花咲徳栄、人文字鮮やか グラウンドに生徒1200人が描く

 22日に開幕する「第85回記念選抜高校野球大会」(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する花咲徳栄高校(坂巻守男校長)の生徒約1200人が4日、野球部の活躍を願いグラウンドに鮮やかな人文字を描いた。毎日新聞社のヘリコプターが上空から撮影し、記念ボールと祝賀メッセージが投下された。

 参加したのは1〜2年の全生徒。紺色の制服、青いジャンパー、純白の調理服、赤い法被などを着て、計4色で「2013 HANASAKI TOKUHARU センバツ 祝」の人文字を作った。大きさは、横約60メートル・縦約30メートル。デザインを担当した鈴木径男(みちお)美術教諭(53)が「目線を上にして」「頭を動かさないで」などと指示し、本番直前まで微調整した。

 午後2時20分ごろ、毎日新聞社のヘリ「レインボー」が到着し、上空を旋回して撮影。生徒は姿勢を正して動きを止めた。続いてヘリから記念ボールが投下されると、グラブをつけた同校生徒会長の山崎将樹さん(3年)が風にあおられたボールを追いかけ、見事にキャッチ。生徒会役員の老沼杏さん(同)もメッセージ入りの筒を受け取った。

 小出禎樹毎日新聞さいたま支局長は「甲子園という大舞台で、まずは一勝をつかみとってください。応援してくれる皆さんの心を打つような、はつらつとしたプレーを期待します」と、朝比奈豊同社長からのメッセージを代読した。山崎さんは「風が強かったので頑張って走りました。野球部には頑張って優勝を目指してほしい」とエールを送った。

毎日新聞埼玉版)