今週の Opera 社

いろいろ考えたが、ここは第一に自分のためのメモなので、後から見返すためにも記録しておく。
昨日、ハアバアドが今更こんな時期に Opera はデスクトップ・ブラウザをやめないよという Opera to abandon its desktop browser? を公開したのは、その前後に Kestrel の概要発表があったためだと理解していた。ハアバアドの書いている内容自体は財務報告会に目を通している者には目新しい点のない、常識的なものだったからだ。それでも時としてもうシェアのとてつもなく低いデスクトップをやめるのではないかという質問をする人がいるからなのかと思っていた。
しかしどうもそれには別の伏線があったようだ。今日になって AP 通信の記者を含む幾つかのソースから、今週 Opera 社の経営内部で権力闘争があったという記事を目にした。いつまでたっても向上しないデスクトップのシェア、下がったままの株価の責任を追及し、テッちゃんが米国出張で本国を離れている隙をついて CEO の座から追おうという計画があったらしい。
テッちゃんは先手を打って主要株主の協力の下、それらのボード・メンバーを追放し、新たな人選を行ったという。確かに一昨日、株式市場の公式アナウンスでボード・メンバー交替は目にしていた。しかしそれは任期満了に伴うものだとその時点では了解していた。

少し前から何かあるな、変だなという雰囲気のあった Opera 社だが、これですっきりさせて、本業に励んで欲しいものだ。
[翌日追記] ハアバアドがこれは大した事はないというか、勝手にメディアが騒いでいるだけだと個人ブログで説明をしている。"Struggle for power at Opera?"
内部の事情は分からない上、一次ソースがノルウェー語であるのも事柄を分かり難くしている。結果だけ見ればハアバアドが書いているように反対票は 0.16 % しか集まらなかったとはいえ、株主の中にはここのところの株価低迷に有効な対策を取れないでいる現在の経営に不満を持っている人が居るのは当然だろう。