safsa’s blog site RSSフィード

2010-06-01

カウンセリングに関する誤解

twitterでいつも拝見させていただいている、島国大和さんのブログで気になる記事を見かけた。


メンタルケアは役に立たない


私はこの分野の専門家ではないので、きちんとした事は言えないのだが、

カウンセリングを受けたクライアントとして、このままでは誤解が広まるのではないかと思い、

あえて反論の記事を書く。もし専門家の方でお見かけした方がいらっしゃれば、

間違い等をコメントで御指摘いただけると幸いである。


そもそもカウンセリングで扱う内容とは


この記事に書かれている通り、物理的なものはカウンセリングでは解決しない。

しかし、カウンセリングで「問題」は解決できるかもしれない。


なぜか?


それは、鬱病の直接的な「原因」と、鬱病の根本的な「問題」は別のところにあるからだ。


例えば、元記事の中にある「金がない」についてだが、確かに物理的には解決はしない。

(むしろ結構な額のカウンセリング料を取られる)。

しかし、「金がない」問題が心の問題である場合もある。


例えば、年収400万でも苦もなく暮らせる人もいれば、年収600万でもお金がないと嘆く人が

いるとする。物理的には矛盾しているかもしれないし、あるいは、後者の人がさらに別の環境の

問題で苦しんでいる可能性もあるが、「お金に執着している」という心の問題である可能性もあるのだ。

こういった場合は、カウンセリングでお金に執着する自分と対峙することで、効果がある。


人間が抱えている問題というのは、実は自分の心の中にあることが多い。

そもそも、人間がいない世界では「問題」は発生しない。

「問題」は人間が作り出すものなのだ。

コンサルタントの秘密」には、一番の問題を解決した人間は、

すぐ二番目の問題を「作りたがる」逸話が載っている。


確かに心を病むには理由があるが、その理由は直接的なものだけではなく、間接的なもの

もあるかもしれないのだ。

例えば、上司とソリが合わないのは、父親との関係でトラウマがあるのかもしれない。

同僚と仲が悪いのは、どうしても許せなかった過去の行動と同じ行動をしている人が

いるのかもしれない(そしてそれを本人は何なのか分からない場合もある)。

仕事がキツイ、ノルマが有得ない等の事情についても、

なんとかこなせる人もいれば、こなせずに病気になってしまう人もいる。

これらの人達の違いはなにか?

同じことでも、人それぞれ感じ方が違うのだ。人間は精密に作られた関数じゃない。

同じINPUTでも、その人が中で感じること、OUTPUTは人それぞれなのだ。


これらの問題は、本人がその問題を「どう感じているか」によるのだ。

カウンセリングでは、そういったものをじっくりと、時間をかけて探していくという作業を行うことなのだ。

上司は変えられえるかもしれない、職場も変えられるかもしれない。

しかし、変えた環境の先でまた同じ「原因」にぶち当たってしまうかもしれない。

カウンセリング等の療法で、根本的な問題を解決しない限り、

また同じ原因で病気にならないかと、怯えた日々を過ごさなければならない。


まぁそれは置いといてのツッコミドコロ


ただ、元記事の中で、私も一点だけ気になるところがある。

それは、「年間5回まで」という数字だ。

私が受けたカウンセリングを例にすれば、カウンセリングに毎週通うことになり、

その治療は何年も続く。正直いつ終わるか分からない作業だ。

この「毎週通う」という作業、だいたい年に50回は通う必要がある。

それに対して5回までということはどういうことか。


私が知っているカウンセリング相場は5,000〜10,000円くらいなのだが、

もし高いほうの10,000円で計算すると、5万円は保険でおりるけどあとの45万円は自腹だ。

はたして、このような保障で本当に患者の負担は軽くなるのだろうか?


補足


実は今回この記事を書くにあたって、twitter で詳しそうな方に助言を頂いた。

その人から聞いた話をかいつまんで説明すると、

  • 年5回まで無料というのは、米国の保険制度に基づくものでそれなりに根拠がある
  • 日本のカウンセラーはまだまだレベルが低いので、腕が悪いカウンセラーに当たる可能性もある

ということをお伺いしました。

大変遅くなりましたが、御助言頂き誠にありがとうございました。


あとこちらのブログにも書いてありますが、鬱病カウンセリング

だけでは治りません。まずは心療内科精神科のお医者さんに相談しましょう。

そのような先生からカウンセラーを紹介してもらうのもいいと思います。

shimaguniyamatoshimaguniyamato 2010/06/02 23:11 どもです。自分もメンタルケア自体を否定するわけではなく、一昔前の根性論とおなじく、物理的な問題をメンタルの問題にすり替えるようなあり方はやだなーという考えです。

safsasafsa 2010/06/03 01:03 コメントありがとうございます。
確かに、諸事情が分からないのに込み入ったエントリーを書いてしまい、申し訳ありません。
労働環境についての物理的な問題については、私も、マネジメントする側としても、される側としても、頭が痛い問題です。。。

IamOKYourOKIamOKYourOK 2010/07/18 06:34 「短期療法」「ブリーフセラピー」は短いです。
心療内科等と同時に診療を受けることになると思います。
心理の治療領域に積極的に取り組んでくれる
サイコセラピスト、心理療法家、カウンセラーなど
医者が治療の権限があるので
心理面からちゃんとした治療をしてもらえる人が少ないです。
私が役に立つと思う「再決断療法」も
最近ではまがい物がたくさんあります。
「自己実現への再決断」を参考にしてください。

safsasafsa 2010/07/18 21:24 コメントありがとうございます。
最近、「毒になる親」という本を読んで、このあたりのカウンセリングって
本当に難しいものだということを痛感させられました。
特に患者に合わせてグループカウンセリングやロールプレイング等、
その場その場で最適の手法を選ばないといけないところになると、
中々、日本ではここまでできる人はいないのではないのではないか、
と不安になります。
「自己実現への再決断」参考にしてみます。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/safsa/20100601/1275414649
Connection: close