MDI で行こう

せっかく Opera は MDI ブラウザなのだから、本気で使い込む気持ちのある人は、いずれの日にか MDI を常用してみてはいかがだろうか。
タブバーを消してみたら案外良い感じだった」という Kuruma さんのエントリは、極めて(良い意味での)挑戦的なのだが、幾度か試みはしたものの毎回挫折して元に戻しているというのが正直な私の戦果である。
過去の挫折を振り返ってみると、全 Window を最大化していたのが結局ダメになる原因だったと思える。タブを非表示にした場合には、各 Window を最大化せず Opera がいうところのカスケイド表示にしておくと良いかと思う。右クリック + マウスホイール(あるいは Ctrl+Tab)でタブなど無くても全部の Window を見渡せはするものの、そこに別の一挙動を挟むというのは合理的ではない気がする。
タブを消したらタブに代わって、Window それ自体の一部を Window 選択に使える非最大化表示がないと不自由だ、というのが私の感想である。非最大化していてもリンクを次々に開いて混みあって来ると、別の Window の裏に参照したい Window が隠れてしまう場合がある。そうした場合にはカスケイド表示を再度指定してやれば良い。標準のキー割り当てでは Shift+F5 となっていて、HHK では両手を使わないと押しにくい。そこで私のところでは Shift+C にも割り振った。これで左手だけで簡単に Window の再配列が実行出来る。

  • Tile 指定も HHK では 3 キー同時押しを要する初期設定(Shift+F6 or Alt+F6)から 2 キーで済むようにしておいた。
    • とりあえず Shift+T に Tile horizontally を割り振ってみた。
    • Shift+T と Shift+C を交互に押し分ければ、「タブ」が無くて困る場面はまず無くなる。
    • 1 と 2 で各 Window を行き来する方が Opera らしいだろう。
  • Tile が役に立つのは、少ない Window しか開いていない場合に相互を同時に開いて比較検討するだけではない。一歩進んだ賢い使い道は、多数の Window を開いている場合にそれをあたかもマウスの右クリック+ホイールで表示される縮小画面のように使う場合にある。
  • 縮小表示が、Microsoft Windows OS の「ショートカット」、Linux 等での「シンボリックリンク」にたとえられるのに対して、Tile 表示は「ハードリンク」というか実体そのものなのであるから、希望の Window をアクティブにした後は、5 を押してそのまま利用に供せるという利点を有している。

実は先日チャットで wireself 御大に、Panel を floating させているんだけど Panel だけ Tile や Cascade から除外する方法ってないでしょうかと無理な質問をしたところだった。その時も、そりゃあ無理だろという事になったのですが、Panel の大きさや位置にだわってるなんて、結局人間の方が古いんですね。何だかあと数日このレイアウトでやって行けたら、馴染んでしまって、ますます他のブラウザへは移行出来なくなりそうです。

  • 上記のような設定では、opera:config#UserPrefs|Renderingmode を相応に整えておくと尚よろしいかと思います。
  • 上記の値、0 から 4 までは変わらないのだが、5 が Opera 9 では無くなって -1 が加わった事が英語の 9.10 公式解説と日本語の解説を見比べると分かる。
  • 5 は無くなったのかと思うだろうが、9.20 Weekly で試したところ、-1 でも 5 でも初期表示が Fit to Width になる。違うのは、5 には magic がある所。何が magic かは内緒。
  • クイズではないのだから内緒というのは冗談。5 にしてから再起動して設定を有効にし、Ctrl+T から 'g opera6.ini' とでも検索してみると違いに気付くはず 。
  • 別に Google でなくとも、「いわゆる旧 UI で言うところの別タブ」で開くと全てに魔法がかかる。