案は見たことある)、私はもともとこれは他のシェイクスピア劇(ジョン・フレッチャーとの共作だが)に比べるとあんまり面白い芝居じゃないと思っているし、見た後の感想も変わらなかった。テーベ貴公子戦争捕虜としてアテネに連れて来られたいとこ同士で親友とアーサイトとパラモンがシーシアスの妹エミリアの愛をめぐって争い、決闘でアーサイトが勝つが直後に事故死してしまってパラモンがエミリア結婚することになるというのが主筋で、これにパラモンに恋して狂気に陥ってしまった牢番の娘の脇筋が絡んでくる。現代感覚からすると、牢番の娘とパラモンが結ばれるのが穏当に見えるのだが、どうしても階級の差を超えられず、牢番の娘が騙されて結局同じ階級婚約者結婚するみたいなオチになるので、読んでいてちょっと引いてしまうところがある。このプロダクションではそのあたりのエグいところをカットしてあまり気にならないようにまとめているので、そこはよく気を遣っていると思った。

 全体的にはそんなに斬新とかいうわけではなかったと思うのだが、やはりこの2つの芝居をうまくつないで、シェイクスピアアテネとでもいうべきものを見せる試みは大変面白い。とくに『夏夢』のパックが『二人の貴公子』では医者として出てきて恋人たちトラブル解決してくれるあたりはなかなか気が利いている。この芝居のパックは、常に恋人たち狂気をおさめる仕事をする妖精として描写されており、これは妖精の描き方としてなかなかいいと思った。

 

2009-04-22

『赤い城 黒い砂』

| 『赤い城 黒い砂』 - Commentarius Saevus を含むブックマーク 『赤い城 黒い砂』 - Commentarius Saevus のブックマークコメント

 えーっ、まずお願いですが、今後数日間、私の携帯メール電話も下さらないようお願いします。なんと、実家から送られてきた新しい携帯機種変更したところ、充電器が実家から送られていなかったことが判明いたしました。全く私以外の人は絶対にはまりっこないようなすごいトラップですが、仕方ないのでとりあえずあと数日はご連絡はパソコンメールか、あと在宅時はできるだけチャットにいるようにいたしますのでそちらでお願いします。忙しい時期なのにご迷惑をおかけしてすいません。


 昨日は『赤い城 黒い砂』を見てきた。これはシェイクスピアフレッチャー作『二人の貴公子』の翻案なのだが、全く別物だと思ったほうがいいかも…ストーリーがかなり変更されていて原作以上にエグい話になっていた。

 で、役者さんはみんなすごい頑張ってたと思うのだが、話がちょっと…なんというか、なんなんだあの最後怒濤ホモソーシャルエロティック展開は…(意味不明だがそうとしか言いようがない)。とくに最後のほうはシェイクスピアというよりはむしろ必要に暗いB級映画みたいなノリになっちゃって、これを見るよりは『グラインドハウス プラネットテラー』でも見たほうがいいんじゃないかと思った。


 ただ、中村獅童はすごくいい。この人は舞台に立つとものすごいアニマルアトラクションがあるなと思った。