ミュンスター再洗礼派研究日誌 このページをアンテナに追加

2009-07-18

[] TWITTER 始めました。 19:11  TWITTER 始めました。 - ミュンスター再洗礼派研究日誌 を含むブックマーク

イランの件で世界的な注目を集めるようになったTwitter ですが、遅蒔きながら私も始めてみました。正直まだどのように活用すべきかは、良く分かっていないのですが、これも一つの実験として使っていきたいと思います。

http://twitter.com/saisenreiha

2009-02-20

[] 諸君 私は歴史学が 好きだ 13:08  諸君 私は歴史学が 好きだ - ミュンスター再洗礼派研究日誌 を含むブックマーク

どこぞの大学の日本史専任講師か准教授助教であろう増田さんがやってくれました!


諸君 私は歴史学が 好きだ

諸君 私は歴史学が 好きだ

諸君 私は歴史学が 大好きだ


政治史が好きだ 経済史が好きだ 社会史が好きだ 文化史が好きだ 

交渉史が好きだ 比較史が好きだ 歴史哲学が好きだ 読者論が好きだ 史料学が好きだ


居室で 教室で 喫茶店で 図書館で 研究室で 文書館で 講堂で フィールドで

この地上で行われるありとあらゆる研究活動が 大好きだ


目録の並べた参考文献の芋づる検索が 轟音と共に既存のイメージを吹き飛ばすのが好きだ

寝不足でくたくたになった卒論生が 打ち上げでふらふらになった時など心がおどる


司書が大切に保管してくれた 文書館史料が マイクロフィルムの白黒でないのが好きだ

悲鳴を上げて 文字の潰れた画面から 意味を推量しなくてよい時など 胸がすくような気持ちだった


カードにそろえた史料の異同が 既存の校訂を蹂躙するのが好きだ

五里霧中の初学者が 既に明らかになった誤植で 二度と躓かなくなる様など 感動すら覚える


発表予行の準備不足が ゼミ室の机上に吊るし上げられていく様などは もうたまらない

泣き叫ぶ主張の列柱が 進行の振り下ろした手の平とともに

金言助言の十字砲火で ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ


哀れな発表者として 史料を見直し 健気にも立ち上がってきたのを

学会での質疑応答が 土台ごと木っ端微塵に粉砕する時など 絶頂すら覚える


学術誌の査読者に 滅茶苦茶にされるのが好きだ

必死に守るはずだった着想が蹂躙され 勉強不足がさらされていく様は とてもとても悲しいものだ


予算の制約に押し潰されて 殲滅されるのが好きだ

定年教員の席には後任予定がなく 図書館の限界に追いまわされ 図書の購入は控えて下さい 不要本(!)は廃棄して下さい と言われるのは屈辱の極みだ


諸君 私は歴史研究を 地獄の様な歴史研究を望んでいる

諸君 私に付き従う 院生戦友諸君 

君達は 一体何を望んでいる?

更なる 歴史研究を望むか? 

情け容赦のない 泥沼の様な歴史研究を望むか?

鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界に鴉を殺す 嵐の様な歴史研究を望むか?


「研究!! 研究!! 研究!!」


よろしい

ならば論文

我々は満身の力をこめて 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ

だが この学費と書籍費激増の暗い闇の底で 十数年もの間堪え続けて来た我々に

ただの史料発掘ではもはや足りない!!


論文を!! 

一心不乱の大論文を!!


我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬゾンビに過ぎない

だが諸君は 一騎当千の古強者だと私は信仰している

ならば我らは 諸君と私で 総兵力百万と一人の研究集団となる


図書室を閉鎖の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう

耐震補強工事の貼紙をつかんで引きずり下ろし 扉を開けさせ思い出させよう

まっとうに就職した優秀な連中に 歴史学の楽しさを思い出させてやる

世間の連中に我々の 歴史の面白さを思い出させてやる

天と地とのはざまには 金儲けの哲学では 思いもよらない事がある事を思い出させてやる

一千人の失業目前の院生で 通説を書き換え尽くしてやる


全フラッペン 実証活動開始 旗艦「投稿」 始動


離床!! 全ワイヤー 全索引線 解除

個人主義者の大隊 辺境の伝令より 全空中艦隊へ」

目標 デッドライン 学都上空!!


第X次論争作戦 執筆を開始せよ


征くぞ 諸君


http://anond.hatelabo.jp/20090220062509


HELLSING 4 (ヤングキングコミックス)

HELLSING 4 (ヤングキングコミックス)

kimucokimuco 2009/02/20 17:31 まさに「へる史んぐ」なんですね・・・。

saisenreihasaisenreiha 2009/02/21 02:02 うまい!

2008-08-26

[] アメリカでホワイトカラーになるには「勝者の振る舞い」とコネが必要 02:28  アメリカでホワイトカラーになるには「勝者の振る舞い」とコネが必要 - ミュンスター再洗礼派研究日誌 を含むブックマーク

「ライフハッカー」というサイトで、「アメリカで、採用時に重要となる能力は?」という記事がありました。この記事によれば、以下の通りです。

問題解決能力と決定力…………………… 50%

口述と筆記でのコミュニケーション能力…… 44%

カスタマーサービスや記憶力……………… 34%

パフォーマンスや生産性…………………… 32%


他方、バーバラ・エーレンライクの『捨てられるホワイトカラー 格差社会アメリカで仕事を探すということ』東洋経済新報社、2007年によれば、アメリカでホワイトカラーになるためには、性格とコネが最も求められるそうです。

採用されるときに一番重視されるのはイメージなので、とにかく「勝者の振る舞い」をする、つまり自信たっぷりで、後ろ向きなところを欠片も見せない、ポジティブさの固まりのような態度でいることが求められるのだそうです。また、イメージが重要なので、見た目を良くすることが非常に重要なようです。

また、採用は、採用の権限を握る有力者の個人的な好き嫌いで決まるので、彼らと個人的なコネを作り、彼らに好かれることが重要なのだそうです。

つまり、アメリカで高給取りのホワイトカラーになるには、他人から良い印象を持たれることが一番重要のようです。

他方、仕事を実際にこなす能力があるかどうかは、エーレンライクの経験では、ほとんど全く問われなかったそうです。

ちなみにこの『捨てられるホワイトカラー』という本は、エーレンライクが就職活動をして失敗するまでを描いたルポルタージュです。エーレンライクは、企業では、合理主義が支配する軍隊のような場所だと思っていたら、全然違ったので驚いたようです。

ところが、実際に私が遭遇したのは、仮説と憶測が入り乱れた文化だった。それも、たとえば科学とかジャーナリズムとかいった、事実と理論にもとづく世界を下から支える仮説とは、まったく異なる仮説である。それは、検証もされていない習慣の中毒となった文化、従順さに麻痺した文化、呪術的な思考のはびこる文化だった。(297頁)

ビジネス本は、日本でもトンデモ本だらけですから、さもありなんとは思います。

私にはエーレンライクの経験が、どれくらい一般化できるのかどうか分かりませんが、この本は、カフカ的不条理感を読後に感じられる、抱腹絶倒すると同時に背筋が寒くなる面白い本だと思います。


バーバラ・エーレンライク『捨てられるホワイトカラー―格差社会アメリカで仕事を探すということ』東洋経済新報社、2007年

2008-07-17

[] 地方は衰退する一方 01:27  地方は衰退する一方 - ミュンスター再洗礼派研究日誌 を含むブックマーク

ニュー速クオリティーで「地方の過疎化が止まらない・・・ 中心街ですら出店者は現れず 」というスレが紹介されていました。

その中で、「人口減少下における地域経営について 〜2030年の地域経済のシミュレーション〜」という調査報告が紹介されていました。このシミュレーションによると、2030年には東京で人口が微増する以外は、日本全国で人口が減少し、大都市圏以外の経済規模も縮小するとのことです。

2000年代の景気回復でも、地方には余り恩恵は及んでいませんし、東北地方最大の都市仙台ですら、街中には映画館すらなく、ジワジワと郊外化が進んでいる現状なので、他の地方都市は推して知るべしでしょう。

「三月書房」さんのブログによれば、京都の一番の繁華街河原町ですら衰退し、テナントが入らなくなっているそうなので、郊外化の流れは政令指定都市レベルでも止まらず、東京以外は全て郊外になる日もそう遠くないのかも知れません。

開業当日の京都新聞には「河原町三条−四条間変ぼう 客足復活に期待」というご祝儀記事が載ってますが、この通りの状況はますます悪化する一方です。何しろパチンコ店やゲームセンターですら空き店舗が少なくなく、もはやテナント募集をあきらめてトタンで囲ったままだったり、自動販売機を並べたりしている所もたくさんあります。新規テナントが入っていても有名店はほぼ皆無で、長期的な展望のまったく感じられないファストフード関係や雑貨屋ばかりです。いまや新規の有名店はコンビニのみと言ってもよいでしょう。繁盛しているらしいのは、カラオケとネットカフェの類ばかりですが、これらの店は1階に路面店を出す必要がないので、雑居ビルの1階のみ空き店舗というところも少なくありません。目勘定ですが、空き地空き店舗は15%程度はありそうです。ウインドウ・ショッピングという言葉がありますが、この通りにまともなウインドウはほとんど見あたらなくなりつつありますから、ファッションビルの1棟や2棟建ったところで、当分は回復の見込みはないでしょう。

三月記


山口県の宇部市の写真が紹介されていましたが、これまた凄まじい寂れっぷりです。しかし、地方都市の駅前や商店街はどこもこんなもので、個人商店はほぼ壊滅し、郊外の幹線道路沿いにある巨大ショッピングモールやディスカウントショップばかりが増えているのが、現在の日本の風景です。別に日本だけでなく、世界中どこもいっしょですが。

また、ニュー速クオリティーでは、こんな書き込みもありました。

58. Posted by 名無しクオリティ 2008年07月17日 21:34

これが俺の街の全て

ブックオフ(笑)

ゲオ(笑)

ツタヤ(笑)

マクドナルド(笑)

吉野家(笑)

すかいらーく(笑)

ジャスコ(笑)

イオン(笑)

ニトリ(笑)

ゼビオ(笑)

ユニクロ(笑)

ファッションセンターしまむら(笑)

東京靴流通センタ−(笑)

コジマ(笑)

ヤマダ電機(笑)

ケーズデンキ(笑)

パチンコ(笑)

サラ金の無人契約機(笑)


日本全国津々浦々こんなものですし、地方や非正規雇用者など社会の弱い部分から、日本の社会がグズグズに崩れて行っているという感じはあります。これがゆるやかに衰退しつつある社会に生きることなのかと日々実感できるのは、衰退局面にあった過去の様々な社会を想像するときに役立つという意味で、歴史研究者には有益なことなのかも知れませんね。