ラーメンという和食

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何を今さら、な話ではあるのですが、ラーメンて、中華そばというカテゴリーをとうの昔に乗り越えてしまって、ラーメンという日本発祥で日本独自に発展してきた世界に誇れる「和食」なのだな、と再認識したました。

 

もともとラーメンにはさほどの興味がなかったぼくなのですが、今日、ふらっとヤエチカの「斑鳩」でラーメンをいただいたのですね。目の前にサーブされたラーメンを一瞥して、最初にスープだけをいただいてみました。すると、これは!という感覚が胃袋から湧き出してきたのです。これは、違う、と。良い意味での「違う」です。端的に言えばユニークなのです。それはおそらく、斑鳩(だけ)がユニークなのではなくて、ニッポンのラーメンが独自性、そして多様性を追い求めているのだな、という厳然たる事実なのだと思います。

 

これはすごいことです。海外からの旅行者が日本のラーメンに感嘆するのも理解できます。何より日本人であるぼくたち自身が、日々発展するラーメンに新しさやこれまでにないおいしさを求め、それに応えるラーメン店が次々と生まれてくることは、驚きど感動を覚えざるを得ない、と思いませんか?

 

個人的には「麺」至上主義なので、ラーメンよりつけ麺の方が好みではあるのですが、ラーメンという和食の発展と進化にただただ感嘆するばかりです。進め!ニッポン!!

四月になれば、、、

藤井風くんの主題歌(『満ちてゆく』)がエンディングで流れるのを聴きたくて、映画『四月になれば彼女は』を観てきました。じんわり愛が沁みてくる大人の映画の幕を閉じるにふさわしい、映像と音楽の融合の体験です。

4gatsu-movie.toho.co.jp

 

映画の中身はというと、原作も読んでいるぼくからすると、重要な登場人物が出てこなかったり原作にない展開が随所に見られたりしていましたが、「愛」をテーマにした良い作品だったと思います。欲を言えば、ほぼラストシーンというか物語が最高潮に盛り上がる場面の「場所」は原作と同じであってほしかったな、とは思いますが、様々な事情や制作サイドの思惑もあっての選択だったと思うので、そこはとやかく言わないことにします。あ、そうそう、長澤まさみはバッチリでした。ベストなキャスティングです。

 

ぼくは本来、恋愛もののドラマや映画、小説などにはほとんど興味がないのですが、今回は藤井風くんが主題歌を書き下ろしてくれたということと、風くんの素敵なPVをいくつか手がけている監督が初メガホンを取るということで、例外的に、この映画の存在を知った時から絶対に観るぞと決めていました。一言で言えば、「無くした愛を取り戻す」物語で、予想通り映像はすばらしく、ストーリーも浮ついていないちょっとだけ大人向け、、と言っても30代半ばあたりかな、、のラブストーリーです。いや、もしかすると30代ぐらいまでの自分を振り返る40代以上向け、かも、しれません。そんな映画に最高にハマる主題歌を26歳の藤井風くんが書いたことに、ただただ戦慄。

 

この映画は、何かに傷つき、そして傷つくことを恐れて、本当の愛から自らを遠ざけてしまう、そんな登場人物たちが、長い時間と出会いと別れを紡ぎ合わせていった先に、未来が見えてくる、そんな物語。絶望から立ち直り、希望の光を掴んだところで「満ちてゆく」心地よい余韻をぼくらの心に残してくれる佳作です。

 

youtu.be

※PVと映画の内容は全く関係ありません

水道管漏れ緊急工事

※写真はイメージです

 

自宅前の道路にしっとりと濡れている箇所があり、いくら時間をおいても濡れ状態が改善しないので役所に連絡をとって対処してもらうことになりました。

 

最初にまず、そもそも水道管からの水漏れがあるのか、あるとしたらどこから漏れているのか、を特定するための担当者がやってきて、あれやこれやと調べていました。調査に使っていた器具は、まずは長い金属製のストローのようなものを地面に突き立てて、ストローの反対側(口で吸う?側)に耳を当てて「水漏れの音」を確認していました。聴診器みたいなものですかね。聴診器は「音源」に触れる側が丸く円盤状になっていますが、今回の水漏れ確認に使われていた器具は道路に突き立てる方はストローそのもので、耳に当てる側の部分が漏斗のような形状をしていて、そこで音量を上げて耳で聴く、という形式のものだったようです。

 

こいつです

 

続いて、別な担当者の方がヘッドホンをして身長ほどのケーブルの先にスピーカーをひっくり返したようなものが取り付けられた装置を取り出して、それを地面に当てながら道路のあちらこちらをウロウロと歩き回っていました。先ほどの「ストロー」を補完する器具か何かですかね。

 

こいつでした

 

2つの器具、装置を使って大まかな「原因箇所」を絞り込んだら、今度は地面に細い穴を空け始めました。その数、十数個ほどでしょうか。空けた穴に対して、最初に使っていた「ストロー」を深く差し込んであらためて耳を当てて確認、を繰り返し、「よしここだな」と思われるところにチョークで印をつけて事前調査は完了。ここまでざっくり2時間。

 

その後はメンバーチェンジののち、道路工事の重機が運び込まれてきて道を掘り返し、修復作業のフェーズへ。問題箇所を修復し、作業が完全に終わるまでさらに3時間弱。

 

作業に携わったみなさん、休日にもかかわらずおつかれさまでした。

#つくたべ にはまる

現在シーズン2が放映中のNHKの「夜ドラ」、『作りたい女と食べたい女』に、かなりはまっています。主人公二人の「相手を想い、気遣う気持ち」をめぐる物語で、とても素敵なドラマです。就寝前の絶妙な時間帯(22:45~23:00)に15分というコンパクトな尺の中へ温かい気持ちにさせてくれるストーリが展開し、ほっこりした気持ちで床につくことができます。

www.nhk.jp

 

登場人物が少なくみな魅力的・個性的、淡々とゆっくりと流れる時間や空気感、空間感すべてがこの作品の癒しの源泉です。シーズン1では主人公二人の出会いとその後の関係のベースとなるさまざまエピソードが語られ、シーズン2に入って徐々にお互いが魅かれあっていくさまは、微笑ましくも温かく、とても共感できる描写なども相まって、毎回「泣き笑い」しながら見入っています。この手の題材にありがちな押し付けがましさがなく、物語全体が控えめなトーンで描かれているのがまたグッド。

 

さきほど「登場人物が少ない」ことをこのドラマの特長として述べましたが、シーズン2からは主要登場人物が2人も増えることが放映開始前から分かっていて、正直、放映が始まるまでは不安しかありませんでした。この世界観の中に一気に2人も新登場させちゃって、ストーリーが複雑になって癒し感が削がれてしまうんじゃないかとか、せっかくの「二人のストーリー」のバランスが崩れてしまうんじゃないかとか、いろいろ心配していたのですが、ふたを開けてみれば杞憂でした。新しくジョインした2人は、「主人公二人」の正直な気持ちを引き出すとともに両者の距離を縮めるためにとても重要で、でも、控えめに作用する、そんな役回りを演じてくれて、物語の良さを損なうことなく上手に溶け込んでいました。

 

Facebook経由での又聞きですが、このドラマは「否定がない、共感と受容と傾聴しかない世界」というご意見があるようです。言い得て妙で、この殺伐として刹那的な現代にもっとも必要とされる世界観を表現してくれている作品だな、と思いました。

 

放映は毎週月~木曜日。(時間は前出。地域によって違うかも)
NHKのウェブサイトによると最終回まで残りはあと2週間。いまから「ロス」を心配するほど心に染みる毎日です。

プラグインハイブリッド車って、中途半端じゃない?

走行中に勝手に充電してくれて、エンジン(内燃機関)による走行をモーター出力によって支援、結果として燃費向上に寄与する本家ハイブリッド車(HV)と、100%電気とモーターで走る電気自動車の(BEV)間にあって、これって何ために存在するだろう、どんなメリットがあるのかしら、なんか中途半端な存在だなあ、と無知を横に置いておいて勝手にモヤモヤしていた「プラグインハイブリッド車(PHEV)」。今回、自分のクルマを定期点検に出している間に代車としてお借りすることになったのがそのプラグインハイブリッド車でした。

 

プラグインハイブリッドって、電気による巡行距離がさほどでもなく(数十キロ走れるくらいの蓄電容量しかない)、余計な重量を背負ったハイブリッド車じゃないか、とその存在意義にクエスチョンマークだったのですが、今回代車として乗る機会を得たので、サービスセンターのメカニックの方にそのメリットや意義について説明いただきました。

 

一番わかりやすいメリットとしては、普段使いの街乗りなら100%電気で走り切れる程度の容量はあるので(今回借りた車は満充電で50km程度まで走行可能)、日常的な近場の移動は電気自動車として、長い距離を走るときはエンジン車として使い分ければ、燃料は節約できるし、エンジンにとって負担となる短い距離を走行するための頻繁な始動&停止を避けられる(アイドリングストップはまたちょっと違う機構のようです)、ということのようです。

 

この、満充電で数十キロ走れる、というのが絶妙なセッティングで、まさに日常的なチョイ乗りなら電動走行だけでいける、というところがポイントみたいです。そう考えると、まあ、それなりに合理性はあるし、存在意義もあるのかな、と思いました。もっとも、重量増に加えて以下で記述するユーティリティー性を総合的に考えると、普通のハイブリッド車がバランスいい気もします。

 

今回の代車はセダンタイプですが、バッテリー置き場としてトランク容量はかなり削られてます。これはセダンの宿命かな。同型のガソリン/ディーゼル社と比較するとリアトランクの「上げ底」感がかなりあり、トランク全体がすごく浅く狭くなっています。ペットボトル飲料を箱でまとめ買いする我が家の買い物パターンには向かなさそうです。ツーリングモデル(ステーションワゴン)を選べば積載量はある程度増やせますが「上げ底」な点は変わらないと思うので、通常のガソリン/ディーゼルモデルと比較すると使い勝手はかなり割引になることは承知しておく必要があります。

 

なお、ぼくはそもそも電気自動車の普及自体に懐疑的なので、メーカーがEVシフトを進めていく現状、次にクルマを買うとしたら何を買えばいいんだろう、と頭を抱えてしまいます。

箱根の足湯カフェに行ってきた

いまさら珍しくもないですが、「足湯カフェ」に行ってきました。場所は箱根、宮ノ下。

 

事前に計画していたわけでもなく、思い立ったが吉日な感じでのドライブ&足湯。さいたまから箱根は遠いなあと思っていましたが、新年連休の最終日、意外にも道は空いていて、想定よりも短い時間で現地着。箱根湯本を先頭にした帰り道の渋滞も通常の週末時の混雑からは予想できないほど短いものでした。みんな、今日は家でゆっくりしてたのかな?

 

今回お邪魔したのは、箱根登山鉄道宮ノ下駅からすぐのところにあるNARAYA CAFEというお店。木をふんだんに使ったカフェで、1月の箱根の寒さの中にもぬくもりを感じられる佇まい。数日前には襷を掛けた大学生ランナーたちがこの道を駆けていったのか、なんてことが頭の片隅でチラつきながらも、少し熱めの湯に足を浸しながらボッーと、ゆったりと、お茶を楽しむ、よき時間でございました。

 

想像力と思いやりを持ってマスクを

コロナに関する報道があまり見聞きされなくなり、注意を払いつつもコロナ前の日常がかなり戻ってきています。マスク着用者も「努力義務」という謎の言葉とともに日を追うごとに減っている今、あらためて、周りの環境に合わせた着用を勧めたい、と思っています。

 

冬場になって、コロナに留まらず、風邪、インフルエンザなどの感染症のリスクが高まっていることは確かで、ぼくの周りでも風邪をひいたり熱、咳など体調を崩している人が増えています。もちろんこれは昔からあったことで今さら強調する類の話ではないですが、この年末年始に特に注意を払うべきと考えているのが、受験生です。日本の受験の大半は、良し悪しは別として一発勝負なので、何年にもわたって努力してきた成果を一発しかない受験(日)に全投入するわけです。当然、当日のコンディションを万全にすることがいかに大切かは受験生を持つ親も、持たない親も、ひいては社会全体が大きく注意を払うべきです。

 

だからぼくは、マスクをします。

 

いかなるところでも着用しているわけではありません。主に、不特定で様々な人が乗り合わせる公共交通機関が中心となりますが、必要と感じたらマスクをしています。仮にあなたの乗る電車に受験生が乗っていなくても、多くの受験生は自宅で生活をしています。衣食住をともにする家族経由で大事な時期の受験生へ病原体をうつしてしまう、うつされてしまうかもしれない、という想像力が社会全体に必要だと思うのです。

 

マスクが完璧な感染予防法でないことは知っていますが、感染リスクを抑えられることに異論はないでしょう。この時期、くしゃみや咳をしながらマスクをせずに電車やバスに乗車している人を見ると(勝手に)怒りを覚えます。

 

上記では受験生のことを取り上げましたが、今が大切な時、という人は他に多くいる事でしょうし、持病の関係で感染症に人一倍気を遣っている人もいます。感染の予防は自分一人の行動でどうにかなるものではありません。一人ひとりが想像力と思いやりを持って社会生活を送ることが、当たり前のことなのですが、大切だと思います。