USP

USP とは Wikipedia による英語の説明を読んでもらう、、と書いても読まないだろうから、日本語の解説を引用しておきます。

USP(Unique Selling Proposition)とは、日本語で言えば「独自の売り」となるでしょうか。マーケティングにおいて、USPをもつことは、競合他社との差別化、市場での競争優位性につながる重要なポイントです。

技術において優れた、あるいは他にはない機能を有しているかどうかが問題なのではなく、マーケティングにおいて「売り」をアピール出来るかどうかが問題なのだという指摘です。Wikipedia の記述によれば、その起源は 1940 年代前半とされているのですから、広告業界の常識のようです。
そのような用語を持ち出したのは、次の比較的長い blog エントリを読んだからです。

From time to time I read about the question, why Opera has only little market share, although it is such an outstanding application

こまかな分析がされているエントリですが、特に興味をひかれたのは USP という観点と、コメント欄にあったロシアでの Opera の「売り」でした。ロシアに限らず東欧などでも Opera のシェアは比較的高い事が知られています。それらの地域ではブロードバンドの普及が遅れているといった話を聞きます。Opera が広く受け入れられている携帯端末も、現状では言ってみれば非ブロードバンド環境である訳です。
そうしたところでは「売り」が明確になっているから Opera が比較的多く使われているという切り口には、うなずけるところがあるように思われます。技術系主体の小さな会社である OperaASA も、最近になってようやくマーケティングを真剣に考えるようになってきたようですから、今更ながら今後の動向に期待したいと思います。

  • 引用したついでに、本の紹介もはてなは出来るそうだから載せてみる。タイトルが少し違っているけど The Zen of CSS Design の訳本、で良いのかな。

CSS Zen Garden Book―Webデザインのベストプラクティスに学ぶ、CSSクリエイティブ・テクニック (Web Designing BOOKS) 10 月 5 日、追記;覚え書き > CSS Zen Garden Bookによると、それで良いようです。