年度スタートから90人の「保育所に入れない」

長岡京市保育所待機児童数が新年度スタートから90人前後となる見込みで、過去最も多い大変な状況です。
職場復帰が決まっているのに、あるいは新しい仕事が見つかったのに、子どもの行く保育所がないために、就労をあきらめないといけない、なんていうことはあってはなりません。
2月の終わりにおこなわれた保育所入所第1次選考で入所できなかった保護者の方々から相談があり、そのうちのお二人と、市に対し、入所選考の基準となる指数(ポイント)と本人の評価結果を見せてほしいと求めました。
市は、前例がないということから、その場での開示を保留にしました。
それを受け、保護者の方の同意のもとで、情報公開条例に基づく手続きを使い、それらの情報の開示請求をおこないました。
しかし、本来は開示の保留は市の対応としては適切ではありません。
厚生労働省は、市町村に対して、保育所入所申込者に対して、きめ細かな支援の一つとして、選考過程の透明化と申込者のポイントを通知するよう求めているからです。

厚生労働省通達

http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/law/kodomo3houan/pdf/h280831/meisyou_henkou.pdf

長岡京市は、選考基準が誰が見てもわかるようにポイント設定の見直しと公開を検討しているとのことでしたが、現行のポイントにおいても開示はできて当然です。

ちなみに、リンクの厚生労働省の通達をみて、保育所に入れなかった保護者への通知の名称は「入所不承諾通知書」は保護者の気持ちに寄り添っていないという理由で「入所保留通知書」に改めることとなっていたのを初めて知りました。
長岡京市は今年度も「不承諾通知書」となっているので、担当課には申し入れようと思いますが、「保護者の心情に配慮」というなら、国は、公立・認可保育所の増設を進め、保育士不足解消のために予算を大幅に増やし、待機児童のないようにしてくれないと困ります。