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2018-10-25

大戸屋でPutmenuを試してみる(Azureなんだぞ)

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オフィス近所の大戸屋がリニューアルオープンしまして、注文は卓上のタブレットで、会計も無人精算機を使う形態に大変身。店員の仕事は客の席への誘導(と水出し)、注文品のデリバリー、あとはセルフシステムに戸惑っている人のサポート、という具合になりまして、準セルフサービスなお店となりました。テクノロジー業界人としては興味津々な接客システムである一方で、店員との触れ合いが激減してしまい一個人としてはなんだか少しさびしさを感じたりしています。


その大戸屋、「注文0分、会計0分」とぶちあげる「Putmenu」というサービスをリニューアルオープンとともに採用。ちょっとおもしろそうだったので、さっそく試してみました。


Putmenuとは、専用のスマホアプリからオーダーするメニューを事前に確定させておいて、店内で席についてから所定のワンアクションをすると]「注文」と「決済」が同時に完了するというサービスです。Putmenuじたいは大戸屋とは直接関係ない第三者によるサービスで、ボクシーズという会社が開発した飲食店向けサービス&アプリのことです。最近ではイオンモールが採用したそうで、すでに使ったことのある方も少なくないのではないでしょうか。


順を追って使い方のご説明です。


1. 専用アプリをダウンロードする

アプリストアで「putmenu」で検索するとすぐ出てきます。iOS、Android対応です。


2. 決済準備設定をする

クレジットカードやその他の各種オンライン決済やキャリア決済にも対応。事前に決済情報を設定しておきます。(例: クレジットカード情報など)

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3. 注文をする

アプリを起動すると、GPSと連動して近所でPutmenuが使える店のリストが出てきます。オフィスでアプリを使ったところ真っ先に大戸屋が飛び出してきました。

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店を選んだあとは、表示されるメニューから好みのメニューを選択、「カート」へ入れます。お買い物サイトで一般的な「カート」、飲食店でカートと言われると微妙に違和感を感じますが、ま、そんなことは気にしないでおきましょう。

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ということで、オフィスの席にいながら、今日の食事を注文することができました。(厳密にはこの時点では注文は確定していないのですが)


4. お店に行って注文を確定させる

お店に入って席に着くと、Putmenu対応のお店では各テーブルのところに「@」を左右反転させたようなシールが貼ってあります。本ブログ冒頭の写真がそれ。このマークの上にスマホを置いてアプリの「カート」から「注文する」ボタンを押すと、注文情報にテーブル番号がくっついてキッチンへ連絡が行く仕組みになっています。このマーク、PaperBeaconという技術を使ってテーブル位置を特定しており、スマホとはBluetoothで通信しているようです。(ですので、スマホ側ではBluetoothをオンにしておく必要があります)

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以上でおしまい。本当に注文が通っているのか最初は不安になりましたが、ほどなく、注文したメニューが届いて一安心。通常のセルフ大戸屋の場合は注文品と一緒に注文伝票が届くのですが、Putmenuを使った場合はすでに決済が終わっていますので、レシートが届きます。食べ終わったら席を立ってそのまま店を出るだけ。なんだかAmazon Goでの経験を思い出します。無銭飲食の嫌疑をかけられたときのためにレシートは捨てずに持っておきましょうね。

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余談ですがこのPutmenu、Microsoftのクラウド「Azure」で動いています。こんなブログとかイオンでの事例とかありますので、ご参考まで。

2018-10-21

アマゾンとマイクロソフトとコンカーの本

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少し前のことですが、比較的同時期にアマゾンとマイクロソフトとコンカーという三つのテクノロジー企業に関連する書籍が出版されまして、IT業界に身を置くものとして少なからず興味は持ちましたので、並行して読み進めておりました。最初のふたつは、第三者から見たそれぞれの会社の「今」について、最後のひとつは当事者による書下ろしです。それぞれ特徴があっておもしろかったので、備忘録としてメモしておくことにします。ちなみにこの三社、いずれも本社がシアトルにあるという共通点があります。


アマゾンの本『amazon 世界最先端の戦略がわかる』は、マイクロソフト日本法人の元社長の経歴を持つ成毛眞さんによる、煽りに煽りまくった「アマゾン半端ないって」本。もはや何の会社かわからなくなってきた怪物企業アマゾンをあの手この手でオーバーアクションともとれる筆力で書き上げた汗ほとばしる書です。ただ、大げさな書き方ではあるもののそこにあるファクトについては大きく踏み外してはおらず、アマゾンという会社がどんな性質を持っていて業界業種の壁を破壊しながらいかほどの強大な潜在力を保ち伸ばし続けているかを知っておくにはよい本だと思います。この本を読んで盲目的に「アマゾンすげー」と受け取るのではなく、21世紀のこの世界においてこれほどの破壊者が存在しているということを冷静に見つめ理解するきっかけとするのが良いでしょう。


マイクロソフトの本『マイクロソフト 再始動する最強企業』は、変化や浮き沈みが激しいテクノロジー業界において今なお「最強企業」と呼ばしめるポジションとパフォーマンスを挙げている老舗企業をあらためて見つめなおしてみた本。ぼくの世代からするとマイクロソフトはBASICの会社でありMS-DOSの会社であり、WindowsとOfficeを主軸とするソフトウェア企業という印象が強いのですが、いまや12万人の社員から10兆円もの売り上げを輩出するハード、ソフト、そしてクラウドが見事に融合した大企業であり、今なお「変化」を続けている存在であるということが本書を通じて理解することができます。40年以上にもわたってどうして業界トップを走り続けられるのだろう、ということにほんの少しでも疑問や好奇心を持たれたならば、ご一読をお勧めします。いちおう私も「中の人」の端くれですが、今のマイクロソフトをまんべんなく捉えて表現したバランスの良い書だと思います。


コンカーの本『最高の働きがいの創り方』は、同社社長である三村さんによる「コンカーってどんな会社?」を経営者観点から語った本。働きがいのある会社ランキング1位に輝く同社の「働きがい」はどのような考えに基づきどのような実践を通じて作り上げられてきたものなのか、それを創ったご本人の筆から知ることができる貴重な書です。その中には、成功談ばかりではなく、いかに失敗してきたか、その失敗から学びどのような改善と改革を進めてきたのかがリアルにつぶさに記述されており、著者三村さんのお人柄が伝わってくると同時にコンカーという会社の社風が垣間見えるように感じられます。同社は働きがいという無形のものだけでなく、実際のビジネスにおいても非常に高い成果を上げ成長を継続しているという優れた側面を持ち合わせており、そういったことを含めて「コンカーってどんな会社?」にこたえる本になっています。同様に社員がはつらつと働いているサイボウズというIT企業の社長である青野さんが書かれた『チームのことだけ、考えた。』と比較しながら読むのも楽しいでしょう。


amazon 世界最先端の戦略がわかる

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マイクロソフト 再始動する最強企業

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最高の働きがいの創り方

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