ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

アンジー率いる大連立の行方

長い間ぐだぐだと交渉を続けたCDU/CSUSPDですが、ようやくほぼ決着がつきました。首相職は下馬評通り、第一党の党首であるアンゲラ・メルケルが得ました。しかし、それと引き替えに、SPDにかなりの大臣職を明け渡す羽目になりました。

各党が得たと言われる大臣職は以下の通りです。

CDU/CSU

  1. Bundeskanzrerin 首相アンゲラ・メルケル
  2. Wirtschaft und Technologie 経済技術相 エドムンド・シュトイバー
  3. Kanzleramtminister 官房長官
  4. Verteidigung 防衛相
  5. Innere 内務相
  6. Bildung und Forschung 教育研究相
  7. Familien, Sinioren und Jugend 家族、老人、若者相
  8. Verbraucherschutz und Agrar 消費者保護、農業相

SPD

  1. Außenamt 外相
  2. Arbeit und Soziales 労働社会相
  3. Finanzen 財務相
  4. Justiz 法相
  5. Gesundheit 厚生相
  6. Entwicklung 開発相
  7. Umwelt 環境相
  8. Verkehr 交通相

個人的に大丈夫なのかと思ったのが、SPDが、労働大臣と金融大臣のポストをえたことです。経済相はCSU の党首であるシュトイバーが得たので、経済政策は彼が中心になって行うはずですが、労働相と金融相のポストがSPDにある状態で、現在のドイツの最大の課題であるの労働市場改革や国家財政の再建を進めることが出来るのでしょうか。私は、経済相、労働相、金融相の関係がどうなっているのか知りませんし、連立政権下で政策がどのように実行されるのか知らないので何とも言えませんが。

ちなみにメルケル政権ができることが決まった後、ドイツの株式市場はちょっとだけ上がったそうです

ちなみに、上記のリンク先で紹介されていた、

Viel wichtiger sind jetzt die Inhalte. In einer großen Koalition geht es nicht darum, wer oben steht, sondern wie die vielen Fragen inhaltlich geregelt werden(今重要なのは内容だよ内容。大連立で誰が上に立つかなんて、どうでも良いっつーの。山積みの問題を、実際どうすっかだよ、問題は。)
Thomas Meierさん談 von der Fondsgesellschaft Union

という意見は、多くのドイツ国民の偽らざる本音であろうと推測されます。