ミュンスター再洗礼派研究日誌 このページをアンテナに追加

2015-06-27

[][] 2015年QS世界大学ランキング歴史部門 23:29  2015年QS世界大学ランキング歴史部門 - ミュンスター再洗礼派研究日誌 を含むブックマーク

QS World University Rankings by Subject 2015 - History

大学ランキング歴史部門。1位はハーバード、2位はケンブリッジ、3位はオックスフォードと上位は英語圏の有名大学が続くが、京都大学が14位、東京大学が17位と日本の大学も検討している。

英語圏以外の大学は余り上位にいないが、フランスのパリ第1大学が16位、シンガポールのシンガポール国立大学が22位、オランダのユトレヒト大学が26位、ライデン大学が29位、ドイツのフンボルト大学ベルリンが28位、ベルリン自由大学が34位、メキシコのメキシコ国立自治大学が33位などなど、非英語圏の大学もそれなりに上位に入っている。

http://www.topuniversities.com/university-rankings/university-subject-rankings/2015/history-archaeology#sorting=rank+region=+country=+faculty=+stars=false+search=

2009-05-14

[] アカデミック・ハラスメントを生き延びるために 13:18  アカデミック・ハラスメントを生き延びるために - ミュンスター再洗礼派研究日誌 を含むブックマーク

東北大学大学院理学研究科で、指導教官に2年連続で博士論文の受け取りを拒否されたために院生が自殺したという事件がありました。このニュースは、このようなアカデミック・ハラスメントに関する事件では珍しく、マスメディアで大きく取り上げられているようです。


ではこのような事件が珍しいかというと、さすがに自殺は珍しい(と思いたい)ですが、指導教員の嫌がらせで学生が学位を取れなかったり、大学を辞めざるを得ない状況に追い込まれたり、精神的に苦しめられたりすることは、それほど珍しくないことであろうと思います。

NPOアカデミック・ハラスメントをなくすネットワークのサイトで公開されている「アカデミック・ハラスメント 事例集(1994年〜2008年)」では、数多くの事例が載っています。

http://www.naah.jp/kenkyu/akaharajirei9408.pdf

また、全国国公私立大学の事件情報でも、アカハラパワハラについての事例を見ることができます。

http://university.main.jp/blog6/archives/cat13/

また、「all about japan」でも「大学院の実態〜教員の学生に対する倫理の崩壊〜 大学教授・助教授による嫌がらせ」という記事で事例が紹介されています。

http://allabout.co.jp/study/adultedu/closeup/CU20040323A/

これらのサイトで紹介されている事例を見ると、指導教員が学生の学位取得を妨害するという、今回の事件と同様のアカハラ行為がこれまでも数多く行われてきたことが分かります。

ただし、このようなアカデミック・ハラスメントが外部に知られるようになるのは、訴訟が起こされたり、大学が教員の処分を発表するなどしてマスメディアで取り上げられる場合だけです。しかしおそらくほとんどの場合、このようなアカハラがあっても、圧倒的に立場の弱い学生が泣き寝入りして事件は外部に知られないままになるでしょうから、実際に大学内で起こっているアカハラ行為は、表面化した事例よりも遙かに多いだろうと思います。

具体的に指導教員のアカハラでどのようなことが行われるかは、被害者がインターネット上で公開した告発サイトによって知ることが出来ます。今回は理系で起こった事件ですので、以下のサイトの記述が非常に参考になろうかと思います。

大学院教育 その恐るべき実態 〜 私の体験談 〜

しかし、当然の事ながら、理系だけでなく、人文系でもアカハラはあります。すでに見れなくなっていますが、以下のサイトは人文系アカハラ告発した有名なサイトでした。

これから人文系大学院へ進む人のために


大学院教育 その恐るべき実態」の記述を読むと、何故大学でアカハラが頻繁に生じるかが非常に良く分かります。

私の体験を読まれて、どの様に感じられたでしょうか。これは私が味わった悲惨な体験でしたが、これは必ずしも私に特異的な悲劇ではなく、どこの大学でも起きていることなのです。このような悲劇が引き起こされる原因が、大学院教育のシステムと大学教授という人間の腐敗した意識にあるのに気がつかれたでしょうか。

学位というものは、大学の入学試験や資格試験とは全く異なります。これは試験を行う者が現場を見ないで試験をやって、採点して何点取れば合格というものではありません。つまり、客観性が低く、学位を出せる成績かどうか判断する教官の主観に作用されることが大きいのです。優秀な成績を上げた、頑張った、努力したというのは必ずしも良い結果には結びつきません。いくら多くの業績を残したとしても、担当の教授が認めないと言えば不合格なのです。逆に、殆ど仕事をしていなくても、助手や技官の仕事等と併せて論文にまとめてしまい、楽に学位を取得する者も多数います。この様な状況の中で、学位が欲しい学生と成績を判断する教官との間に大きな力の差が生まれます。

そうすれば、学生はどうしなければならないでしょうか。お気付きになったと思いますが、学位を取りたいと思うならば、担当の教官との人間関係を損ねないのは絶対条件です。たとえ無茶な要求をされたとしても、どうしても学位が欲しいのなら、我慢して命令に従わなければなりません。最高学府の教授ともあろうものが、人間としての尊厳をも踏みにじる馬鹿な命令をするはずが無いと考えるかもしれませんが、それは全く見当違いです。私の経験がまさにその一例であり、このようなことは決して珍しいことではないのです。私に言わせれば、むしろ高い知性と教養を持っていると考えられている著名な教授の方が、基本的な倫理観すら持っていないケースが多いと感じています。もし学生が耐え難い命令を拒否すれば、学位取得は難癖つけられて困難になる可能性があります。大学院へ入ったなら、その時点で教授に学位という人質をとられているために、絶対の服従を強いられると考えるべきでしょう。

http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/5828/PS.htm


つまり、指導教員は学生に学位を与えるかどうかを自分の一存で決めることができる絶対権力者であり、学生は事実上指導教員に逆らうことができない極めて弱い立場に置かれているためアカデミック・ハラスメントは生じるということです。

このような教員と学生の間の権力関係は、全ての教員と学生の間に存在することなので、基本的にはアカデミック・ハラスメントは全ての学生にとって他人事ではないことになります。

大学での指導教員と学生の関係は、外部からは非常に見えにくい密室の中で結ばれるものですので、アカハラが起こっても、学生が声を上げるまでは公にはなりません。また、学生が大学に相談しても、状況が改善されない場合も多々あるようです。

NAAHによれば大学のアカハラへの取り組みはまだ不十分であり、「大学・大学院をはじめとする高等教育・研究機関のなかで、アカデミック・ハラスメントの問題に積極的に取り組み、それに関する規定を設けている組織は、残念ながら数えるほどしかありません」という状況であるようです。*1

つまり、学生が指導教員からアカハラを受けた場合、現状では事態を改善するために可能な対処法は限られているようです。「学生、この弱き立場 キャンパス・ハラスメント」というサイトでは、学生がアカハラを受けた場合の対処法が紹介されています。


  • 話相手を確保すべし
  • 教員を絶対視しないこと
  • 記録をまめにとること
  • 教員の言葉を可能な限り客観的に受け止めること
  • メディアを有効につかうこと
  • 卒業生の言葉を探すこと
  • 研究室をかわる・指導教官をかえる
  • 大学をかえる

http://www.pluto.dti.ne.jp/~mic-a/student/essay/tactics.html


学生がアカハラを受けた場合に取れる有効な改善策が乏しい現状では、学生がアカハラに会わないためには、問題ない研究室や指導教員を選ぶという予防策が最も効果的になるだろうと思います。「学生、この弱き立場」では、研究室や指導教員の選び方、また問題のある教員の見分け方も紹介されています。


既に述べたように、大学でのアカデミック・ハラスメントが生じる原因は、教員が学生に及ぼす絶対的とも言える権力なので、このような権力関係が変わらない限り、今回のような悲惨な事件は今後も間違いなく起き続けると言うことになります。

このような悲劇は、大きく騒がれてこなかっただけで、大昔から数え切れないほど起こってきたはずです。しかし以前はそのような問題が表に現れず放置されていたのに対し、現在では少しずつ表沙汰になってきて、次第に問題視されるようになってきたという点が異なるだろうと思います。

個人的には、この問題を解決するのは、極めて難しいだろうと思います。というのは、アカハラは、教員が学生を指導するという大学における指導体制の根幹に関わる問題だからです。教員が学生に対する何らかの権力、強制力を持たなければ十分な指導をすることは難しいでしょうから、これを根本的に変えることはなかなかできないだろうと思います。

しかし、このような権力関係が保存されたままでは、教員にアカデミック・ハラスメントを行わせない抑止力は何もないままで、今後も数多くの学生がアカハラの被害を受け、精神的あるいは経済的に大きな被害を受け続けることになります。

そのため、アカデミック・ハラスメントを完全になくすることは不可能であるにせよ、アカハラが生じたときに被害を最小限で防ぐよう、外部からの監視、そしてアカハラが起こったときの外部からの介入が必要になるだろうと思います。

NAAHは「アカデミック・ハラスメント防止対策ガイドライン」を作成しているので、大学がこのようなガイドラインを参考にしながら、アカハラ被害を予防し、起きた場合でも最小限の被害で済むようなシステムを作ることが必要ではないでしょうか。

NAAH策定 アカデミック・ハラスメント防止対策ガイドライン(2004年)


今回の事件は余りに痛ましいものですが、残念ながらこの事件は、単なる氷山の一角に過ぎず、今現在もアカデミック・ハラスメントで苦しめられ、絶望している学生は、日本中に幾らでもいるだろうと思います。だからこそ、これを機会に大学でのアカデミック・ハラスメント防止の対策が進み、アカデミック・ハラスメントで学生が苦しめられる状況が少しでも改善されることを、私は強く希望します。

2007-07-16

[] 人文系の博士は、どうにもならないというのが現実だそうです。 02:54  人文系の博士は、どうにもならないというのが現実だそうです。 - ミュンスター再洗礼派研究日誌 を含むブックマーク

また、博士に関する記事が出ていました。

若手の研究者は、仕事時間の20%を自由に使って好きな研究を――。日本物理学会(坂東昌子会長)が、こんなユニークな提言を発表する。

 「20%ルール」は米企業「グーグル」などが取り入れて、社員のやる気を引き出しているが、学会が呼びかけるのは異例。背景には、博士号を取得しても、希望する研究職につけない「博士余り」の問題がある。若手博士の視野と発想力を広げ、企業など幅広い分野で活躍させるのが狙いだ。

 これまでの若手指導は、一つのテーマに集中することが良いとされる傾向があった。ただ、専門性の高さを「視野が狭い」「社会性がない」と企業側はみなし、博士の採用を敬遠。博士も企業と接点がなく、就職に積極的ではなかった。

 同学会では、若手が異分野の研究も行うことで人材としての魅力がアップすると考えた。たとえば、素粒子や宇宙論の研究者が経済を研究して金融に進んだり、渋滞の仕組みを研究して交通関係に進んだりすることをイメージしている。

(中略)

 博士余りは、産業界の受け皿が少ない生物科学と、物理などの基礎科学分野で深刻。大学院の博士課程進学者は2003年度をピークに減少するなど、博士離れも生じている。


(2007年7月16日3時4分 読売新聞

はて、ポスドクはフリーターのはずなのに「仕事時間の20%で好きな研究」とは何だろうと思ったのですが、大学の研究室で実験を手伝ったりしている理系のポスドクの話なのでしょう。文系の人間には、全く関係がない話だといえます。


あと、こういうのもありました。

文系博士、出口ないトンネル

 「学位も職もないまま、年齢だけを重ねていく。文系博士は出口のないトンネル」と話すのは、博士課程在籍の6年間に常勤職に約50回応募した社会学専攻の男性(33)だ。今春から私立女子大で専任講師として働くが、博士号はまだ取得していない。

 文系ではそもそも博士号の授与率が極めて低い。文部科学省が修業年限内に博士号を得た学生の割合を2005年度に調べたところ、工学52・8%、理学46・3%に対し、社会科学は15・2%、人文科学は7・1%だった。

(中略)

 経済的にも文系博士は苦しい。ポスドク雇用の財源になる競争的研究資金は自然科学分野が中心。文系の主な働き口である非常勤講師の平均像は、2・7校を掛け持ちして90分授業を週9・1回行い、年収287万円(首都圏大学非常勤講師組合などの調べ)だ。

 「論文を書く時間がなく常勤職に応募もできない。任期付きでも雇用があるだけ理系博士は恵まれている」と、この男性は嘆く。

(中略)

 「大臣になれば自動的に給料がもらえるが、博士だけでは給料はもらえない」。助手や非常勤講師を経て、民間企業に就職した女性(36)はこう自嘲(じちょう)する。周囲には、将来が不安で体を壊しても研究を続ける博士も多かったという。「現実を知っていたら、博士課程に進まなかった」と嘆く。


YOMIURI ONLINE


それにしても、日本の歴史学会に、何か明るい話題はないのでしょうか。右を向いても左を向いても、こんな話ばっかりなのですが。

kimucokimuco 2007/07/17 06:02 海外の大学で職を探す、というのもありなんでしょうかね。そっちの方がマシのような気がしてきました。もちろん語学の問題はありますが。

rotcodrotcod 2007/07/17 08:48 学振PDも今迄あった文系の特例が次年度から廃止(変更)され、学位を持っていない者の給料はDC並になってしまうそうです。博士課程の三年で学位をとることを想定しているようですが、西洋史のようにその間留学しなければならない分野の学生は大変ですよね。

saisenreihasaisenreiha 2007/07/17 21:50 >kumicoさん
アイルランドの雇用事情はどうですか?ドイツは、むしろ日本より状況が厳しいくらいのようです。国を問わず、文系のドクターから景気の良い話を聞いたことは一度もありませんでしたね。

>rotcodさん
学振も振り分けを圧倒的にDCに重点化したみたいですね。これで、文系ポスドクはますます苦境に陥りますね。西洋史で3年で博士号を取るというのは、私が知る範囲では、例外中の例外だと思います。留学したら、ほぼ不可能と言って良いと思います。

kimucokimuco 2007/07/24 18:03 アイルランドの場合は、実はよくは分かっていないのですが、少なくともアイルランド史だったら日本よりは職にありつけそうな感じもするんですよね。大学も現在拡大中で、経済も好調。grantの話も多いですし。

saisenreihasaisenreiha 2007/07/24 23:40 アイルランドは、結構就職も良いんですね。アイルランドは、少子化が余り進んでいないようなので、大学にはまだ未来がありそうですね。

2007-07-10

[]「博士」も定職が見つけられず…ポストドクター1万5000人超 04:38 「博士」も定職が見つけられず…ポストドクター1万5000人超 - ミュンスター再洗礼派研究日誌 を含むブックマーク

 大学院で博士号を取得したものの、研究機関や企業から正規採用されずに研究を続ける「ポストドクター」が、全国で1万5000人超に達したことが10日、文部科学省の調査で分かった。平成17年度中のポストドクターは1万5496人で、前年度より642人(4.3%)増加。「博士」になりながら定職が見つけられず、修行を続ける研究者が多い実態が浮き彫りになった格好だ。

(中略)

 それによると、ポストドクターが最も多いのは国立大の7196人(全体の46%)で、前年度に比べ899人増加した。続いて理化学研究所など独立行政法人が5371人(同35%)、私立大が1574人(同10%)。民間企業の研究機関は32人と少なかった。

 年齢別の割合では30歳未満が26%、30〜34歳が46%、40歳以上が10%おり、高齢でも定職につけない状況が明らかになった。女性の比率は21%だが、40歳以上は27%に上っている。

Sankei WEB

よしのぼり研究四方山話」経由です。

ポスドクの人数が増加傾向にあるという話ですが、全博士過程修了者に対する比率はどれくらいなのでしょうか。おそらく、人文系だと、相当に悲惨な比率が算出されると思うのですが。

文科省は、ポスドクを正規雇用するように企業に求めていきたいと言っているようですが、これも理系のポスドクのみに当てはまる話で、人文系の学生には、全く関係ない話だろうと思います。

kimucokimuco 2007/07/11 05:18 絶望先生ではないですが、絶望しました・・・。それでもともかく前向きに生きたいですが。

saisenreihasaisenreiha 2007/07/11 17:27 正規雇用される可能性も、「ゼロではない」ので、(フリーターをしながら)前向きにがんばりましょう。

chorolynchorolyn 2007/07/11 23:48 向かい風がきつすぎて目をあけてられません。

saisenreihasaisenreiha 2007/07/12 01:08 向かい風が弱まる気配はないので、自分が強くなるしかないですね。

2006-10-13

[]ドイツのエリート大学決定 00:10 ドイツのエリート大学決定 - ミュンスター再洗礼派研究日誌 を含むブックマーク

政府が、ドイツの大学が国際的な競争力を失ったことに危機感を募らせていたせいでしょう、政府が、幾つかの大学に集中的に資金を投入するようです。(FAZ)(「三つの柱」) 選考を通過したのは、TU München、TU Karlsruhe、Ludwig-Maximilians-Universität München と全て南ドイツの大学となりました。前段階では、ベルリンやブレーメン、ハイデルベルク、ヴュルツブルク、フライブルク、チュービンゲンも入っていたそうですが、計画が不十分だとされ落とされたそうです。

日本だと、財務面では東京大学の一強という感じですが、ドイツでは、とりあえず三つの大学に膨大な資金が投入されるようです。二つの大学がTU、つまり工科大学なので、やはり科学技術の分野での競争力を取り戻すことが主眼に置かれているのでしょう。

kimucokimuco 2006/10/14 01:45 X-Menは全部見ましたが、見事に一作進むごとに駄作になっていきました。アメリカ映画はシリーズ化すると酷くなることが多いですが、なぜなんでしょうかね。ドラマはそれほどでもないと思うんですが。

saisenreihasaisenreiha 2006/10/14 02:42 個人的には、三作とも似たようなものだという気もしますが、一、二作目はDVD で見て、三作目と似たような印象しかないので、三作目が一番つまらなかったのかもしれませんね。続編がつまらないのは、続編ができるような映画の第一作はたいてい面白いので、それを越えるのはなかなか難しい、つまり映画のシリーズでも回帰効果が働くからではないでしょうか。