文系学生のための就活セミナーに参加してきた


娘が通う大学生協主催の就活セミナーへ、留学中で不在の本人に代わって参加してきました。講師が資格学校の先生だったのでやや斜に構えていたのですが、講義中は学校の宣伝はまったくなく、内容もわかりやすく意外におもしろかったです。参加者アンケートによる個人情報取得コストと割り切った営業姿勢、立派です。


セミナーの演目は「文系出身者が活躍するIT業界とは?」。主に文系学部に在籍する学生へ向けて、IT業界図をざーっと紹介した後に、文系くん文系さんの活躍の場って結構あるんだぜ、もっとこの業界に注目した方がいいよ、といったストーリーでした。IT業界に生きること二十余年のぼくから見ても、まあよくまとまっているなあという印象。


そうなんですよ、IT業界=理系の進路ってわけじゃないんですよね。どんな職種につくかによってIT業界だって文系に十分活躍の場があるんだよね。実際、ぼくのまわりだって文系出身者がたっくさんいる。


ただ、ちょっとだけ気になったことがあって、それは「IT業界は慢性人手不足だからリストラの心配がない(少ない)」とおっしゃっていた点。IT業界でひとくくりにしないで、それが該当するところとそうじゃないところがあるってことも教えてあげた方がよかったかな。外資系なんて、ちょっと気を許すと切られますからねえ。臨時ボーナス?つきプログラムが走るのはマシな方で、いきなり切るとか平気であるからねえ。


セミナールームは満席状態でしたが、ぼく以外はすべて学生さんでした。事前に生協に電話して「親が参加してもいいですか」と聞いたところ「そういう方はたくさんいますよ」との回答だったので安心して出かけたのに、えらい恥ずかしかったであります。とはいえせっかくIT業界代表として?参加させていただいたわけだから何か役に立つコメントでもしたろかな、と質疑応答タイムを待っていたのですが、講義終了と同時にセミナーお開き。個別に講師へ質問する学生もおらず、みなさん淡白ですねえ。セミナー案内を見ると大学1、2年生が中心だったみたいだから、まだそれほど切羽詰まってないのかもしれないけどね。


ま、とにかく、自分のいる業界を外から見るような体験、とでも言いましょうか、なかなか興味深い体験でした。