ストリートビュー、興奮の裏側と日本の生活空間


たしかに、自分の家を見たときはひたすら「すげーな、いつ撮りに来てたんだ?」という、感動したというよりもあきれてしまっていたのですが、しばらくすると言い様のない気持ち悪さを感じたのも事実でした。ただその時は、これって一時的なものでそのうち受け入れちゃうんだろうな、と楽観的に考えていた、、、いやもしかすると「Googleのやることだからゴチャゴチャ言うのはカッコ悪いんじゃね?」という思考が働いたのかもしれないが、とにかく、ネガティブに騒ぎ立てようという気は起きない、あるいは起こさないようにしようという行動を選択していました。これは正直にそう。


で、今日樋口さんのブログを見て、なるほど、気持ち悪さの根っこはここにあったのかもね、と合点がいきました。公道と生活空間の距離感というか位置関係が、日本では欧米 -- 少なくとも米国とはまったく異なるわけで、ストリートビューをそのまんま日本へ持ち込んでしまうことは、プライバシーの侵害だ犯罪幇助だと言う以前に、生理的な違和感を私たち日本人の胸に投げ込むことにほかならなかったのです。我が家などは、目の前の道路は車一台がようやく通れるほどの私道と言われて信じてしまいそうな細いもので、そこからの撮影となるとほとんど目と鼻の先に家、そして部屋の中も覗けそうな距離に窓ガラス*1が捉えられています。 ...そういうことです。

*1:はい、うちには庭も塀や垣根も、そんなたいそうなものはありません..(笑)