英語を上手に見せるには


英検の面接に「アティチュード」なる評価項目があることは以前お伝えしましたが、今日も娘の英検面接に付き添いながら英語についてあらためて確認したことがありました。


私は仕事上どうしても必要という状況になってから英語を話すようになったのですが、謙遜でもなんでもなく英会話は下手だと思っています。話すほうは文法的にボロボロですし、早口だったり知らない単語を並べられるとまったく理解できないこともしばしば。なのですが、外人とはなんとかなってます。いや、同じ人間なんだから、なんとかなるはずと考えるべきなのです。日本の中学校を卒業したくらいの文法理解があれば、あとは広い意味での「アティチュード」なのです。


(1) 思いは伝わる
完璧な言葉で伝えられなくても、それに近いことを言ってみるとか、その場のアクションとかで、相手は何とか理解しようとしてくれます。(電話だとこれはキビシーですが) ここが特にアティチュードなところですね。日本語で会話してたって言葉をど忘れして「えーと、あれ、それ」とか言っているうちに相手が助け舟出してくるでしょ、あれです。


(2) 関係代名詞な思考
ここがいちばん重要だと思ってます。
「〜を(は)〜する」、「これは〜だ」と言い切ることから始まるのが英語。英語では、修飾する言葉が延々続いて結局何のことを言っているのかわからないということには原則なりません。「これは〜だ」をスパッと言い切ってから、そのあとに関係代名詞につながれた補足説明がくっつくというのが英語ですから、そういう思考の順番に慣れる必要があります。幸い私の場合は、もともとそういう性格だった (余計な説明とか言い訳は一切しないで、言いたいことは単刀直入) ので、ここの思考転換は不要でした。もちろん、英語でも日本語的に回りくどく話すことは可能ですが、そうすると文法的にいくら正しくても外人は理解しません。


(3) 正しい発音は結局必要か?
頭が英語思考で単語が滞りなく口から出てくるひとは、正しい発音にそれほど気を使わなくてもよいです。会話とは単語の積み重ねではなく「流れ」なので、カタカナ英語は流暢さで十分補えます。実際ビジネスの現場でも、すっごいカタカナ英語を猛スピードで話す日本人が時折いますが、完全に通じてます。
ところが流暢でないひとの場合は、発音はきれいなほうがよい。発音偏重の英語勉強法がいいとは必ずしも思いませんが、きれいな発音をできているほうが外人の印象がよいのでコミュニケーションに有利なことは事実です。私のように大して英語が話せていなくても「このひとは英語わかってる」という印象を与えることができるからです。間違いない。この印象次第で、(1)で言及したような外人側の「理解しようとする姿勢」が変わってきます。話し方がたどたどしくても日本語の発音がしっかりした外人を見ると、「お、すげ。日本語できるんじゃん」って思いますよね?あれです。相手にこう思わせることができれば勝ちです。
ここで一点注意事項は、巻き舌をやりすぎないこと。とくにおじさんがこれやってると、かえって気持ち悪がられます(笑) 巻き舌なんかより、c/she の違いとか単語末尾の発音 (勝手に母音をつけないとか、th の扱いとか) に気を遣う*1べきなのではないかと、私は思います。


とは言ってみたものの、日々研鑽でございます。上手になりたい...

*1:通じる通じないということよりも、"それっぽく聞こえる" ことに主眼を置いた場合このあたりが大事と思うのです